ネットワークビジネスって、、本当にあった怖い話
『あぁ、これもネットワークビジネスだったんだね』
わたしは、この手のビジネスで友人だと思っていた人を数人なくした。
遅かれ早かれ、いつかは離れる関係だったのだろうけど
そのやり方が気に食わなかった。
これってもうほぼ宗教やん
大学時代の友人が久しぶりに連絡をしてきた。
「久しぶり!有名な先生が食育の話をするんだって。食事のこと色々気を付けてるって言ってたよね?一緒に行かない?」
ほんと久しぶりの連絡で、講演会の誘い?
(この時点で自分の直観を信じていればよかったのに)
食育のことかー、まぁ興味あるし行ってみようかな。
へか(以下、へ):じゃあ聞いてみようかな
友人(以下、友):やったー!じゃあ一緒に行こう!因みに〇〇の会社が主催してるお話会なんよね。
名前を聞いて、しまったー!やられた!と思った。
完全に後出しじゃんけん。先に名前言えよ。そりゃないぜと思いながらも断り切れなくて、お話だけならいいかと参加することにした。
女: こんにちは!〇〇ちゃんのお友達ですか?お菓子作ってきたのでよかったらこれどうぞ。
いきなり現れて、半分押し付けられた感じで渡され返すことができなかったので、中身見ずにそのままカバンにしまった。(既に不気味)
会場は、ホテルの一室で、人人人の人だかり!満員御礼状態!
やっぱりデカい会社は規模が違う。
お話会の最初は、言われた通りのどこかの有名(らしい)先生が一般的な体の仕組みと食事の話をした。ふんふん、と聞くわたしと対照的に、メモをとるのに必死な友人。対照的すぎて違和感しかない。
有名先生の後は、〇〇会社の人が出てきて、世間話から自社商品の話へ。
「みなさーん!この商品食べてますかー?これは△△にすごく効果があって、、、」と言った瞬間、会場の人が一斉にガサゴソし始めた。
え?何ごと?と戸惑っていると、友人が「さっきもらったお菓子の袋に入ってるよ」と言い、周りはその商品を口に放り込みだしたのだ。
ひぇーー!完全になにかおかしい!
これはさすがにおかしいわ!
先導というか、言いたくないけど洗脳されているようにしか見えない。
わっちゃー!えらいとこに潜りこんでしまった!lこりゃ、早く退散せねば。
体はその場にはいたが、楽しいことを考えるようにして頭はどっかに
いってる状態でただ時間がすぎるのを待った。もちろんお菓子も一口も食べていない。
やっと解放される!と帰ろうとしたら、友人が久しぶりだからランチでもというので、お腹すいたしご飯くらい食べて帰ろうとお店の方に移動しだした瞬間、後ろから数名ぞろぞろ付いてくる。
エ?アンタタチダレデスカ?ソシテ、ナンデスカ?
友: 折角だから、代理店のみなさんも一緒にランチしようかと思って
へ: (代理店て、、)いや、初対面の知らない人と食事するの苦手やし
友: 大丈夫って!きっと楽しいから!
あぁ、もうあかん。
この人はあちら側の人になってしまったんだ。
もう、わたしが何を言っても届かない、響かない。
大丈夫って、それを決めるのはYOUじゃないてMEだから!
こんなに圧の強い人じゃなかったのに、人って変わってしまうんだな。
いやいや、ええじゃないか、と押し問答するのも疲れた。
もうめんどいからご飯だけ食べて帰ろ。
ランチは、商品のアピール合戦だった。
(勝手にアピールタイムしてくんな)
「いつもの飲みものにも入れてー」
「お米炊く時にも入れるのよ」
「お味噌作る時にも入れて、何でも入れてるのよ」
体にいいものなのかもしれない。
だけどそればっかり摂ってるのも違うと思うよ。
もう、元々の食材の色残ってないやん。染まりきってるやん。
とてもじゃないけど美味しそうに見えない。
いかに、興味のないわたしを落とすか。
共通の話題を振ってきたりしてたけど、ぴしゃり扉を固く閉ざしてるわたしは「へー」と言うだけで、さぞ話甲斐がなかっただろう。
それっきり、その彼女とは連絡をとっていない。
そのランチ代も自分で支払った。もし、契約していたら代理店の人が払ってくれていたのかな。急な手のひら返しか、怖いぞ。
これ系のビジネスが良いのか、悪いのか、合ってるのか間違ってるのか。
それは知らんし、知りたいとも思わないし、その二元論で片付けるのはまた違うんだろう。
使いたいと思う人が活用すればいいと思うだけ。
ただ、この時の後出しじゃんけんのようなやり口は、やっぱり好きじゃない。あの時払った参加費の500円の内訳ってどうなってるんだろう。
彼女は、もしかしたら純粋にわたしに食育の話を聞かせたかったのかもしれない。でも、わたしにはその気持ちが全く届かなかった。
冷静に考えよ。
初対面でお菓子もらって食べてねって、そんなのないし
久しぶりに会ったのに、知らん人と一緒に食事って
もうあなたわたしを勧誘(イコールお金)したいが為に動いたとしか思えなくって、わたしのことを人と思ってないのかもって感じてしまって
悲しくって寂しい。
わたしは、あの会場での『一斉に口に放り込み』の瞬間の
おかしな空気感を一生忘れることはないだろう。
生きてきた中で、異様な光景ベスト3だな。でも、コントのネタにしたら面白そう。(あ、わたしただの一般人です)
あの一件から、わたしはより一層これ系の話に慎重になった、、、はずだったのに。
夏って恐ろしいことが起こる季節ですな。おばけよりも断然人の方が怖い。
くわばらくわばら。