今グリッドマンユニバースを見ていない人は絶対に読まないで下さい。100%その場でナイてしまいます。


どうせ読む人なんて一桁も居ないのにこういうことを言うのは恥ずかしいですが、グリッドマンユニバースを見てない人は本当に読まないでください。


 僕は今さっきグリッドマンユニバースを見に行ってきました。一度しか見ていませんし、情報の暴力で正直まだ飲み込めてない部分もあるのですが、他の感想とかを見ると自分の感想も書き換えられがちな人間ということもあり、珍しく他の感想とかを読む前に文章として残しておきたいと思いました。ちなみに特撮版は未見です。また、ダイナゼノン側については最近になって突貫で履修を済ませており、あまり詳しいとは言えません。

 まず、この映画はタイトル通りグリッドマンでした。ぶっちゃけた話、SSSS.GRIDMANの映画にSSSS.DYNAZENONがゲスト出演しているという言い方でも問題はないのではないでしょうか。僕のダイナゼノン・知見はかなり浅いのであまり細かいことは言えませんが、それでも見せてほしい要点はちゃんと抑えていたように思います。あと最終話で就職したはずの暦さんが就活中になっているのはちょっと混乱しています。実際ダイナゼノンを神と崇めるレベルの人はどう思ってるのか知りたいです。量的に物足りないのか質で満足できるのか?

 次に、ラインギリギリを攻めてきたなと感じました。全編を通してアニメで決着のついた物事を映画には持ち込ませない。絶対にアニメを茶番にはしないという執念が見て取れたのですが、それでも信じられないほどギリッギリのラインを攻めてきたと思います。
僕は最初アカネ君は一切出ないまであると思っていたのですが、「目」の登場、「現実姿」の登場。いくらなんでもここまでだろう。「アニメ姿」。「変身シーン」。本当に大丈夫か?いやでも徹底して顔は合わせないようにしてるな。「アンチくんとの親子の会話」。これは仕方ない。でもこれ以上はダメだろ。「言葉を交わさずに見送る3人((六花))」。ここで止めてくれるのが本当に嬉しかった。
このラインを少しでも超えていたらSSSS.GRIDMANは茶番になっていたかもしれない。その上で、不要なライン取りだったかと言えばそうではなく、他のやるべきことを(僕の知る範囲で)キチンと回収した上でここまでギリギリを攻めてくれたというのが嬉しかったです。一緒に川の掃除できる友達も出来ててよかったね。どうせ引きこもる前は一人も居なかったんでしょ。

 六花がブランコ漕ぐシーン、アレで誘ってないは無茶だろ。あと響くんは六花の次にえっちでした。

 怪獣使いってなんなんだろう?恋心を持つとインスタンス・ドミネーションは使えないみたいな設定だった気がするけど、知らないだけでもう少し細かい設定があったんでしょうか。ゆめちゃんに謝ってたし多分なんか裏切ってしまうようなニュアンスを含むアレなアレではあると思うんですけど。あとアカネくんも才があるんですね。新衣装最高でした。確かになんとなく「アリ」感はしたけど、具体的な適性の話とかは今後調べていきたいですね。

 ガウマさんとひめも、アニメで引っ張って会えないと納得したのに結局会えるんかーいとなるギリッギリのラインを攻めていたと思います。全てはカオスの見せる泡沫の夢。それでもまた逢えたという事実は曲げられず、レックスは腐らず吹っ切ることが出来た。
怪獣優生思想の四人とももう決着を付けたから出さない。ただし怪獣使いとしての要素はアカネくんに仮託する。潔すぎないか?

 ロボットアニメ等のデカブツがバチバチ戦うアニメに対する造詣があまり深くないのもあり、バトルシーンに関しては「なんかすごかった」以上の感想は出てきません。ただ一言、「神様とグリッドマンを敵に回しておいて勝てるわけがないんだよな。」。あと音圧ヤバすぎて正直何割か何言ってるかわからなかった場所あります。

 この作品の主人公は間違いなく響裕太でした。むしろ、実質的には終始グリッドマン劇場だったアニメ版を超えて、響裕太が主人公になる物語……と言うには根っから主人公過ぎない?キミって元からそんなにまっすぐ主人公なんだ。自分にしかできないことなら迷わず選択できる奴がただの髪めっちゃ赤い奴に収まってたんだ。まあ元々ただ一人アカネくんではなく六花のことを好きになった異端児だったし、しょうがなくはあるかなぁ。

 アレクシス・ケリヴについても少し、彼がアニメ版に比して明らかに丸くなっている件ですが、彼が元々正義の人であったということ、彼の根源が退屈や虚無感といったところにあるということが関係しているかなと思いました。
 彼はもともと宇宙パトロールルル子に登場する、オーバージャスティス本部長という正義のキャラクターであったという裏設定が存在しており、アニメ版最終話のフィクサービームによって多少なりともそちら側へ回帰したのではないか。そもそも、アカネくんの心を修復できた以上、アレクシスの持つ虚無感等も修復が可能なのではないでしょうか。永久の命という性質上、一度の浄化で根源を絶つことはできないでしょうが、彼もアニメの一件で多少なりとも満たされていたと信じたいところです。なんとなく改心はしてないと思いますけど。というか捕まったままってどう見てもつまらんしね。

 六花ちゃんパイスラとかするんだ。やっぱエッグベネディクトとか食べてるやつは違うね。

 終盤のイチャイチャラッシュは青春の酸味が強すぎて横に震えちゃったよ。レイトショーで良かった。あと内海とはっすデキてんな?ボイドラ聴いてよかった。ダイナゼノン側のボイドラも聴いてから行けばよかった。

 書くの忘れてたけど、結局「友達だから」以上の理由は要らないんだなと思いました。アカネくんもそうなんだね。ありがとう。

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