おんがくLevel1 MusicUnity2023に行ってきたよ!
MusicUnity2023
僕自身あまり理解はできていないのだが、MusicUnity(MU)というのはサブカル系のDJとか歌手とか音楽系の人を集めて羽田空港の使ってないターミナルでクネクネするイベント。空港で開催するというのもあって海外の人とかも呼んだりしてた。今年で最後らしいけどまたやってほしいね。
ジェルばんは。音楽のイベントって行ったことありますか?僕は小学生の頃に家族の影響でジャニーズのコンサートに行ったくらいで、自分の趣味からイベントに参加したことはありませんでした。そんな僕ですが、実際に行ってみたらめっちゃ楽しかったので何かしら書きたくなってカタカタしてます。学校の薄いレポートとかでしか長文を書いたことがないのでnoteに起こすと滅茶苦茶違和感があるわよ。
行くまでの話
3月1日、イノタク好きの友人がLINEのグループでスケジュールの画像と共に誰か行かないかと言ってきたのだが、僕の知っている名前がナナヲアカリとイノタク程度で両方とも1曲歌えるかどうかという具合であったため、当然スルーした。 そうして訪れたMU2023とは一切関係がない3月17日、僕は前々から気になっていた『NEEDY GIRL OVERDOSE』というゲームを購入し、爆速で沼に落ちることとなった。特に、僕がそれを購入した同日にリリースされた超てんちゃんの新曲『INTRET YAMERO』は僕の辿ってきたインターネット轍に大きく重なるものがあり、運命すらも感じるほどであった。 3月21日、同じ友人が同じ画像とともに同じ文言で誰か来ないかと誘ってきた。当然僕は知らん人しか出ないイベントに行く理由が無かったため無視したのだが、ここで「そういえばナナヲアカリが『INTERNET OVERDOSE』の歌ってみたを出してたな。僕もyameroの流れるイベントがあったら大声で叫びたいなぁ」という想いが沸き上がり、yameroの作曲者を調べてみた。するとAiobahnという名前が出てきた。MU2023の出演者リストを見ると、ナナヲアカリの上にAiobahnと書いてあった。僕は行くことを決めた。交通事故(うんめい)だった。
行ってるときの話
最初の方
こうして僕は「インターネットやめろ」と叫ぶためにイベントへの参加を決めたのだが、実際問題として知らない人間が知らない曲を流すイベントに参加して楽しいのか?という疑問はやはり付き纏っていた。
前日は日付が変わる前に布団まで入っていたものの、途中で意味が分からないほどの寝苦しさが襲ってきたためほとんど眠れず、結局3時間ほどという遠足前日の小学生みたいなクソコンディションで参加することになった。
入場後はターミナルの液晶全てにイメージキャラと思われるkawaii女の子が映し出されている光景に圧を受けながらグッズと酒を買い、13時半ごろ、2人目の人が壇上に登ったタイミングで僕と友人はメインステージの人濁流に踏み込んだ。
正直な話をすると、最序盤はあまり記憶が残っていない。知らん人が知らん曲を歌っている光景に慣れていなかったというのもあるし、10年以上は浴びてなかった、全身を(マジに)震わす音の圧力で歌詞や音を正しく認識することがそもそも難しかったというところもある。また、イベントで羽目を外して盛り上がる経験があまりなかったのもあり、周りとの温度差も少し気になってしまっていた。
「楽しくはあるけど流石にこんなもんか、Aiobahnが出る16時までに一回休憩挟んどこ。」と思っていたところに新しくDJが登壇した。凄かった。基本的に自分の持ち歌を回す歌手とは違い、DJは本当に自由だった。僕の知っている曲もあった。既存の、自分が作ったわけですらない曲を繋ぎ、少し弄るだけで人間はここまで楽しくなれるのか。マイクパフォーマンスも良かった。音楽の中身だけではなく、流す順番にだって意思を乗せることが出来るということを、感覚ではなくDJによる言葉と論理で理解できたのは本当に良い体験だった。
観客を見て思ったこと
周りを見ると、観客の大部分は各々リズムに乗って盛り上がっているのだが、多くの人は「拍手」、「腕を上に伸ばしてブラブラする」、「何もしない」という動作を繰り返していた。どれもこの手のイベントで行われているイメージがあるステレオタイプな動作ではあったのだが、実際に真似をしてみると、これだけの人数が同じ時間、同じ場所、同じ音楽、同じリズムで盛り上がっているという実感を得ることができ、外野からDJイベントを見た時のある種カルト的な印象が払拭……されるどころかより強まった。でもマジで楽しいから参加した時は恥ずかしがらずにやった方がいいよ。詐欺も宗教も他人に迷惑が掛からない限り本人が幸せならいいんだ。
上にも書いた通り、僕は知らん曲を聴いてもそこまでは盛り上がれないだろうなと思っていた。というか正直な話をすると実際殆どの場合そこまで盛り上がれなかった。しかし、壇上に登った人のうち少なくない人数がその場で(恐らく)完全な新曲を流しており、それに対して周りの観客は定番と思しい曲と同じかそれ以上の盛り上がりを見せていた。当然僕も推しの新曲が発表されたら嬉しいし最初はバチクソ暴れまわるだろうが、いざ新曲が流れた時に初見で終始ノリノリで居られる気はしない。
もしかしてこれ知識とかじゃなくて僕の音楽に対する向き合い方のちからが低いだけなんじゃねえの?というか手拍子とか腕ブンブンとか観客の誰がどうやって決めてんの?僕が知らないだけでルール決まってたりする?周りが突然腕振り始めて拍手してるの僕だけとか数回あったんだけど。
真ん中の方
結局その後レッドブルとウイスキーの膀胱暴行に敗北してトイレへ行き、撮影禁止らしい歌手の人とか割とカバーとか歌ってくれたおかげで結構盛り上がれた歌手の人とかをふんわりと楽しんで16時、Aiobahnが来た。天才だった。この45分のためだけにチケット代と諸経費込みで2万円近く出す価値は本当にあった。
そもそもAiobahnが本番でyameroを流すという保証があったわけじゃなかった。直前にリリースされたわけだし話題にもなってたし前作のoverdoseは代表作と言っても良いバズりかたをしてたし流さないとは思えないが絶対流すという証拠はどこにもなかった。が、交代直後、前口上、自己紹介。たった一音。すべての不安は消えた。僕個人に限らずイントロの一音だけで人間をここまで盛り上げられるものなのか。その時点では肝心の本番は流れなかったものの、今後流れることは確定したため安心して盛り上がれる。
その後の曲目も明らかにインターネットで頭がバグった。比較的古いニコニコの曲に弱い僕は割と最初の方で死んでいた。令和の曲も知ってるやつだった(ブルアカの曲だったのは知らなかった)。羽田空港ってチルノのパーフェクトさんすう教室を流してもいいタイプの空港だったんだ。羽田空港って音MADを流してもいいタイプの空港だったんだ。
流すなら最初か最後の方かなと思っていたら思ったより中盤で流れたoverdoseも当然バチクソに良かった。突然流れ出すレッツゴーマッシュアップだったんだ。成仏しろよ。そして、
(自己紹介のタイミングで上の動画で連打してるイントロの一音を鳴らした)
インターネットをやめたくない
ここで『INTRET YAMERO』のことを少し話すと、結局この歌はやめろと言いながらもインターネットをやめられない歌なんですね。一番最初、この歌を現地で叫べることが確定したタイミングで僕の中に一つの強めな思想が浮かんできました。
つまり、インターネットをやめたくないという思想です。これを表現するために、僕はこの最高の状況でインターネットをしました。これです。
ここ数年出したことのないバチクソデカい声でコールをした直後、周りがバチクソ盛り上がっている中でスマホを弄ってスクショを撮るという工程。これこそ当時の僕が考えた最高の思想表現でした。若干後悔はしてますけどインターネットやめろは正論なので、後悔しないと間違いなんですね。ほんとは「インターネット最高」コール後にもスクショを撮りたかったんですけど、予想の数倍楽しくなっちゃって気づいた時には手遅れでした。でもインターネットは最高です。
終わりの方
Aiobahnの少し前あたりから僕も腕を振り始めたのだが、RFAのやたらDPS高い技を無限に繰り返すかのような辛さがあった。運動の中でも一回の負荷はかなり小さい方なのだが、動作の回転率が高い都合上数時間単位で腕を無限にブンブンし続けていると、肩と二の腕が信じがたい痛みを発するようになる。この手のイベント常連はテニスプレイヤーと同じで左右の腕で長さが違ったりとかするんじゃないか?教えてください。
また、盛り上がり所でピョンピョンしたりそもそも数時間立ちっぱなしだったり拍手で手のひらがクッソ痛かったりでダメージは蓄積していき、yamero終了時にはもう既に燃え尽きていた。そのため、その後のナナヲアカリを気合で見た後の17時頃から休憩を取った(ダダダダ天使が流れなかったので全部知らん曲だった)。イノタク推しの友人は朝食以降何も飲まず食わずの全てを捨てる覚悟で前列に居座ると言っていたため、これ以降は単独行動となった。
バチクソ寒い雨天の野外で飲む死ぬほど冷たいレッドブルカシス、飛行機が飛ぶたびにバカデカい声で叫ぶウェーイ系泥酔オタク、休憩してるときに限って流れるきんモザのエンディング曲、マッサージ機で靴を脱ぎ忘れるなどの敵を乗り越えた僕がステージに戻ったのは19時頃だった。
ここからの感想を一言で表現すると「怒涛の知らん人ゾーン」であり、知らん人がスペシャルゲストで知らん人を呼ぶという凄まじい時間だった。しかし、このあたりになると知らん曲であっても周りに合わせて腕ブンブンするだけでかなり楽しいということを学習しており、あんまり具体的な記憶には残らなかったものの十分に楽しむことは出来ていた。
ただし、そんな知らんゾーンの中で唯一知ってる曲が流れた時は周りが若干引くくらい突然元気になった。そう、『LOVE TOGETHER』である。流した時点で若干風評被害を受けそうな雰囲気のあるノーナの中でもこれを選んでくれてありがとう。当たり前だけどやっぱり知ってる曲が一番盛り上がるね……。
そして、イノタクの出番が来た。
そもそも僕はアイマスシリーズをやったことが無く、イノタクと言われてもなんか名前が有名な人程度の認識でしかなかった。ただ、一曲目の時点で音が違うのはわかった。オタクの盛り上がり方も異常でトリを任されるだけのことはあった。
当然僕からすると殆ど知らん曲だったので周りの観客よりは若干テンションは落ちていたのだが、それでも尚このイノタクとかいう男は強かった。まず音量がデカい。身も蓋もない話だが、人間は音量がデカい方がアガるらしい。他の人たちと比較しても明らかにデカかったと思う。あんまり自分の耳に自信ないけど。
加えて言うと他の知らん曲と違って知らなくてもコール出来る曲が結構あった。会場にはデカいモニターが2つ用意されているのだけれども、基本その画面には、なんかよくわからん画面エフェクトみたいなのが掛かった登壇している演者の映像が映っている。しかし、イノタクの時だけ何故か歌詞とかその曲のPVとかが大量に流れており、知らん曲でも何を叫べばいいのかがわかりやすかった。なんで?
曲を知っているか否かというのも重要ではあるが、デカい音で流れている曲に対してデカい声で叫んだりできたら知らなくてもだいぶ楽しいという事実を、最後の最後でわからされてしまった形になる。そもそも普通に曲自体が良かった。というかうまぴょいとか流れたし実は知ってる曲もあった。
今回のイベントは全体を通して割とスマホと時計をチラチラ見ていたが、イノタクが始まってから仕舞った。つまりイノタクにはインターネットをやめさせる魔力があった。
当然この時点で僕の体は限界に達していたのだが、爆音とトリの暴力でもう何もわからないままピョンピョンブンブンしていた。最高でした。なんならこの45分に2万円弱出してもギリ許せるかもしれない。
その後は委員長とかのVtuberにも曲出してるんだすげえとか思ったりして滅茶苦茶盛り上がって終わった。閉会式みたいなのも知らん人ばっかりでよくわからなかったけど主催の熱意すげえとかソーダがsodaだったとか今後も開催してくれとかで良かった。
あとイノタクがアンコールしたせいで友人が終電逃したりした。ガストおいしかったです。帰ってから12時間寝ました。
行ったあとの話
突然の箇条書き
とりあえず腕ブンブンした方が楽しい
曲を知らなくても楽しい
でも曲を知ってると死ぬほど楽しい
レッドブルと酒は眠気が飛ぶ
クソ暑い上にクソ寒かったので服を使って調節した方が良い
ポケモンの自販機でなんか買おうと思ったのに忘れてた
ミスってステッカーにちょっと折り目着いちゃった
マジ楽しかったのでまた行きたいです。でも結構金掛かったのでまたAiobahnとかその時激アツの人が出そうなら行くって形になるかも。あと頻出の曲くらいは勉強してから行きたい。ありがとうインターネット。
†昇天†
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