素顔のフォトエッセイシリーズ02 Rainbow Days~彼方・エマ・璃奈~感想
アニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が放送終了し、約1ヶ月。再放送を見ながら、新しい発見をしたり振り返ったりしている。
そんなさなか、前回の第一弾から2カ月の時間を経て、素顔のフォトエッセイシリーズ第二弾がリリースされた
第一弾の感想は下。
chapter.01彼方編
彼方の大好きな妹、遥が4泊5日のスクールアイドルの合宿に出かけることになった。そんなに遥ちゃんに会えないと泣いちゃうよ~。と嘆く彼方。しかし遥はその間羽を伸ばして欲しい。自分で自分のことを甘やかしてね!と彼方に告げる。その言葉に心打たれた彼方が開催した”自分甘やかしキャンペーン”とは……
スクフェスプレイヤーにはお馴染みではあったが、おそらくアニメ放送時にここまで前面にピックアップされるとは夢にも思っていなかった彼方の妹、近江遥。
不定期ににじよんなどに登場してはいたが、スクスタでボイス付きで登場し、アニメ7話でも満を持して登場し、近江姉妹の絆にやられた人はとても多いのだが、それはここでも発揮される。自分を甘やかすということで同好会のメンバーとスイーツビュッフェやカラオケに行ったりするのだが、隙あらば遥のことを思いだす彼方。ビュッフェに行けば今度は遥ちゃんとも一緒に行きたいね~と思い、カラオケで歌を歌おうとすれば、遥と歌ったことを思いだし、歌に想いが乗り採点でナンバーワンを勝ち取ったり。自分を甘やかすことが遥への気持ちと繋がっていき、変わらぬ遥の大切さを再確認するエピソードとなっている。
この話を読みながら思ったことがある。このフォトエッセイシリーズはエピソードのキャラのモノローグで語られる手法をとっているのだが、彼方の独特な喋り方を実によく表現できている。脳内で再生が余裕なのだ。この娘ならこういう独白をするだろうと自然に受け取れるのでスッと入ることができる。犬井楡氏のテキストの上手さ、ラストの第三弾への期待も高まる。
chapter02:エマ編
近日新しいパン屋がオープンすることを知ったエマ。記念として先着で好きなパンを10個プレゼントされることを知り、皆で一緒に食べたい!と浮足立つエマ。しかしオープン当日そのパン屋の道中で色んなことがあり、あえなくキャンペーンに間に合わなかったエマは……
アニメでは卵かけごはんに憧れる一面が描かれたがパンも大好きなエマ。パン屋へ向かう道中で困っているおばあさんや迷子に出会ったり、迷子を助けたり、ファンの子に声をかけられたりなど色々な出来事がある。「見てくれた人の心をポカポカにするスクールアイドル」を目指している彼女らしく、一つ一つに真摯に対応するエマの優しさ。そしてエマはパンをもらうことが出来なかったが、翌日侑と歩夢が「エマさんが喜ぶと思って」と同じ店でパンを買いに行ったことが明かされる。
パン1つと言うなかれ。エマにとってはスイスの家族と笑いながら食べた思い出。そして昨日出会った人たちとの出来事。そして自分の為に買ってきてくれた同好会という仲間たちという様々な想いの詰まったパンなのだ。ここまで温かいエピソードを産まれるなんて……
これに尽きる。
虹ヶ咲においてコッペパンといえば中須かすみなのだが、このエピソードではコッペパンに限らず多種多様なパンがイラストレーター:さんざし氏によって描かれている。実に美味そう。
chapter03:璃奈編
璃奈と仲良しの白猫、はんぺん。ある日いつもならいる場所にはんぺんがいない。探した璃奈ははんぺんが小学生くらいの女の子たちと一緒にいるところを見かける。3人で飼おうか?と相談している女の子たち。女の子たちに声をかけようとするも璃奈は上手く話しかけることが出来ず……
スクスタのキズナエピソードで初登場し、アニメにも登場した璃奈と仲良しの白猫、はんぺん。璃奈にとっては愛、せつ菜、そして同好会を繋いだ大切な友達と感じていること。ボードを付けることで毎日が変わった璃奈。それでも素顔では表情を作ることは難しくて。
だが、仲間や友人を繋いでくれたはんぺんのため、ツナガルコネクトで『一歩踏み出してみようカナ…』と歌った彼女が再び勇気を出す姿はとても良い。また最初のページでは自分は「話しかける」コマンドがないNPCみたいで寂しかったと告白するなど『素顔のフォトエッセイ』という本のタイトルが一番効いてくるメンバーであると思う
それにつけても愛さんの既読だけ付けて返事しなかった璃奈の姿を見て何かあったと察する璃奈への理解度の深さよ。
3月末の第3弾、歩夢、しずく、果林編も楽しみである。