京成杯ふりかえり
ソールオリエンスの強さと若さを見たレースだった。これだけフラフラしながら圧勝したのだから能力は相当。
そんな京成杯ふりかえる。
スタートでサヴォーナとシルバースペードが出遅れ、シャンパンカラーが外に飛ぶが、これは外に馬が居ない大外枠では良くある事。
好発を決めたグラニットがハナに立ち、シーウィザードが押しながら、シャンパンカラーはかかりながら前へ。下の画像を見ると、シャンパンカラーは頭が上がっているのが分かる。
シャンパンカラーが頭を上げながらグラニットの後ろに入ってきた事により、同じ場所を取りに行ったシーウィザードは怯み内へ。
その後ろで中団グループはスムーズにポジションを取っていった。
しかし、1コーナーで異変。ソールオリエンスが掛かりながら外に張ってきた。写真でも左肩が外に逃げているのが分かる。
これを見て、セブマジシャンのルメールはソールオリエンスの外から内に切り返す。
そのままの隊列で向正面→3コーナーを、12.6 - 12.4 - 12.2 - 12.2 で進み、4コーナーへ。
この4コーナーで起こった事が、後にセブンマジシャンに不幸をもたらす伏線になった。
まず、ソールオリエンスが1コーナーと同じように外に張り始める。そして、内ラチ沿いにいたオメガリッチマンが前の手応えが悪いと見て、外に進路をとる。
外に張り始めていたソールオリエンスが大きく外に行ってしまい、セブンマジシャンの前に来てしまう。ここでセブンマジシャンは一度ブレーキをかける。
セブンマジシャンが体勢を立て直し直線に入ると、オメガリッチマンが選択を迫られていた。
赤マルのスペースを狙って行ったが、バシュロが右ムチを打ちながら外に来たせいで進路が無くなってしまう。
その結果、オメガリッチマンはさらに外に進路を取り、セブンマジシャンの前に入る。ここで再びブレーキをかけざるを得なくなる。
なんとか外に出して進路を確保するも時すでに遅し。
一気に抜け出したソールオリエンスと、ロスなく進んで脚を残していたオメガリッチマンに追いつけず、3着となった。
セブンマジシャンはじわじわスピードに乗るタイプなので、2度の不利が痛かった。それがなければ2着はあったし、もっと際どかった。
オメガリッチマンはロスなく運べた事が何より大きい。4コーナーから直線にかけてスムーズさを欠いていなければ、こちらももっと際どかった。
そしてソールオリエンス。コーナーのほとんどで外に張り、スピードの上がった4コーナーでは飛んでいきそうなくらい外に行ったにも関わらず、一気に抜け出したのは凄い。最後の脚は目を見張るものがあった。
トモが甘かったり、フラフラ走ったりと完成度が低い中でこの走り。将来が楽しみだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?