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シンザン記念ふりかえり

『経験』が勝敗を分けたレースだった様に思う。

12.5 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.5 - 11.9 - 12.2

上記レースラップの通り、11秒台が連続する少し速いペースだった。そのため、似たラップの経験がある馬が上位に来て、なかった馬が下位に沈んだ。

1着ライトクオンタムは新馬戦で
2着ペースセッティングは初勝利と前走で
3着トーホウガレオンは3戦目の残り1000m〜200m区間で

それぞれ似たラップを経験していた。

そしてもう1つの要素が『トラックバイアス』

外有利の傾向が強く出ていながら、タイムが出るという特殊な馬場。それに対応できた馬が上位に来たように思う。

ではスタートから。

ライトクオンタムとシンゼンイズモが出遅れ後方から。サンライズピースはすぐさま内ラチ沿いを目指す。


ペースセッティングが外からハナを奪おうとしているのを見て、スズカとトーホウが控えるも、クファシルは少し促して前目に付けようとする。多分、レース前から前目で競馬をするつもりだったんだろうね。

クファシルは少し促されたことでヤル気になり、かかり気味になる。結果を見れば、クファシルはここの運びが良くなかった。

そして、ライトクオンタムが行きたがりながら強く右に張っているのが分かる。最初のコーナーで外に飛びそうになっているのを武豊騎手が上手く抑えている。

向正面に入って、先頭2頭はペースを緩めず、他の馬と離れていく。目測でおおよそ5馬身。後続が前2頭について行かなかったのは、ペースが速いと感じたからだろうね。そして、多くの馬が外目を走っているのが分かる。


これは、内よりも外が伸びる傾向が加速していたからで、武豊騎手も同様に外に誘導しているが、右に張っているせいで、直線では必要以上に外まで行ってしまっている。

それでもペースセッティングを差し切った事から、能力は相当高い。スタート、折り合い、右に張ると課題は多いが先々が非常に楽しみだ。

2着のペースセッティングは、ムルザバルが言っている通り、距離は1600mがギリギリだが、スピード抜群でなかなか止まらない。1400m以下で大成しそう。

で、最後にクファシル。イーガンは距離を敗因にあげていたが、距離よりも前半少し仕掛けて、ペースセッティングについて行ったのが良くなかった。

この馬は恐らく、道中抱えて終い伸ばすような競馬が出来れば、血統や体型、走りから1600〜2000mは持ちそう。

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