夢日記

嫌な夢を見た。せっかくなのでnoteにも投稿してみんなにも嫌な気持ちになってもらおうと思う。みんな道連れだ。

目が覚めるとどこかの学校の教室にいた。学校とは言っても小学校中学校のような教室ではなく、専門学校のようなリノリウム床の、大人向けのロッカーが備えつけられているような教室である。私はこの学校の生徒であった。

ふと見ると自分の席の机には布がかかっており、手のひらサイズにふわりと膨らんでいた。赤黒い染みが白い布を汚し、それがなんとも言えない不快感であった。

「みなさんには」

その声に吸い寄せられるように教壇を見ると、中肉中背の如何にも先生然とした男が貼り付けたような笑みを浮かべ、われわれ生徒に語り掛けていた。

「みなさんには、机の上のものを学内に隠して頂きます」

気持ちの悪い口調だな、と思った。なんとなく嫌味を内包したその口調で、彼は私たちに布に隠された赤い汚れの原因を除くことなく隠せと宣う。
周りがざわつく中、私は今ほかの者よりも先んじて、もう隠しに行ってもいいですかと問いかけた。先生は鷹揚に頷くと、芝居が買った仕草でドアノブに手をかけ、引き戸をゆっくりと開く。私はまだ生暖かい手のひらのような感触を布の下に感じつつ、もたもたとトイレに歩き、「手のひらサイズのなにか」をトイレに流した。

教室に戻り、机の上の鉄臭い液体を不快に思って布で拭ったあたりで、まだ「もの」を隠しに行っていなかった隣の席のちゃらそうな男が、布の下をそっと覗き込む。私よりも大きな、人の頭くらいのサイズはあろうと言う包みだった。

「うわ」

と、彼が大きな声を上げると、速やかに黒い服の男たちが現れ、彼の両腕を掴んで連れて行った。
私はなんとなく、隣のクラスの包みは彼になるのだろうなと思った。

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