シンザン記念 2024 全頭考察&予想
想定トラックバイアス
日曜時点で、時計がかかるタフな馬場で高速馬場と比べて1〜2秒ほど遅め。
上がり3F最速でも大体が34〜35秒台。スプリント戦でダートから芝変わりのキタノエクスプレスが33秒台を出してる。スピードだけではなくパワーも求められるか。
インも良いが、外も伸びるのでフラットと考えていいか。とはいえ外枠が良い訳ではなく、内を回して直線外に出すのがベストか。
例年は1:33秒台の決着もあるが、1:34〜35秒台(上がり3F最速34秒台)くらいの決着になると想定する。ちなみに土曜日の京都金杯の勝ち時計は1:33.8だった。
(雪が降ったらさらにタフ馬場を想定することとする)
①テイエムリステット
新馬は芝でデビュー、出遅れ後方から見せ場なく9着。
2戦目からダートへ、またも出遅れて後方からになるも、前が止まらない中を直線一気で3着まで追い込む。
3戦目、やはりスタートは速くなかったが最内枠から押していき先行。詰まり気味になりつつも馬群を割って未勝利を辛勝。
そして今回は芝に戻してのチャレンジ。枠も良いし、ダートを走れるパワーがあるのは今回向くと思うが、スタート遅れると厳しいかな。
②ノボリショウリュウ
12月に阪神芝1400でデビュー戦勝ち。番手で追走し、4角で前を捉えて押し切る王道の先行競馬だった。悪くない内容だったが、メンバーレベル的には平凡かな。
デビューも遅めで上積みにも期待できないし、さすがにいきなりでここは厳しそう。
③タイセイレスポンス
札幌1800でデビュー、4着に完敗。ミッキーアイル産駒なので1800は長かったか。
2戦目は札幌1500で距離短縮、土曜日にジュニアCを勝ったキャプテンシーに競り勝つ。
3戦目は京都1400のもみじS、スタート出遅れて前に離された3着。
4戦目は同じく京都1400の秋明菊賞、モレイラ騎乗でスタートは改善されていたがダノンマッキンリーには千切られて2着。
札幌のタフな馬場や重馬場を経験しているので、今の馬場も問題なさそう。今回は初ブリンカーの効果も期待できる。ただ1600への距離延長はマイナスかな。
④デルシエロ
阪神1600でデビュー。400キロくらいの小さい馬なのに、接触に怯まず進路をこじ開けたり、バレルターンに一度差されても内から差し替えしたり、と凄まじい勝負根性を見せて勝利。
2戦目、京都1800に距離延長した萩ステークスは最内からインを回るも4着に完敗。牝馬3頭に力負け。
3戦目の秋明菊賞は京都1400で距離短縮。出遅れ後方からになり末脚勝負に掛けるもダノンマッキンリーには千切られ、タイセイレスポンスの半馬身差3着。
4戦目も出遅れ後方からになり3着。負けたロゼフレア、ソンシは強いと思うが。
現状は出遅れ癖が治っていなくて、末脚に徹するしかないかな?展開が向けば差してこれるないだろうか。坂井Jだし、スタート良ければ先行するかも。
⑤ノーブルロジャー
東京1600でデビュー勝ちしたパレスマリス産駒。スローからの瞬発力勝負で上がり33.3の脚を使い3着以下を千切る圧勝。
ただ2馬身差くらいに粘った2着馬のジーゲルは次戦負けているので、メンバーレベルはどうかって感じもする。
新馬戦の内容や、ジャンタルマンタルのパレスマリス、鞍上川田などもあって想定一番人気に推されているが、正直ここはまだ疑いたいところ。
今回上がり33秒台の瞬発力は求められないし、タフな馬場や展開ではどうだろうか。
マイルの川田はちょっと怖いが、このまま人気するようであれば逆張りして消してもいいかな。
⑥ラーンザロープス
牝馬。札幌1500でデビュー。ラヴスコール(フェアリーS3着)に差されたが強い内容で2着。3着もオーサムストローク(現在2勝)とハイレベルだった。
2戦目も同条件、先に抜け出したオーサムストロークを差し切る強い内容。
3戦目は中山1600のサフラン賞。まずまずのスタートから控えて後方追走。末脚勝負に掛けるも前が止まらず5着。ステレンボッシュが2着のレースだし、この展開なら負けても仕方なしか。
牝馬がハイレベルな世代で、この馬が現在13番人気想定なのはかなりオッズ妙味があるのではないか。
札幌のタフな洋芝で勝っているし、馬場も悪くないはず。オッズ次第では強気に狙ってみていいかも。
⑦タイキヴァンクール
夏に中京1600でデビュー。新馬戦は逃げるも3着。
2戦目は京都1400に距離短縮。後方からになり差してくるも届かず2着。
3戦目も同条件で、外枠から先行して追走、差し切り勝ち。
4戦目は朝日杯FS。後方からになり、直線内を選択するも、前壁で詰まり伸びずの9着。
マイルの2戦では結果が出ておらず、あまり強調材料はないかな。京都の重馬場を経験しているのはいいが…。
⑧ゼルトザーム
函館ダート1000でデビュー勝ち。
2戦目、重馬場で行われた函館2歳Sを勝利。
その後、京王杯は惨敗。ダートに戻して3着、8着。
芝・ダート共に大きく負けているのは左回りのコースで、右回り巧者か。
ヘニーヒューズ産駒で思いっきりダート血統だが、馬場がタフになればワンチャン抑えてもいいかも。
日曜は芝変わりのアジアエクスプレス産駒が好走していたしなぁ…。
⑨アルトゥーム
12月に中京1400でデビュー。大外をぶん回し、3着以下を上がり33.4の脚で千切っての勝利。強い内容だった。
今回は距離延長・右回り・時計のかかる馬場などへの対応がどうか。
キャリアが浅く、まだ底が見えていない。人気がなければ抑えておいても良いかも。
⑩バレルターン
新馬戦はデルシエロの2着。ほぼ勝ちパターンだったが内から差し返された。
2戦目は今回と同条件の京都1600で、外枠から先団を追走し、ずっと外を回されながらも押し切り完勝。強い内容。
新馬戦的にデルシエロと同等くらいの能力はありそうで、スタートが悪くない分こちらのほうが魅力かな。マイルで2戦していて距離不安もない。鞍上も乗れてる西村Jなのはプラス。
⑪シトラール
ポタジェ、ルージュバックの半弟という良血。勢いのあるスワーヴリチャード産駒。
6月に東京1600でデビュー。出遅れからダノンエアズロックを追いかけて0.2秒差の3着は悪くない。
2戦目は新潟1800、まずまずのスタートから、直線良い手応えで差して来るもフラフラして差し切れず2着。
3戦目は東京1600に戻す。内枠から先団を追走できるも、直線前が開かず詰まって踏み遅れる。前が開いて追い出しせたときに外の馬に被されて万事休すかと思いきや、そこから盛り返して差し切ったのはメンタル的にも強さを見せた。
今回ルメールJから乗り替わりはマイナスだが、鞍上のA.ルメートルJは今回の短期免許騎手の中では上手いほうかなと思うので期待はできるか。
右回り未経験なのが不安。時計のかかる馬場向きな感じはしないので、人気するようであれば勇気の消しでもいいかも。
⑫ケーブパール
京都1400でデビュー。前残りの展開を11番手から差し切る強い競馬。ただしこのとき一緒に走った馬が現在1勝もしていないだけにメンバーレベル自体は疑問。
2戦目は京都1600の白菊賞。前走と同じように外を回して差し脚を伸ばそうとするも、伸びきれず4着。直線で前の馬に接触しそうになる不利はあったが、物足りない内容。さらに後ろにいたスウィープフィートにも交わされるし、力負けした感はある(スウィープフィートは阪神JFで7着の強い馬だが)。
新馬戦の見栄えは良いが能力的にはまだ疑いたい段階なので、オッズ次第で抑える程度かな。
⑬エコロブルーム
重馬場の東京1600でデビュー。高位につけて先行するも、前が開かず詰まり倒す不利。挟まれたり馬群で揉まれて沈んでもおかしくない所だったが、内に切り返し伸びて3着。かなりタフなレースになり、負けて強しの内容だった。
2戦目も同条件で今度は良馬場。3番手を追走すると、直線一気に突き放し4馬身差の圧勝。メンバーレベルは高くなさそうだが、この馬だけ抜けた強さを見せた。
今回は京都で初の右回りがどうかってところはあるが、新馬戦でタフな馬場・タフなレースを経験していて、時計のかかる馬場でも問題ないと判断できる。
ルメール騎乗で人気もするだろうけど、ここは逆らわないほうが良さそう。
⑭ウォーターリヒト
京都2000でデビュー。重馬場で後方から伸び切れず5着。
2〜3戦目は減量騎手で大外一気で3着。
4戦目は幸Jに乗り替わり。雨の影響でタフな馬場だった。先行できたが、外々を回るキツい競馬で、ハナ差辛勝の1着。
未勝利辛勝というところで能力的にはちょっと見劣る感じはするが、タフな馬場・レースで勝ったこと、2000を外回して走ってきたスタミナがあること、ダートも走れる父ドレフォンに母父ヴィクトワールピサの血統など、馬場適性的には紐で抑えておくと面白い存在かもしれない。
⑮フェリーニ
京都1400でデビュー。1番人気に推されるも見せ場なく9着に敗退。
2戦目は1600に距離延長。逃げの手に出て、キャプテンシーを抑えて1馬身差で1着。キャプテンシーを物差しにすると、タイセイレスポンスを評価するのであればこちらも評価できる。
今回は外枠だし楽に逃げられないと思うが、全く人気しないのであれば爆穴で抑えておいていいかも。ドレフォン産駒だし、タフ馬場でも大丈夫なはず。
⑯ショーマンフリート
中山1600でデビュー。3番手で追走し、ラスト3Fを12.1 - 11.6 - 10.9の加速ラップで圧勝。ただしこの日は追い風の影響で加速ラップになりやすいコンディションだった。競った2着馬もまだ勝ち上がれていないことを考えると、そこまでレベルは高くなかったとも見える。
先行できる点は良いが、外枠・関西遠征の戸崎J・タフになりそうな馬場と課題も多そう。勢いのあるスワーヴリチャード産駒だし怪物級の可能性は秘めているものの、今回は切れ味勝負にはならなそうで、2番人気想定であれば逆張りで軽視したい。
⑰ナイトスラッガー
京都1600でデビュー。先団の外目を追走、直線追い出すも前の馬がヨレてきて接触しそうになりブレーキを踏む不利があった。そこから再加速しての2着。スムーズなら勝っていたといえる。
2戦目はモレイラJに乗り替わり中京1600。インの高位で折り合って3〜4番手を追走、直線抜け出すと3馬身差以上千切っての完勝。能力の高さを見せた。
強い馬だと思うが、今回は外枠・モリスJ・タフ馬場適性と課題が多く、本命まではちょっと打ちづらい。まぁ馬場に関してはこなせると思うが。
能力は上位評価なので買い目には入れておきたい。
⑱メイショウサチダケ
数少ないアドミラブル産駒。
新馬戦は阪神1400で少頭数。逃げて3馬身差の圧勝。
2戦目はデイリー杯で、ここでも逃げたが、ジャンタルマンタルに千切られて5着。相手が悪かったか。直線見せ場はあったし、差しに展開向いた中でよく粘っていた。
今回は大外枠だし、逃げるにしても厳しくなることが想像される。先行馬は多いが、逃げ馬はこの馬とフェリーニくらいしかいなさそうなのでスローに落としてマイペースで行ける可能性もあるが。
人気次第では抑えておいても面白いかもしれない。
予想印
◎ラーンザロープス
◯エコロブルーム
▲バレルターン
△タイセイレスポンス
△ナイトスラッガー
☆ウォーターリヒト
紐
- デルシエロ
- ケーブパール
- フェリーニ
- ゼルトザーム
(最終結論)
思ったよりも人気していないので本命は穴狙いで◎ラーンザロープスに変更して勝負したい。時計のかかるタフな馬場状態になっているので、軽い馬場のスピードタイプと思われる人気馬は思い切って消して、スタミナやダート適性がありそうな馬を評価してみる。本命が来ればオッズは付きそうなので、爆穴も含めて相手は広めに買ってみる。今回は人気馬決着なら仕方なしと割り切って勝負。荒れて欲しい。
(追記)結果
ちょっとショックが大きい…。
まぁ川田軽視はやり過ぎだったかな。
予想自体は良かったと自負している。タイムも予想通り。
本命◎ラーンザロープス(10番人気)は惜しくも4着。
対抗◯エコロブルームは2着。
☆ウォーターリヒト(17番人気)が3着激走。
また来週頑張りますか…。