リオ五輪 ゴルフは必要か?_20160724中京記念
リオデジャネイロ五輪開催があと2週間足らずとなった。
ジカ熱や治安の不安など現地の問題が払しょくされないままの開催になりそうだが、ここではその他の2つの問題について考察したい。
ロシアの女子棒高跳びイシンバエワ選手の発言
まず先日、女子棒高跳びの女王、ロシアのエレーナ・イシンバエワ選手は「希望は流れ去った。私たちが欠場するなかで、偽の金メダルを取ればいい」とSNSでコメントを発表した。
これはロシアの陸上選手が組織的なドーピングを理由に国際陸上競技連盟から出場停止処分となった問題で、スポーツ仲裁裁判所が、ロシアの訴えを退ける裁定を出し、この結果、ロシアの陸上選手は、原則としてリオ五輪に出場できないことが確定したことによる彼女のコメントでした。
なお本日、ロシアの全競技選手の出場可能か否かが決定されるそうだ。
このコメントが、発信された全てのコメントの抜粋であると思うのだが、ほかにどのようなコメントをしているのかわからない上での感想を述べたい。
まず、自国の組織的なドーピングが認められたことについて、国の代表たる者ならそれを詫びる一文があってもよかったのではないか。それを棚に上げて、自分の思いの丈をぶつけるのは片手落ちではなかろうか。
悔しいのはわかるが、これでは箸にも棒にもかからない。
また、「偽の金メダルを取ればいい」という過激な発言をすればするほど、犬も歩けば棒にあたる状態になるので控えたほうが良いでしょう。
わたしはたとえ「偽の金メダル」であっても、「汚れた金メダル」よりはるかに素晴らしいし、拍手を送りたい。
イシンバエワ選手はこれで競技生活を棒に振ったわけではないので、今後の奮起に期待したい。
リオ五輪 復帰競技ゴルフ 代表辞退選手続出
さて、イシンバエワ選手のように出たくても出られない選手もいれば、出られるのに出ない選手たちがいる。
男子プロゴルファー松山英樹選手は今月早々、リオ五輪の日本代表入りを辞退することを表明した。
ブラジルなどで広がるジカ熱をはじめとした衛生環境や治安に対する不安を払拭できなかったことが理由。
さらに自身が虫刺されに対して極度に強い反応が出る傾向があるということも付加した。
うーん、これ本音でしょうか。。。
五輪競技に復帰ならなかった女子ソフトボールの選手たちが聞いたらどう思うのでしょうね。
「金」より「金」か
言葉足らずでした。
「金」メダルより、お「金」か、ということです。
松山選手だけなのか調べてみました。
まず、世界ランキング8位のアダム・スコット(豪州)が大会スケジュールを理由に代表辞退を表明しました。
以下はそのほかのおもな出場辞退を表明した選手です。
世界ランキング1位 ジェイソン・デイ(豪州)
世界ランキング2位 ダスティン・ジョンソン(米国)
世界ランキング3位 ジョーダン・スピース(米国)
世界ランキング4位 ロリー・マキロイ(北アイルランド)
世界ランキング5位 ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)
(ランキングは7/17現在)
このほか、
ビジェイ・シン(フィジー)
シャール・シュワーツェル(南アフリカ)
ルイ・ウエストハウゼン(南アフリカ)
ミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)
マーク・リーシュマン(豪州)
など。
世界で1位~5位までの選手が参加しない五輪競技って、どうなんだろう???
当初、ジョーダン・スピースなどは初の五輪出場に意欲を見せるコメントをしていたのだが、結局参加しない。あれは冗談だったのか?
対して、女子ゴルファーの世界ランキング上位選手たちは出場に意欲的だ。
女子ゴルフのスケジュールは概ね男子と同じだし、ましてやジカ熱や治安問題も同じ。
違うのは賞金額だ。
たとえば、男子の全米オープンの優勝賞金は180万ドル。対する全米女子オープンは81万ドルと賞金額に格段の差がある。
結論。
「世の中ね、顔かお金かなのよ」(回文:よのなかね かおかおかねかなのよ)
という言葉が頭をよぎる。
結局、この世界の人たちは名誉よりお金なのだ。
五輪に出場してコンディション調整が難しくなり、メジャー大会を棒に振りたくないのだ。
国際オリンピック委員会は「ベストプレーヤーが出場する」ことを条件にこのゴルフを五輪復帰させているだけに大きな問題となろう。
繰り返すが、五輪のために切磋琢磨してきた女子ソフトボール選手たちの気持ちを思うと、あまりにも切ない。
さて、本日は中京記念。
大穴⑤タガノエトワールを狙う。
この馬、近走は2200m、2000m、1800mを使われてきた。
すると当然、来週札幌のクイーンS(牝馬1800m)がローテーション的に狙いどころだろう。なぜそこを使わずにここ中京記念1600mを使ってきたのか?
この馬が勝った直近のレースは5走前の清水Sだ。実はこのレースが1600mである。
厩舎サイドはこの馬の距離適性を見直したのだろう。
この距離短縮は食指がのびる。
さらに、この中京記念はタガノエスプレッソという人気馬も出走する。
そう、「タガノ」両馬の馬主さんは同一馬主なのだ。
ならば、なおさら中京記念をエスプレッソ、クイーンSをエトワールというように使い分けるのが一般的だ。
しかしそうせず、エトワールをここに使ってきた。
名誉より実(金)をとりにきたに違いない。これに賭けてみたい。
僚馬エスプレッソとの親子ドンで鬼に金棒だ!
犬も歩けば・・・・・・・・・猫も歩く。
[過去の結果]
×函館記念
×七夕賞
◯CBC賞 ラヴァーズポイント7人気2着
×宝塚記念
◯函館スプリントS ソルヴェイグ12人気1着
◯エプソムC ルージュバック1人気1着
×安田記念
(勝馬投票は自己責任でお願いします。)