路上の天使_20160918ローズS
私は絢香さんがあまり好きになれない。
きっと私の心がひねくれているのだろう。
勝ち組、漂うセレブ感、そして「ねえ、美しいでしょ?私の声。もっと聴いて!」という押しつけ感がしてならない。
まったく心の琴線に触れないのだ。
こんなひねくれた私にも琴線に触れる歌手がいる。
川嶋あいさん。路上の天使だ。
手作り感いっぱいで素朴。
絢香さんの歌が原色まばゆいカラーのドラマなら、川嶋あいさんのそれはセピア色で等身大の思い出。
絢香さんの言葉は美しく力強いがどこか虚無感がある。
川嶋あいさんはありふれた日常をありふれた言葉で紡いで、絆とありがとうの心を呼び起こす。
あらためて『絶望と希望』『旅立ちの日に…』『明日への扉』『…ありがとう...』などを聴いてみて思ったことがある。
「誰かの声に似ているな」
高音が誰かに似ている。
そうだ、森田童子さんだ。
『ぼくたちの失敗』の歌声に似ている。
桜井幸子さん主演の伝説のドラマ『高校教師』の主題歌だ。
絢香さんに感じられなくて、川嶋あいさんと森田童子さんに感じられるもの・・・
切なさ
川嶋あいさんの歌には魂がある。
私は歌詞という論理的思考をくすぐられたのでもなく、形あるその美声に惚れ込んだのでもない。だからこそ、まさに「魂」を突き動かされたということに他ならない。
たいていの歌手たちは、感情を揺さぶる言葉(作詞)と美しい声(作曲)そのものを「どう?上手いでしょ」と、大衆に見せびらかそうとしているように感じる。
すなわち、優れた道具をより美しく見せるために切磋琢磨しているだけなのだ。
優秀な書道家の筆がいかに高価であろうが、優秀な画家の絵の具の数が何百色にも及ぼうが、そんなことはどうでもいい。道具はあくまでも道具であって、それ以上ではない。
さすがプロと思わせる川嶋あいさんは、言葉と声あるいは楽器を「道具に使って」心の叫びを伝えているのだ。
もっと端的に言えば自分自身そのものが道具となって、主体である魂を表現しているのだ。そこには見せつけたい巧みな技術や美しい道具などはあまり関係ない。
見せつけるべきは魂の叫び、ただそれだけなのだ。
まるで「歌う祈祷師」のごとく。
『大丈夫だよ』
・・・向かい風は強い方がいい 強く立つこと教えてくれる
君は君のままに・・・
・・・大丈夫だよ 無理はしないで
君は誰より頑張っているからね・・・
川嶋あい
略歴
1986年2月 - 実父が行方不明という状態で生まれたが、実母が出産後体調を崩し乳児院にて育つ。その後も実母の体調は回復せず、3歳の時に死別。その後養子として引き取られるまで児童養護施設にて育つ。
その後、建設会社を経営していた川島家に養女として引き取られた。その後10歳で養父を、16歳で養母を亡くしている。養母の命日である8月20日には毎年メモリアルコンサートを実施している。(by Wikipedia)
さて、ローズS。
王道を歩めなかった路上の天使⑧クィーンズベストが雨空を青い空に変えるだろう。
母ラスティングソング(不変の歌)が空から見守っている。
信じる道を歩むだけ
つぼみから花咲かせよう
by路上のぺ天使
(勝馬投票は自己責任でお願いします。)
[過去の結果]
×京成杯オータムハンデ
×新潟記念
×新潟2歳S、キーンランドC
◯札幌記念 レインボーライン4人気3着
×関屋記念
◯小倉記念 エキストラエンド6人気3着
×クイーンS
×中京記念
×函館記念
×七夕賞
◯CBC賞 ラヴァーズポイント7人気2着
×宝塚記念
◯函館スプリントS ソルヴェイグ12人気1着
◯エプソムC ルージュバック1人気1着
×安田記念