反抗期的な、イヤイヤ期的な
反抗期、殆どの人が経験してきたことだろう。
親から何か押し付けがましいことを言われた時は当然ながら、些細なアプローチにもイライラとしたものだ。
赤ちゃん期にもイヤイヤ期はあり、うちの娘ももう少ししたら訪れるだろう。
どちらも成長する上では重要な時期だろう。自我が発達し、自分の中の価値観が形成されていく時期なのだから。
寧ろこれを形成せずに「大人」になるのは無理だろう。毛が生えたから大人なんて話でもない。
誕生日が何回来たから大人なんて話でもない。
しっかりと自分の頭で考えて、責任を持って行動する人、またそれが可能な人を大人と言うべきだろう。
しかしこう言ってしまえば、俺が何を言おうとしているか感づく人もいるだろう。
「大人なんているのか?」
と言おうとしていることに。
特に今回は国家、皇室と言うものを通して幼稚さを顕らかにしたい。
革命と正義
これまで様々な王政国家で革命が行われてきた。フランスなんかが顕著な例で、国民を虐げる苛政を敷き、自分達は贅の限りを尽くす(と俺は想像している。フランス史はさっぱりなので)。
そんな王政があれば、革命は成り立つだろう。
しかし、日本でそれが成り立つのかを考えれば実に難しいことに気づく。
戦後、日本国憲法下において我々が目にしてきた天皇とは、僅かばかりの予算を国家から配分してもらい、政治的権能を一切持たず、発言を含めた様々な人権を制限されながらも、只管公の為に私を犠牲にする皇室だった。
常識さえあれば、これは守るのが正しいことと理解できる。
ただ外来思想にカブれた者は、無辜の人民こそが正義であり、それを支配する者は如何なる者であれ認めない、と言う頭でっかちになった者はそうではない。
彼等はこの人間の「階級」を否定したいカルト思想家達であり、人間の中身には全く興味がない。自分が他者と比較して劣っていると言われない安心感を求めるのだ。
しかし現在はこんなカルトより新しい革命の声があがっている。
それが眞子殿下のご結婚反対派だ。
彼等の理屈は、
・皇族は税金で我々が養ってあけている
・皇族は無私でなければならない
・皇族は結婚する場合、極めて優秀な者しか認めない
・皇族の結婚相手は徹底して調査され、その状況はどんなことも公にしなければならない
・これ等が守られないなら皇室はいらない
と言うものだ。
日本でブラック企業が無くならないのが実によく分かるレベルの理屈だ。
だが勢力と言う点で見るならば実に侮れないレベルにあるのは間違いないだろう。
貧すれば鈍すると言うが、馬鹿が馬鹿故にコロナで国家的な困窮が目に見え、更には相互監視からの不信感で皇室問題に敏感になっているせいで、「血税論」は彼等の中では絶対的な価値を持つようだ。
こんな馬鹿共が、
結婚相手が気に食わない
税金が使われるのが嫌
「だから、皇室は無くそう」と言っているのだ。
こんな馬鹿げた話が歴史上あったろうか?
皇室とは二千年以上の歴史を持つ、世界で唯一無二の存在だ。
しかもこの国の素晴らしさの源泉とも言える存在だ。
これは日本人が、今を生きる日本人が底無しの馬鹿だから起きていることだ。
では、もしこれを達成したらこの国がどんな素晴らしい国になるのかを簡単に想像してみよう。
共和制ならいいか?
共和制とは、君主(世襲の天皇や国王)を持たない政治体制のことを言う。
ここでは大体大統領と言う国家行政のリーダーを直接選挙で選ぶことが多い。
立法については別の選挙で国会議員を選出し、そこで行う。
さて天皇を廃止した共和制国家なら、政治は万事上手くいくだろうか。
人々がリーダーを選挙で決めるのだ。
素晴らしい大統領が国民の手で選べる、、、そう思っている者は恐らくいないだろう。
何故なら結局選ばれる者も選ぶ者も基本的に変わらないから。
天皇がいなくなったから国民のレベルが上がるなんて話がある訳ないし、寧ろそう思っている者が多いのなら、それは今まで天皇制的安定秩序が齎していた恩恵に甘え過ぎているのだ。そしてそんな甘えん坊の多い国は簡単に自滅する。
民主党政権やもっと前の細川政権のように、意見をまとめきれずに瓦解するだろう。
そして政治不信は深まり、新たな独裁者を求める。
これは歴史の必然であり、俺の思いつきと言うには無理のある話だ。
だから共和制はこの国では成立しないだろう。するとしたら、米中いずれかの保護国として、その息のかかった者を選出し、見せかけの民主制だけだ。あ、それは今か。
弑逆する思春期
弑逆(しいぎゃく)とは、君主や親を殺すことを言う。
当然ながら、とんでもない悪事と言うことだ。
しかし、思春期の子供にとって、自分の遊び方や勉強の仕方にケチをつけられるのは大変不愉快なものであり、また自由に、干渉されずに過ごしたいと願うものだ。
殺したい程憎む者もいるだろう。
しかし子供には大体そう言う実行力はないし、独立すると言う想像力も働かない。
働かないから一歩先に踏み込んでしまうことは極稀なことだ。
だが今日本国民は本気で弑逆しようとしている。厳密に言うと、殺そうとはしていない。所詮はチン毛が生えかけのクソガキによるお遊びだからだ。
しかし、そのお遊びの度が過ぎている。
彼等は国民の親たる天皇の存在意義を己の劣化により否定し、物理的にも天皇、皇室が身動きできないような状況を作っているのだ。
こんな状況で、今後の皇統はどうなるだろうか。
男系論、反眞子殿下は物理的皇統断絶主義
小室さん、普通に元婚約者なんかが出てこなければ何事もなく幸せになれていただろう。普通に考えて、内縁の夫がその妻と子に教育費を負担することなんて異常なことではない。
寧ろこれを後に貸し付けたから返せと言うことが異常なことだし、
ましてやそれを結婚が決まってから週刊誌に売るなんてやり方も常軌を逸しているし、弁護士資格の無い者を代理人としながら対話を拒否し、相手が代理人を立てているのに本人に会わせろなんて無茶苦茶なことを言い出すなんてあまりにも非常識だ。
そしてそれが3年も引っ張られ、眞子殿下は皇室を追われ、一時金も辞退し、国外に逃亡することとなる。
こんな状況を作っておいて、果たして今後誰が皇族に近づこうとするだろうか。
どんな人が近づいても、本人や、家族、更には友人関係まで探られ、何かあれば日本中からバッシングされるのだ。
皇族方も大変だ。自分が好きになった人は、必ずその被害に遭うことが約束されているのだから、好きになることがイコールその人をどん底に突き落とすことになるのだ。
果たしてどうやってここから結婚、皇統維持なんて奇跡が達成できよう?
ましてや男系絶対となればそのお后の苦悩は想像を絶するだろう。
自分が男の子を一人も産めなければ日本の歴史を終わらせた者と言われ、歴史に名を残すのだから。
それくらい歴史に造詣が深く、未来を想像できる聡明な人にこそ結婚して頂きたいと思っても、聡明故に結婚は不可能と悟らざるを得ないのだ。
大衆の馬鹿騒ぎは、こうやって皇室を終わらせるのだ。
こんな思春期レベルの国民の戯言を怒れない大人が少な過ぎる。
それこそがこの国の問題の本質だ。