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政治的目的が不明確なデモの是非

はじめに



【主催者について追記あり。2024/6/2 7:30】
どうしてもこれは言わねばならないと思うので文章でまとめて意見しておく。
勿論、このデモへの参加者には俺のX相互フォローの方々もいるらしい。
その気持ち自体を否定することが目的なのではなく、デモとは何で、問題点がどこにあって、最終的にどうなったかを振り返ることで、今後もしデモをする場合はどう言った点を守るべきか、はたまた避けるべきか、と言うものを私なりにまとめたものである。

今回のデモの問題点


ワン・イシューでない

デモの目的とはそもそも、特定の決定権を持つ者に対し、何等かの政治的な問題について、集団で、言論や数の力で圧力をかけて解決しようとする試みである。
すると必然的に問題点が複数ある場合、実現可能性はどの課題も単純にその掲げられた数分の1に減ってしまう。
この時点でデモの失敗は確定である。
これが実際にネット上でも撒かれた「ビラ」だ。

WHOから命を守ると言うこれまで誰も主張的な謎の集団名に面食らい、更には必要な事項として掲げられた8件と言う無駄に多い主張に主張が散漫し、私としてはもうこの時点で閉口せざるをえなくなる。

開催場所、意見をぶつける相手

既に開始前からブレブレで焦点があっていないこのデモは、開催場所にしてもよく分からない選択をした。人数が集まる見込みがあってそれなりに広い土地が必要だったのだろうとは想像するが、平日の昼間に日比谷公園で何を誰に訴えると言うのだろうか。そう言う訴求する対象が不明確なデモは自己満足が目的と言われても返す言葉はないだろう。マスメディアすら何一つ味方にできない時点でこの国では広がりようがない。それ自体は少なくともコロナ禍の偏向報道で多くが学んだはずだ。

陰謀論者登壇者

登壇者として名前があがっている面々がまた酷い。私が把握しているだけでも井上、林、原口、馬渕は陰謀論者だし、水島はネトウヨ集団の親玉だ。政治的関心のある人間ならこれ等を見ただけで鼻をつまむし、関心を持って参加した後そんな人達だと理解した時、彼等はどうするのだろうか。そんな人達と共闘していると分かれば、日本ではよくある話だが、「変な宗教に入ったんだね」となるのが関の山である。「確かに陰謀論者が多いけど主張はまともなんだ」と言ったところで梨のつぶてである。そしてこの関係性は参加者自身の信憑性への疑義すら生じさせる可能性も憂慮すべきだろう。

主催、共催、協賛団体

この訳のわからない主張をする奴等はどんな奴等だ?と思うのは賢い。
では誰なのかを簡単に見ていこう。

主催:WHOから命をまもる国民運動
共催:WCHJapan
後援:駆け込み寺2020,全国有志議員の会
協賛:チャンネル桜、他

まず主催団体について。現時点(2024/6/2 5:30)でオフィシャルサイトにアクセスできない
※サイトアクセスできたので、代表等をここに追記する。

そしてXのアカウントは探しても見当たらない(私の探し方が悪いのか?)。

これは怪しい。
次に共催のWCHJapan。こちらは一部界隈では当初から疑問の声が上がっていたし、私もそれに触れていたのもあって懐疑的な見方しかできないが、少なくとも現在は参加理事(?メンバー?)情報はそのHP上に掲載されていない。その一覧が見つかれば掲載したいが、反コロ系医師がそこに並んでいたように思う。
そしてそもそもだが、「WHOから抜けようと主張する団体がWCHJapanっておかしくないか?」と思うのはおかしな話ではないだろう。また、個人的には主催者の本体はこのWCHJapanだと思っている。
またその関連でもあるだろう組織が後援している。
そして個人的に問題だと思うのがここ。チャンネル桜だ。この団体は政治に関心のある人なら思想の左右を問わずに認知くらいはしているだろう。そう。ゴリゴリの右翼ネットチャンネルを放送している右翼団体のような組織である。当然改憲派である。こんな組織と憲法改正阻止で共闘しようと思えるのが理解できない。勿論デモに関してはもう20年以上はやっているだろうし得意なのだろうことは想像に難くない。
とは言えこんな団体と共闘できるからには彼等はその点について政治的妥協をしていると考えるのは自然だろう。団体の信用問題と言える。

問題点のまとめ

ここで問題点をまとめておくと、目的、テーマを一つに絞り、信頼し得る人間が、翻意させたい対象を明確に定めた上で、効果的(数を背景として)に訴えることにある。付け加えるなら、数を大切にするなら、現場で更なる聴衆の巻き込みができると尚いいだろうし、それすらできないならデモは成功しないだろう。

今後行うべきデモ

それでは今後どう言ったデモが必要になるかを考えると次のようになる。
まずテーマは「ワクチン薬害の認知拡大」あくまで訴求する対象を国民に絞る。彼等の関心を集めるのだ。彼等は当事者である。彼等がそれを認知しない限り、そもそも何も始まらない。となると必要なことは彼等の取り込みである。彼等被害当事者を対象として訴えるのだ。ただし純粋な被害者として甘やかして利用するのはよくない。彼等にも反省して貰わねばならない。その反省の手助けとして過去の過ちと今後の希望を共感し、共に立ち上がるしかない。
その為には現在国の制度によりどれだけの人がワクチンの被害者として報告され、認定されているか、また医師が報告義務を怠っているかや、義務に基づいた報告を国が捻じ曲げていることを示す必要がある。

警戒すべき勢力

先程掲げたデモであれば、目的もはっきりとしており開催する意義はあるし、それこそメディアも無視できないだろう(先日のデモをメディアが無視したと嘆く声をいくつも聞いたが当たり前過ぎることを嘆く愚かさは改めるべきだろう)。
しかしそれだけは決してやろうとしない。寧ろこのデモの推進派には、ワクチン薬害を棚上げし、それをワクチンの混入DNA問題や、次なるワクチン、レプリコンワクチンへの警戒とどんどん話を逸して行こうとする勢力がいる。末端は善意で信じているのだろうが、推進側は積極的に反ワクチン系の他の団体に攻撃を繰り返している。このようにして反ワクチン系の人々の団結を阻害しようとしているらしい。彼等の動きには警戒が必要である。

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