秘密、過去、罪
昨夜、僅かばかりマイトリ♪さんと議論をして思ったことを書いてみる(当然ながら俺個人の考えを整理したものに過ぎない)。
当人同士で済む、或いは済ませなければいけないことを、周りが騒いで、成り立つものも成り立たなくさせているのは、本当におかしなことです。
これはド正論なので、全員に小室を礼賛しろ!なんて言いたいとも思わんが、大人として、常識としてそれくらいは弁えて欲しいと思う。
そして、それが仮に個人間の話ではなく、皇族に繋がる方々の話であるとしても、
皇統に繋がる話だから、と言うのを理由に、皇族とお付き合いされる人は、過去の秘密やらを洗いざらい晒していかねばならないのか?
と言うのは非常に重要な問題だと思う。こう言う、過去に誰かが何かをした、と言う密告、或いは誣告を許容することは、そもそも社会正義として成り立つのか?と言う話だ。
俺も今偉そうに講釈たれているが、法的にアウトなことは様々やってきた。これからもそうだろう。
だがそんなもの、所謂現行犯でなければ刑事上問えないし、そもそも論、大なり小なり人は罪を犯してきた。いる。罪なきもののみ石を擲てと言いたい。
だが正義の名の下にバッシングをしている奴等はそもそも、バッシングをしている以上、それが罪であると言われても反論する資格はないはずだ。彼等の理屈からすれば。
ところで、日本は法治国家であると信じられているが、現実は異なる。
法律が赦しても、大衆は好き嫌いにより永遠に赦さないからだ。
チュートリアル徳井や、アンジャッシュ渡部、ピエール瀧なんかは最早この国のムラにおいては赦されないだろう(俺はとっくの昔に赦した)。
そして彼等を赦すと言っている奴等も共犯の如く扱われる。
だがそれは法の精神からすれば確実に不適切だ。
罪とは法に基づく罰を受ければ終わるのだから。
勿論、前科がいくつも付けば話は変わるし、常識性のあるものも、場合によっては特別な警戒を必要とする(性犯罪系)。
そしてそう言う罰そのものについては当事者が国家や有資格者の力を得て、公的に裁かれるのであり、本質的には私刑を赦さないのが法治国家だろう。
そう言う、法が守らんとする領域、テリトリーを互いに守る行為こそ、法治国家の社会正義ではないのか?
結婚なんてそもそも犯罪と無関係の個人の権利であり、どんな貧乏でも、ブサイクでも、バカでも、犯罪者でも、当人がいいと言っているなら許されるべきだ。何人も干渉すべきではない。
特にこれは結婚と言う、個人の人生の選択だ。
企業の人事ではない。
株主の同意も投票も選挙も何もない。
つまり根本的に我々国民は選定の有資格者ではない。
一万歩譲ってもオブザーバー程度だ。
それでも皇室と言う素晴らしい存在を貶めるな、と言う意見はあるだろう。
だがそんなことを言う奴等はどれ程真摯に皇室の歴史を見て、将来を考えているんだ?
将来を憂うと言いながら、これまでの皇室の歴史、国民との繋がり、國體、今後の皇位継承のあり方、人権、法、そして国民としての姿勢。
また今回に関しては双方の姿勢等について。
大切だから意見している!と言いながら、これ等への己の不勉強を棚上げして居丈高に皇室に命令しようとしていないか?
国民は戦後ずっと皇室の恩恵を受けながら虐げてきた。
上皇后陛下を散々事実無根のデマ記事で叩き、失声症にまで追い込み、
その現実を見てきた黒田清子様にも、
「両陛下のお姿から学んだことは、悲しみの折にもありました。
事実に基づかない多くの批判にさらされ、平成5年御誕辰
(ごたんしん)の朝、皇后様(上皇后陛下)は耐え難い
お疲れとお悲しみの中で倒れられ、言葉を失われました。言葉が出ないというどれほどにか辛く不安な状態の中で、
皇后様はご公務を続けられ、変わらず人々と接しておられました。
当時のことは私にとり、まだ言葉でまとめられない思いが
ございますが、振り返ると、暗い井戸の中にいたような
あの日々のこと自体よりも、誰を責めることなくご自分の
弱さを省みられながら、ひたすらに生きておられた皇后様の
ご様子が浮かび、胸が痛みます」(平成17年「36年間を振り返って」)
と言われる程。
また皇后陛下には外交官が云々、男子を産め、怠慢だの離婚しろだの、同時に今上陛下(当時皇太子殿下)にも廃太子せよと言い、
愛子様(敬宮殿下)にも過保護云々とバッシングし、
今の眞子殿下問題に至っている。
どれだけ皇室がある日本と言う素晴らしい恩恵を受けてきたのか。
それに感謝の気持ちは少しもないのか。
意見することに少しの躊躇もないのか。
これだけ恩を受けながら、仇で返すのか?
眞子殿下に個人的な恩義はない?
なら反対することが今上陛下や上皇陛下、そして秋篠宮殿下の為になるのか?
歓ばれるのか?
もういい加減やめて欲しい。
薄っぺらい正義感で皇室を、そして個人を侮辱することを。
知る必要のない秘密を喧伝することを。
人間として最低最悪だから。