もうMMT論者を名乗るのはやめる
腹立たしい。実に腹立たしい。
自国通貨建て国債発行なら破綻しない論者の怠惰な国家観が生理的に受け付けられない。
これまで何度も俺はMMT論者だと言ってきたが、今流行りの放漫財政派、バラマキ派、財政破綻しない派と一線を画する為、明確に彼等と敵対することを宣言したい。
尚、これまでMMTに関しては次のような記事を書いている。
どれも基本的にMMTを肯定している。しかしある程度は抑制的ではあると思っている。バラマキには常に否定的だし、破綻しないから国債発行しまくれとも言わないし、倫理や節度を重んじていると思っている。だから実質的には俺自身が転向したと言うより、論者の跋扈とそれに伴う質の低下を批判する立場を鮮明にしたと捉える方が妥当なのかもしれない。
唐突だが、ここで改めて、より批判派になっている理由を述べたい。それはコロナ禍を経て明確になったことだ。
100兆円とも300兆円とも言われる財政出動は、国民経済どころか社会を全く良くしなかったと言う事実だ。
これ等の財政出動は、対策を実施する為に行われたし、不正も多く齎したし、自殺や薬害、生活の質の低下に伴う死亡を増やしただけなのだ。
やはり予算、人事、立法には相当な知性と哲学、そして信用がなければならないのだ。
ただ金を刷って市中に流しても、それによる経済効果が期待できないばかりでなく、弊害が馬鹿にならない。
今日もまた低所得者層に金をばら撒くなんてクソニュースが流れてきたが、
こんなバラマキが一体何になろうか。
低所得者層と言うことは、ろくに納税もしていない人々の為に納税者がボーナスをくれてやると言う話でしかない。
こんなことをして誰が社会を信用できると言うのか。
信用を守れ。人々の努力を裏切るな。信用は金では買えない。