年の差レズビアンカップルの愛の形は、母と子の関係だったのか。
付き合って３年が経過すると、会う時間も少なくなり、たまに会うが、会った時は体の触れ合いもなくなった。
触りたいとういう気持ちもなくなった。美人なんだけど・・・
男なら、セックスするだろう。体だけでも繋がっているのもいいのだろう。
私は性欲は強くない。好きな人じゃないと、セックスもしたくないし、触りたくない。
ともみの事は、もう好きじゃない。
好きって。
大事にされていないと感じたら冷めるものかもしれない。
大事にされていないのに、付き合っている時間は、無意味なんだ。
彼女は、ラインで仕事の愚痴や、ネガティブなスタンプを送ってきていた。
毎日ネガティブな話を聞くのも疲れていた。いつも同じ話。いつも同じ悩みでぶつかって、自分でどうにかしようと思わないともみの発言や、考え方に疲れていた。
ネガティブラインに対して、今までは、常にポジティブな言葉や、スタンプを送っていたが、別れようと決めてから、ネガティブスタンプや、言葉で返事を返してみた。
いじわるかもしれないが、ともみが、私に送るラインの内容と同じような感情で、返信したらどんな気持ちになるか試してみた。
普段と違う私の反応に、すぐに気付いたともみ。返事がきた。
『どうしてそんなに暗いの？ラインしててもつまらない。私の事大事じゃないの？私の事きらいになったの？』
さらに、数分後電話がかかってきた。
ともみ『私別れる』
ともみが言ってきた。そして私もそんな話だと感じていた。だからこそ、すんなり伝える事ができた。
『わかった』私は悩まずその言葉を伝えた。
ともみ『引きとめないの？』
『ともみがそうしたいなら、別れよう』
ともみ『わかった』
ーーーーそして関係があっけなく終わった。
後悔もなく、やった！と心の中で喜んだ。
彼女の意志で別れる。私から振ることになったら、ヒステリックな彼女の事だから、どれほど恐ろしい事があったかわからない。私が振られることがベストだった。。。
付き合ったのもあっという間、分かれる瞬間もあっという間。
出会った瞬間は今でも覚えているもので。
クラブでナンパして、始発を待つために新宿駅前の喫茶店で、向かいの席に座って、キラキラした目をして、ともみは私を見て、かっこいいと言ってくれたあの日。
初めてセックスをした時の仕草や、デートの思い出。一生一緒にいると思ったあの日。
不機嫌になると、鬼のようにヒステリックになり、話も聞いてくれなくなって、鬱状態になる事もあったが、今は何をしているのだろうと思う日もある。
甘えられる人がいるから、甘えてしまう。怒りをぶつけても、大丈夫な人だから怒りをぶつけてしまう。それは、子供が母親にするような、何をしても許されるからしてしまうのか。
「無償の愛」は、「見返りを求めることなく相手を愛すること」だけど、与えるには、やっぱり私にも、感じられる『愛』がともみから欲しかった。
彼女も30歳手前で、親からの結婚も迫られていたのかも知れないし、彼女の周りの友達も結婚し始めて、結婚という意識。周りとの違いに戸惑い、かけ離れていく感情や、女の子と付き合っているという向き合い方に葛藤している事もあったのかも知れない。
今までの経験で、男性と付き合うマニュアルはあっても、女性と付き合うマニュアルはなかったし、王道の道からそれる事は不安でいっぱいだったのかもしれない。オープンに出来る人もいれば、できない人もいる。
ちょっと女の子に興味があって、新宿二丁目のクラブイベントに年に一度位行ってみたら、たまたまタイプの人がいて。感情に流されてお付き合いしてしまった。
だけど、数年付き合っていくうちに、このままでいいのか？将来はどうするのか？現実が見えてきてしまった。
好きという感情よりも、周りの現実に思い知らされた。
ーーーそんなに私のこと好きじゃなかったんだな。と今では思う。
ともみ26歳と私37歳の出会いから始まり、関係は3年続いた。
もう連絡先もわからない。彼女は結婚している気がする。幸せになって欲しいと思う。
ともみとお別れしてから、恋愛したくない。疲れるから嫌だな。もう人に合わせてまで付き合いたくないな。面倒だな。と感じるようになってしまった。一瞬だけ。
ともみとの出会いはこちらにまとめてあります↓
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