予想力を使うほど控除率の影響が強まる理由
もはや専門紙を見て予想する行為では勝つ可能性はないと考えています。とても上手く馬券が買われていると感じるからです。
上手く予想できるようになった結果、予想力は必要不可欠になりアドバンテージは失われてしまった。
買われ過ぎな組み合わせで上手く買えば…と思っても長期的には苦労の割に報われないことが多いと感じています。
ただ、穴馬の領域は全く攻略されていない、未だ手つかずの未開の地なのでリスクを取る覚悟があれば長期的なリターンを築く方法は結構あると見ています。
投資でも短期で上手くやろうとする人は少なくないが、一流投資家は逆に10年単位で長く持っていたりする。
つまり、一般的な馬券購入者は現実不可能な想いを大事にしているので、その反対のことを時間をかけてやれば成功する芽がでてきます。
1ヶ月に1頭だけ買うようにすればプラス収支の達成はカンタンです。絶対性のある強い馬を買うことを徹底するだけ。2クラス上の能力がある馬だけ買えれば勝ち続けることは可能です。
少しずつ頭数を増やしてマイナスに傾く頭数に達した時に打ち止めにすればプラス保持も夢ではありません。
欲をかいて相対的に強いだけの馬を買うと不確実性も上がり、純粋な強さだけでリスクヘッジできなくなるためマイナス圧力が強くなります。
たまに全レースを買ってプラス収支を達成するべきだという理想論者に遭いますが、不確実性を上げた時にはリスク許容度を上げて配当を上げる必要があるため、よほどメリハリをつけて買えないと上手くいかないでしょう。
そもそも予想できるのは1レースに1頭いる強い馬だけ。それもポテンシャルに頼った予想なので、大して強くない馬を相手にしたときには予想は何の頼りになりません。
もちろん競艇・競輪・オートでも予想力にアドバンテージはありません。圧倒的な強者を買い続けるか、リスク許容度を上げて的中率を低く保ち一発でひっくり返すしか手はありません。
主催者と専門紙のデータ支配から抜け出さない限り、予想力だけで上手くやろうとすると返って控除率の影響が強まるだけです。
そこから抜け出す方法として自分の強みに特化する方法があります。これは自分の競馬観を大事にするということであり常識的な見方や想いを捨て去ることから始まります。
競馬を欲目で見ているうちは1着には強い馬がいると思い込みます。そうでないと予想が成立しないからです。しかし、実際には強さの定義が日本競馬にはないので強い馬というより機会に恵まれた馬が勝っているレースの方が圧倒的に多いと考えるべきです。
スローペースとハイペースで価値が反転するため、現実と乖離しない指標を作るのは骨が折れます。レコードホルダーが最強馬にならないのはハイペース適応に特化しているからです。
いまや予想力は強い馬を見つける以外には使うべきではありません。芝もダートも馬場変動が強まっていて近5走だけ見ると返って見当違いな結論に導かれる可能性があります。