すずめの戸締りを前情報ゼロで見た話
すずめの戸締りを見た。
吾輩は新作の映画や漫画を見る時は極力ネタバレを見ないで行きたい派である。
今回も当然事前情報ほぼゼロで、しかも、公開から1週間もしないうちに見る機会を作れたので、自分的には花丸のコンディションだ。
序盤は良かった。
圧巻のスーパーリアル作画と美しい音楽、う〜、エンタメ映画最高!と思いながら楽しめた。
ソウタの戸締り詠唱が厨二心をくすぐるどころか掻きむしってきて恥ずい。
ん?と思い始めたというか、あれ、もしかしてテーマそれ?と思い始めた中序盤。
やたら地震の描写というか緊急地震速報の描写が多い、くどい。
東京からすずめの生家へ向かう。
もうこのへんでさすがに察していたがワンチャンまだ自然の巨大な力と人間とかそういうところがテーマかな?という希望を無慈悲に打ち砕く帰宅困難エリアand下記シーン
神木きゅん扮するせりざわ「綺麗なところだな」
すずめ「これが……?」
いやー、がっつりそっち方向?
極めつけは当然すずめの日記真っ黒ページ
正直この時点で見るの辞めればよかった。
震災から10年が経って当時のいろいろを再評価する動きは確かにあります…が、
アニメ映画で描きたいか?それをみたいか?新海誠で?ていうかそういうシナリオなら事前に知りたいわ。あ、調べなかったの俺か。いや、ネタバレ見たくないから調べないだろ普通。とかぐるぐる考えました。
ていうか、震災は震災で良いとして戸締りって何?このみみず死んだ人の負のエネルギー的なものなの?なんでそれが地震起こすのさ。
ていうかダイジンの「人間の手で直して」って暗に原発のことだよね?環境保護って人間の人間による人間のための言葉でうんたらかんたら……
ていうか父親は?死別描写あった?生きてんなら離婚してようがまずそっちでしょ。見逃しただけかもだけど。
ていうか、母親も家も無くした被災者が12年で戸締りできません。傍から見てる人が震災を思い出すのは311だけかもしれないけど、当事者は一生その中で生きてます。扉開きっぱなしです。錠、壊れちゃってます。
あえて震災でやる必要ありました?
シン・ゴジラとか風立ちぬにも震災に関わる表現があったけどエンタメ映画で扱うならあの程度が良いラインだよね。
プチドキュメンタリー的に取り入れる要素じゃないでしょ。単なる大地震として描いてもなんの問題もないよねこれ。震災を震災として描くならちょっと覚悟が足りんのでは?
今どう評価されてるか分からないけど、君の名は→天気の子→の流れで観ようと思ってる人には「うーん、求めてない🤔」って感想でした。
「生きるか死ぬかなんてただの運なんだ」ってのは良かった、ホントにそう思いますね。