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何故ジェンティルドンナがクソ強いのかから考える10月チャンミオープンリーグ環境考察

はじめに

 まずは自己紹介。はじめまして、マゴノテと申します。
 この記事はウマ娘におけるチャンピオンズミーティングの、更にオープンリーグというウマ娘でミニ四駆している人達向けになっております。
 なんならルムマで日々ウマ娘レースに明け暮れているウマ娘ファイター達やファイターになろうとしている人向けの記事(の中では浅瀬チャプチャプ)である事をご容赦下さい。

 まあLOHシーズンにチャンミの話しする奴なんてミニ四……ウマ娘ファイターだろうしなんも問題ないでしょ。

本題

溢れる情熱

 ジェンティルドンナ強ぇえ。現在ルムマに潜っている方でもまだ今シーズンエアプの方でも誰しもが思ったと思う。因みにマゴノテは走るまでは逆張りしてました。

 ではジェンティルドンナの強さってなんだろうか?よく聞くのは【────お退きなさい】つまりは強い発動保証のついたノンストップガールが強いという話。
 まあ弱いわけ無いですよね。でもこれは所詮中距離のランダム加速でしか無いんですよ。強いですけど。

 馬身差という意見もありますがそれを鵜呑みにするのはオープンリーグでは危険です。進化スキルの多くは評価点効率的にはイマイチな事も多いです。ユーツールに追加されたのはありがたいですが。

ユーツール様より

 まあぶっちゃけ全部強いんですが、こと東京2000mにおいて感じる強さはこれの前半部分が大きいと思われます。
 これをもっとチャンミっぽく書くとレース前半のコーナーで1-5番手の時5秒間0.25速度アップという事になります。どうしてこれが猛威を振るうのか、それが今コースでの序盤戦を紐解く鍵になります。

東京2000の謎。序盤の謎空間と大外ぶっ殺しゾーン 

GameWithさんより

 というわけでこちらがコースのざっくりとした図です。まずは序盤に目を向けてみましょう。
 序盤はコーナーでも直線でも無い謎空間が200m程広がってから第2コーナーへと合流します。200m。ベテランミニ四駆ファイターの勘が囁いたでしょうか?ここは追い越し移動禁止区間かつ各種コナ直スキルの出ない空間になります。つまり外枠は外から動けずコーナーに放り込まれる地獄です。そりゃマックイーンも降着ばりの斜行をします。
 それから第2コーナーがやってきます。ここからは外のウマ娘が中に切れ込もうとコーナースキル等を吐きながら0.25×3を上振れてくれーと言ったりしながらファイター達は祈るわけです。

0.25×5

 そんな他のウマ娘を嘲笑うかのように貴婦人は無慈悲に計1.25も叩き込んでくるわけです。更に序盤から中盤への速度接続もする。
 コーナー抜けたあとジェンティルより前に自分の先行のウマ娘がいた経験が数える程しかない理由がこれです。
 数学中学生並みの筆者でもわかるんですがコーナーって外の方が距離長いんですよ。このスキルは内に居れば外からの抜き去りを拒絶し、外に居ればコーナー◎1枚分くらいは押し返せるという事になります。
 ではこの時点で吐ける他のスキルは何があるか?コーナー◎にネバーギブアップ、ウマ好み、序盤巧者。どれも確実性がなく序盤巧者は火力不足。唯一トウカイテイオーの『天才的技巧』はこのセクションで発動可能かつ0.35×3と破格の火力がありますがモンニ専用です。(0.25×3だった。でも加速つくし許して)
 そして序盤はもっともスピードが遅いセクション。今更中盤圧縮の話しなんてしなくてもいいだろうと思いますので割愛しますがそれを応用すると序盤の速度スキルって中盤圧縮よりも圧縮されてるという事になりませんか?

貴婦人の圧縮

 序盤で一番いい位置取りをしやすいという事がなんとなくわかったと思います。先行同士では中盤の捲り手も少なく一番機能しやすい先行だと言えると思います。では先行は今回優位なのかという点に関わるのが終盤の話です。

大外ぶっ殺しゾーンと王手の不足

 一流ファイターの皆様なら有効加速を調べる事は当然だと思います。ヴィクショ、つぼみ、咲け咲け、あっぱれ、アンスキ。
 ギアにセイリオスと彼方がない今回有力な継承は3,4に極端に寄ってます。今回は王手の6番ではなくヴィクショの4番を争う椅子取りゲームです。5番手で王手を取っても基本的には捲りきれません。
 じゃあ4番手を差しで取ればいいという事になります。実際に取れますが安定はしません。それが先ほどからわざとらしく言っている大外ぶっ殺しゾーンの存在です。今回外回るウマ娘やけに勝たないな?って感じませんか?

大外ぶっ殺しゾーン
いわゆるヴィクショコース

 ヴィクショコースのレースはいままで何度もありましたが今回は東京レース場中距離というのが立ちはだかります。
 そもそもヴィクショコースは加速しながら最終コーナーを抜けていくという設計上、吹っ飛んでる間も加速中であり弱い速度で大回りさせられているというコースです。
 マイルや短距離ならハイボル等のランダム加速や電光といった豊富な加速手段が上振れれば何とかなる事もありますが中距離ではとてもランダムには頼れなく、今回は王手があるが王手しかないといった加速事情があります。またマイルに比べると馬群が広がりやすいため追い比べも打ちにくいという要素もあるかもしれません。
 つまり4番手まで無理無く入れる先行が(平たいよりだと)有利目で4番手まで捲り上げるようなタイプの後方脚質は常に大外ぶっ殺しゾーンに巻き込まれるリスクをはらんでいるのです。

 そしてこの大外ぶっ殺しゾーンがジェンティルドンナに味方する。そう、ここで真価を発揮するのが

これが強いんじゃなくてこれが下振れを殺してる

 である。当然ジェンティルも逃げ4とかのマッチングになれば大外に飛ばされるリスクがある。しかしこのスキルが大外からになる、ヴィクショを逃す、逃げ過多分布で王手すらキツイという展開不利をある程度弾き返す切り札を無理無く積めるのが強いのだと思います。

つまり

 ジェンティルさんは下振れが少なくチームの核になれるキャラであり採用率が高いです。
 しかし当然不利もあり単純に前方が薄い分布だと好番手王手やヴィクショ王手を引いた差しに捲くられるし、壁が少なければ比較的有利な道を通られやすいです。あとお退きなさいを積む関係上やや中盤が薄くなりやすい……といっても序盤の強さでだいたい誤魔化せますが。
 ジェンティルで勝つかジェンティルに勝ってもらうかは割と考慮したい部分だと思います。

 少なくとも筆者が使ってるオペラオーなんかよりよっぽど採用しやすいキャラである。

別にオペラオーは弱くないが(強がり)

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