宝塚記念 全頭診断
京都芝2200m右外D
馬場想定:稍重〜重
ペース:スロー
展開想定
今年は京都での開催となり、それまでの阪神2200mは内回りでのレースとなっていたが今回は外回りでのレースとなる。これにより直線では馬群が横に広がり瞬発力を求められるレースとなりそうで、どの枠からでも能力を発揮しやすいレースとなるだろう
枠が出ていないのであくまで想定ではあるが、全体的に前から競馬をする馬が少ないことから押し出されるようにベラジオオペラがハナを取ると想定。おそらくそれに続くのはプラダリア、ディープボンドといったところか。あとの面々は枠なりに出たなりでポジションを確保するといったところだろう。ペースを上げたい馬が不在であるためかなり緩めになる可能性はあるだろう。3コーナー手前の坂を登るまではスローでそこから下りつつゴール板まで加速ラップのような形で決着がつくだろう
プラダリアやディープボンドなどは瞬発力勝負になると分が悪いのでさらに積極策に出る可能性もあるか
当日は雨で馬場が重くなる想定もあり、ドウデュースやジャスティンパレスなどの決め手を持っている馬の脚も削がれる可能性は大いにあり、結果として混戦模様になるか。道悪で評価を上げたいのはブローザホーン、プラダリア、ソールオリエンス、ディープボンドあたりだろうか
全頭診断
カラテ牡8・・・C
基本的には上がりの掛かる展開で強く、今回の雨予想も向く内容ではあるのだがさすがに衰えが顕著になってきたのか厳しい戦いが続いている。2000mを超えた距離での実績も皆無で、買えるとしても2000mまでだろう
ジャスティンパレス牡5・・・A
もともと右の小回りコーナーではもたもたする面が強く、そこでのロスを短い直線ではリカバリーをしきれないことが多かった。今回も阪神開催なら疑問ではあったが京都の外回り開催へ変更となったことで適性面ではかなり向いていると言えるだろう。しかし雨予報で使える脚が削がれること、未だ極度の道悪経験がなく対応できるのかが未知数なところからある程度の割引をして考えたい。飛びが大きい馬であり、道悪の影響を強めに受けてしまう可能性はあり
シュトルーヴェ セ5・・・B
現在3連勝で充実の内容。後方から脚を使いしっかりと差し切る決め手を持っている。去勢前までは落ち着けずに脚を溜めきれなかったが、去勢後は3戦3勝。去勢前のデータを参考にする必要はないだろう。懸念点として関西右回りの経験が極端にない事と道悪想定の馬場だろう。近走は馬場に恵まれてキレる脚を披露することが多かったが、重い馬場ではどうか。過去のサンプルとしては未勝利戦で重めの馬場で上がり2位から0.8秒差の上がりを使っての圧勝を演じたこともあるので苦手とまではいかないという想定をしたい
ソールオリエンス牡4・・・B
大阪杯では積極的な競馬を試みるも息が入らず直線で失速。菊花賞からここまで馬体の成長、馬体移住の増加も見られず物足りなさが目立った。タフな流れに付いていくような形になると脚がたまらず、マイペースに後方待機となると差しきれないという戦いが続いている。つまり現状では実力不足ということであり、ここからの上昇を期待するにはまず馬体を成長させないと厳しいだろう。今回は道悪想定なので展開的には向く可能性は高いのだが、結局のところかなり渋っていた中山記念でも差しそこねており、メンバーレベルが上がる今回は向いたとしてもヒモまでか
ディープボンド牡7・・・B
道悪で頭数も少なくポジションも取れそうだが流石に京都の外回りをこのメンバーで馬券内に入るのは難しい。この馬にとっては阪神の2200で開催されたほうがよかったと言えるだろう。天皇賞春とはメンバーのレベルが違い、大体のメンバーが決め手を使える馬が揃っているので厳しい戦いとなるだろう。馬券内に入るにはこの馬自身がかなりのペースで逃げて全体を引っ張っていく必要があるが、それを中距離レースで出来るのかは疑問だ。積極的に押していって3番手あたりにつけるのが現実的だろう。道悪自体は向いている為抑えておく分にはありだが頭からの馬券は買う必要はないだろう
ドウデュース牡5・・・AA
まず確認しておいてほしいのは昨年の京都記念は阪神2200で今回の宝塚記念は京都2200であるということ。京都でのレースは今回が初となり3コーナーからの下り坂をうまく消化出来るかなどは一応の懸念点となる。今回は重馬場も懸念されているのだが、国内ではそこまでタフな馬場での経験がないというだけであり、走り方などをみても緩い馬場をしっかりと捉える走りは出来ると思われるのでそこまで問題にはならないと想定したい。この馬の特徴としてコーナーでポジションを上げながら直線押し切る形となるので、直線横広い隊列になりやすい京都でも問題なく対応できると考える。ただどちらかというと阪神2200mの方が合っていただろうというのは事実ではあるが、今回の条件でも十分にこなせるだろう
ヒートオンビート牡7・・・C
もとより決め手に欠ける馬であり、メンバーレベルが上がる今回は尚更厳しい戦いとなる。近走は加齢による衰えを感じる上に道悪での戦績も芳しくないことから今回馬券内に入ることは厳しいだろう
プラダリア牡5・・・B
ディープインパクト産駒ではあるが渋った馬場でもしっかり粘り込み強さを見せてきた。京都競馬場も得意としており今回も向く内容となるだろう。もともと上がりを使い決め手を発揮するタイプではなく、好位のポジションを確保して立ち回りで上位に食い込むタイプ。したがってメンバーレベルが上がってしまうと相対的に何頭かには差されて健闘はするものの馬券外という展開になりがちで今回もヒモまでというところに収まるだろう
ブローザホーン牡5・・・B
上がりの掛かる競馬を得意としており、必然的にタフなコース、長距離、道悪などの条件で好走が続いている。しかしこれまでの戦歴では明らかな中距離G1級とのレースはほぼ経験をしておらず、一見条件が向くように感じられるが実力的には厳しいものがあると考える。阪神2200で道悪ならかなり面白かっただろうが瞬発力も合わせて求められる京都2200では切れ負けするだろう。ペースも流れて欲しいだろうが自分からペースを作れる馬ではなく、どうしても印を一段下げざるを得ないだろう
ベラジオオペラ牡4・・・B+
上位2頭と同じ位置から真っ向勝負をしてしまっては分が悪いが、この馬は前からポジションを取ることが出来るためペースを作ることが出来る。他に前に行きたい馬もほぼいないため恵まれた展開を作り出すことも可能だろう。中団からの競馬で上がり最速を何度も使ってきた馬なので前で脚さえ溜めることが出来れば上位の馬に対抗できる可能性を残すだろう。ただし道悪で勝利した実績あるものの、スプリングカップでは実力が抜けていたことと外を通してきたことで影響を受けづらかったと言えるので道悪を得意としているとは言えないだろう。ここでは道悪適性を鑑みて少し割り引いておきたい
ヤマニンサンパ牡6・・・C
後方からしっかりと脚を溜め追い込んでくる馬。これまで2000までしか使った経験がなく、且つ直近の勝ちもハンデ戦で53キロをもらって2年前に勝ったもの。総合的に足りない面が多く、今回のメンバーでは馬券内入るのは難しいだろう。コーナーを駆け上がるような機動力もないので直線を向いた時点で上位馬からは置いていかれるような形となってしまうか
ルージュエヴァイユ牝5・・・C
ここにきて立ち回りがうまくなっており、内に潜り込んで脚を溜めてロスのない競馬をして馬券内に飛び込んできている。コーナーを駆け上がるようなパワーはなく、とにかく内でじっと我慢してから直線での切れ味勝負というのがパターンになっているだろう。つまり当日は馬場が渋く内が荒れて外差しが決まるだろうということと、そもそも道悪は得意ではないだろうということ、そしてメンバーレベルがかなりあがるのでそもそも地力的に厳しいということになる。京都記念のように外から大味な競馬をしては脚が溜まらないのでどのみち厳しいだろうと考える。。宝塚記念は牝馬の活躍が目立つことからオッズとしても過剰人気気味になりそうな気配があるので割り引きたい
ローシャムパーク牡5・・・B
陣営のここまでの使い方からも分かる通りタフな小回りコースでマクリ気味に押し上げながら押し切る持続力型の馬であり、今回のレースでは違う能力を求められやすくなるためG1でとなると難しいか。開催条件としては阪神2200の方が間違いなく合っていただろうし、道悪への適性もわからない。乗り難しい面がある馬なので内枠に入った場合は動きづらくなるだろうことから外目の枠の方がよいだろう。人気面でも過剰人気気味のオッズが想定されるのでここは割り引いて考えたい
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