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マイルCS 東スポ杯2歳S ピックアップ回顧


マイルCS

京都芝1600m右外B
馬場:良馬場
ペース:ミドルペース

netkeiba様より引用

レース回顧

まずはバルサムノートが先手を奪い、その後ろにニホンピロキーフとレイベリングが続く。坂を登るまでは隊列は維持されていたものの、坂を下り始めるとやはりレースが動き出す
下り坂では外目先行勢の圧力が強くなり、内目で先行していた馬達が飲まれ始めていきながら一団で横に広がりながら直線へ。まずは先団から抜群の手ごたえをみせたウインマーベルが抜け出すも、中団から上手く外に出しながらしっかりと伸びてきたソウルラッシュがこれをしっかりと捉え切り完勝。2着には外目中団でしっかりと待機しながらロスなく脚を使いきったエルトンバローズ、3着には早め先頭で目標にされてしまったものの初のマイルレースをしっかりと走り切ったウインマーベルが入った
今回のレースはやはり馬場状態的にも外目の馬に向いているのはここ最近の開催でも明らかであり、バイアス通りに外をロスなく回してきた馬がしっかりと好成績を残したと言えるだろう。下級の条件では内前残りのレースの何度かはあったものの、レベルが高くなってくるとこういった馬場の傾向は顕著に出てくる印象だ。やはりレース自体がタフであり、全頭が実力馬である為傾向が出やすいのだと思われる
向いた枠・脚質としては外目先行、差しと言ったところだろう

出遅れ・出負け馬

・ジュンブロッサム
・チャリン

netkeiba様より引用

ピックアップ回顧

ソウルラッシュ(1着)
いつもに比べポジションは少し後ろからの競馬となってしまったのだが、しっかりと中団真ん中辺りをキープしながら外に出せる位置で我慢させることが出来た。直線を向いてからは完璧と言える抜け出しでの完勝。段々と馬場が渋って上りがそこまで出ない状態だったこともこの馬を後押ししただろう。東京などでは切れ負けすることが多いが、今回は枠や馬場状況なども本馬を後押ししてくれた中での完勝と言えるだろう。6歳になっても衰えは見えず素晴らしい馬なのだが、この歳になって能力が一気に上昇するとは考えづらいので極軽馬場などでの上り勝負になりそうなレースでは少し割り引いて考えるべきだろう

エルトンバローズ(2着)
私個人としては大外枠を引いたため積極的に前に出して番手付近から競馬をするものだと勝手に想定してしまっていたのだが、鞍上の西村騎手がとても冷静に馬場や傾向を分析していたのか素晴らしいスタートを切っても中団外目でしっかりと我慢させる競馬を貫いた。それが終い200mで最後まで衰えずに脚を使いきれた要因であり、展開は向いたと言えるものの安易にポジションを確保しに行かずロスなく我慢させることが出来た鞍上のファインプレーと言えるだろう。有力馬が内枠を引いていることも良い方向に作用し、しっかりと2着を勝ち取れた。とはいえやはり上位人気の馬達と五分の勝負を挑んでは少し分が悪いとは思うのでオッズ的にもこれくらいのときにはしっかりと抑えておくべき馬だと考える

ウインマーベル(3着)
別記事にて穴馬として紹介させていただいた通りしっかりと早め先頭から粘って3着を確保してくれた。欲を言えばもう少し我慢させながらの競馬であれば2着になっていたかなとは思うものの十分な内容だといえる。京王杯SCでは東京1400mではあるもののレッドモンレーヴが鬼脚で差し迫ってきたときに怯まずにもう一段加速して勝ち切った内容があったためマイルでも重い印を打つことが出来た。そのレースの終いが加速ラップで終えていることがかなりの根拠となりマイルでも問題ないという判断に至った。とはいえ流石に先団の後ろくらいから早めに動いてしまって明らかに目標となってしまったとはいえ流石に終いは垂れた印象はあるので距離はここまでかなという印象。やや渋った馬場はこの馬の得意とするところであり、もっとしっかり溜めれば遜色ない脚は見せてくれるはずであり今後も幅広い選択肢から活躍を期待したい

ブレイディヴェーグ
淀みなく内から中団辺りの位置を確保して特にロスなく捌いて直線も追ったもののやはり内枠から競馬をした影響かイマイチ伸び味が悪く4着と差し損ねた。別記事にて不安要素を列挙した通りに詰まったレース間隔や初マイル、馬場の悪いところを通される内枠と様々な要素がありながらもここまで迫ってきたのは地力の高さを感じさせる。まだまだレース数を使っていない馬なので来年以降も様々な条件で使えるだろうし、今後が楽しみな一頭である。今回の収穫としてはマイルのレースでも中団のポジションを取れたことであり、このポジションが取れるのであれば今後もマイル路線で期待しても良いだろう

チャリン
出遅れて外々追走からの早めの仕掛けで長い脚を使わされて5着。十分に能力があるところを見せられただろう。テンの遅さで後手を踏んでしまったが日本の競馬だと東京の1800~2000くらいでも十分に走れそうな雰囲気を受けた。種牡馬となっても一層の活躍を期待しております。お疲れさまでした

セリフォス
スタートは出たものの壁を作りたかったのだろう、下げて後方からの競馬を選択。そこまではわかるのだがなぜか馬場の悪い内に入ってしまい道中も壁が作れずに馬がポジションを上げてしまうという内容。明らかに馬場の悪いところを通ってきており、直線ではなんとか最低限馬場が生きている箇所を通ってきたもののそれ以上は伸ばせる差をつけられての6着。ソウルラッシュとの実力差を考えると厳しいレースとなってしまった。外枠から壁を作りづらいのではとは思ってはいたがまさか傷んでいる内から競馬をするとは思わずレース中はどこにいるのかすらわからない存在感の薄さであった

短評

タイムトゥヘヴン・・・明らかにやるべき競馬をやったという内容でこれ以上はないだろう
ニホンピロキーフ・・・今回のレースで番手から最後まで戦えていたもののやはりラスト100mは完全に脚が上がっており厳しいレースとなった
フィアスプライド・・・ウインマーベルを先に行かせる形で抜群の競馬も終いは厳しくなり失速。馬場も堪えたか
ジュンブロッサム・・・出遅れで内を回って直線も内を選ぶ。完全にノーカンだがもう5歳なのでこれがG1のラストチャンスだった可能性もある
アルナシーム・・・道中追走に一杯でポジションを下げたもののソウルラッシュの真後ろから直線に入れたが全く伸びず。脚が無いので小回りを立ち回るのが合っている
オオバンブルマイ・・・マイルでも追走がきついか常に促されており、エルトンバローズの後ろ絶好のポジションを取ったが全く伸びず。つまりは総合力が低い。完全な後方待機展開待ちの馬だろう
バルサムノート・・・よくレースを引っ張ってくれた。まだこの舞台でハナからの競馬はさすがに厳しい
マテンロウスカイ・・・前から行くかと思ったが後ろから。全く伸びずここ数戦は馬が能力を出し切っていない印象。天皇賞秋も本来の能力なら内から抜け出していてもおかしくなかったはず。それくらい展開が向いていた
コムストックロード・・・最内枠の不運もあったがここではさすがに厳しいものがあった
レイべリング・・・積極的に前から行くもすでに短距離馬になっている
ナミュール・・・馬場の悪い内からスルスル上がっていった時点で嫌な予感がしたが直線で失速競争中止。無事を祈る


東スポ杯2歳S

東京芝1800m左C
馬場:良馬場
ペース:スローペース

netkeiba様より引用

レース回顧

揃ったスタートからまずはサトノシャイニングが外からスッと加速してハナを取り切り、それにレッドキングリー、ジーティーマン、クロワデュノールと続く。隊列特に変わらずそのままコーナーを通過し直線へ
やや緩めな流れから直線に入り、クロワデュノールが早々にサトノシャイニングを捉えに掛るも譲らず追い比べの形に。最終的にはクロワデュノールがしっかりと3/4馬身抜け出して能力の高さを見せつけた。2着には素晴らしい追い比べを演じたサトノシャイニング、3着には内からしっかりと残したレッドキングリーが入った
当日はCコース代わりということもあり内外そこまで差のない馬場であるとみられ、ペースが緩ければ内もしっかりと残せる馬場であった為外差し有利とは判断できないだろう。小頭数でのスローからの瞬発力勝負となり、馬群もそこまで伸びないことから決め手に勝る馬が勝ち切りやすい内容となっただろう

出遅れ・出負け馬

該当馬無し

netkeiba様より引用

ピックアップ馬

クロワデュノール(1着)
新馬戦から24キロ増ではあるが、パドックでは前走ほどチャカついてはおらず落ち着いた雰囲気でスムーズな歩様を見せていた。レースでは五分のスタートからしっかりと落ち着いて追走し、好位から直線追い比べとなったもののしっかりと長い脚を使えるところを披露し勝ち切ることが出来た。現状ではクラシック候補の筆頭とされている馬であり、今回の勝ちでさら有力視されることだろう。今回が24キロ増で余裕残しの仕上げである可能性は高く、しっかりと仕上げればもう一段階ギアが隠されていると想定しても良いだろう。おそらくホープフルSに出走するのではないかと想定しているが、一度使って更に身の入った本馬を観てみたいところだ。ただし実績や残したタイム以上のオッズになるのでそこは注意が必要だろう

サトノシャイニング(2着)
五分のスタートだったものの馬が軽くスピードに乗ってしまいそのままの流れでハナに立つことに。おそらくこれは鞍上としては想定外であっただろうが、そこから前進気勢の強いところは見えるもののある程度の折り合いがついて更に直線であそこまでの伸びを見せてくれたこともまた想定外だっただろう。今回のレースはかなりの強さを発揮したと感じており、ある程度の折り合いもつくことから特にハナを取る必要もなく新馬戦の時のように先団好位で競馬を出来る馬だと感じる。レースレベルが更に上がれば自然と前を取ってくれる馬も出てくるだろうことから好位でしっかりと脚を溜める競馬が出来れば更なる上積みも期待できるだろう。ちなみに落鉄があったらしいがどの程度レースに影響があったのかは測りかねるのでそこは加味せず評価したい

レッドキングリー(3着)
ポンとスタートを出て一番楽なところから競馬をし、直線ではCコース代わりの内をしっかりと伸びてきたものの上位二頭に比べるとやはり物足りない印象。終いの200mはかなり失速し始めており後続にも迫られる内容となってしまった。まだまだ気性面の幼さも目立ち、見えないところで消耗している可能性も高くあと一つ足りなくなってしまうか。素質面ではかなりのものはありそうだが現状では小回りを平均ペースで走らせた方が良さそうな気はする

短評

ファイアンクランツ・・・しっかりと最後まで脚を使い伸びてきておりそこまで悲観する内容ではないだろう。距離延長も視野に成長の上積みがあれば楽しみな一頭
デルアヴァー・・・テンのスピードが乗り切らずに後方からになったものの道中リカバリーをしながら上がりは最速タイでの5着。今回はスローからの前決着なので展開にも恵まれてはおらず、次走以降更なる成長に期待
ジーティーマン・・・道中からかなり掛かっており消耗。地力もこのメンバーでは足りないか


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