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紫苑S セントウルS 京成杯AH ピックアップ回顧


紫苑S

中山芝2000m右B
馬場:良
ペース:スローペース

netkeiba様より引用

レース回顧

ある程度揃ったスタートからイゾラフェリーチェがハナを奪いその後クリスマスパレード、テリオスサラ、レイククレセントと続く。そのまま隊列に動きはなく1000mを58.8秒で通過するも、当日は相当に時計の出る馬場でありそこまで速いペースとは言えないだろう
ペースが上がりながらコーナーに入りそのまま直線に入るとすでにクリスマスパレードが先頭に立っており、最後は抜けてきたミアネーロに詰められるものの押し切りV。2着には内枠を活かした我慢の競馬で立ち回ったミアネーロが入り、3着にはミアネーロが抜けてきたところをしっかりと突いてきたボンドガールが入り込んだ
当日は超が付くほどの極軽馬場であり、当日の1勝クラスでも1分57秒6が出るなど、高速決着は想定内だっただろう。前半58.8秒のペースも、後半はさらに速い57.8秒で走り切っておりスローペース扱いとなっていることから馬場の軽さが際立つ
ラスト3Fのラップも11.6-11.4-11.0と加速ラップで締めており、それもほぼほぼ2番手からすぐに抜け出したクリスマスパレードのものであり、まだ余力を残したままの前残りに近い競馬だったと言えるだろう
馬場のバイアスとしては基本的に内を通った馬に有利な状況になりやすい馬場だったと言えるだろう。しかし今週の競馬全体でみるとしっかりと外からの差しも決まっておりフラットに近いという見方もできるだろう。おそらくコーナー4つのレースは内に有利に働いてると考えてもよいだろう

出遅れ・出負け馬

・サロニコス


neikeiba様より引用

ピックアップ回顧

クリスマスパレード(1着)
序盤から番手を確保し前を見るような形でスムーズに追走。軽い馬場の高速決着に見事に対応し、展開の有利もあったが完勝と言っていいだろう。フローラ賞は少し物足りない内容ではあったが、内枠有利の東京2000mで大外枠からスタートで不利を受けてのチグハグな競馬だったことを考えれば仕方のなかった敗戦だったか。今回は展開的にもかなり向いたと思われ、軽い馬場で脚が消耗することなく加速ラップで締める完璧な競馬を出来た。夏を越えて成長しているのは間違いないとは思うが、今回のレコード馬場の内容をそのまま鵜呑みにして秋華賞での好走を期待しても良いのかはまた別の話だろう。現状では5番手あたりと考えておくべきか。秋華賞では内回りでも差しが台頭しやすいコースなので前からだとタフになりやすい

ミアネーロ(2着)
序盤は無理せずしっかりとラチ沿いを確保したまま馬なりで中団後ろ辺りにポジションをとる。追走もしっかりと出来、コーナーもじわじわと外に出しながらポジションを上げていったものの直線では外に出すまでに手間取ってしまい結果的に差し切れなかった。とはいえ直線では目を見張る伸びをみせ、まだまだ余力がありそうな脚力をみせた。広い東京の2400では内をロスなく回ってきても厳しい競馬になってしまったが、今回のような最後の一刺しで脚を使う競馬が合っているのだろう。秋華賞においても直線が短くスパイラルカーブで差しが台頭しやすいので一定の人気を得るだろう。今回のレースで一番評価されるのはこの馬となるか。とはいえ内枠を最大限に活かした結果でもあるので過剰に信頼するのはどうかという思いもある

ボンドガール(3着)
やはり気性面や距離不安があるのだろう、鞍上はしっかり抑えて後方からの競馬を選択。1コーナーに入るところで前に馬を置くとかなりかなり掛かった様子を見せ、まだまだ前進気勢の強い一面をみせた向こう正面ではミアネーロの真後ろを確保し、マークするような形でレースを進めた。3,4コーナーも最内を通り直線に向いてからミアネーロが抜けた進路を選びロスも少なく抜けてきたもののさすがに前が止まらず3着まで。気性面の問題が強く基本的にはマイルあたりがベストになるか。本番の秋華賞でも中途半端に人気してしまいそこまで美味しくはないオッズとなるだろう

ホーエリート
内有利の馬場を外回しでかなりのロス。軽い馬場で展開的に前残りの競馬よりもは全体的にタフでパワーが必要になるような馬場と展開が理想であり、その中でも0.5秒差はよくやったと言えるのではないか。2,3着の差し馬もほぼロスなく回ってきており、この馬の実力もしっかりと上位に近い位置にあると考えても良いだろう

短評

エラトー・・・高速馬場での時計勝負になると厳しいか。坂でも止まり総合的に物足りない内容に
レイククレセント・・・好位から勝ち馬を見ながらの競馬。直線でもしっかりと脚を使うも最後100mで一杯になった
フォーザボーイズ・・・いいポジションで競馬を出来たが直線抜け出せる瞬発力がないか


セントウルS

中京芝1200m左A
馬場:良
ペース:ミドルペース

netkeiba様より引用


レース回顧

揃ったスタートからまずはピューロマジックが押してハナを取り切る。モズメイメイとアネゴハダが好スタートを決めてもったまま好位につけてその外からアサカラキングとママコチャがポジションを取りに横並びのような形になる。コーナーに入っても隊列はそのままで直線へ
ピューロマジックは残り200mまではなんとか先頭を維持していたがそこからは急失速、外からママコチャが勢い衰えず抜け出すもさらに外からトウシンマカオが破格の末脚を披露して差し切りV。2着にはママコチャ、3着には内からうまく立ち回ったモズメイメイが前を捉え3着
最内枠で好スタートを切ったモズメイメイとアネゴハダが3,4着と、コーナーの馬場荒れも枠順の有利を明確に覆すほどのロスにはならなかったということだろう。先週の大雨でひどく荒れたと思われた馬場も一週間でフラットと言えるまでに回復した。
レース展開としてはペース的にはそこまで速くはなかったが、内前の集団に有力馬が固まっており、直線の前半からすでにかなり追われていて終い200mで少し脚が落ちたところをトウシンマカオが抜群の脚で差し切った形か。ラップ的にはフラットで、前が最後に止まっている分能力を持った差し馬はしっかりと差して来られる内容だったと思われる。今回は上位に2頭に関しては純粋に能力が高い馬として評価をして良いだろう

出遅れ・出負け馬

該当馬なし

netkeiba様より引用

ピックアップ回顧

トウシンマカオ(1着)
得意ではないとされる左回りの急坂コースでしっかりと勝ち切って見せた。枠的には揉まれ弱いこの馬にとってベストに近い枠であり、鞍上もしっかりと中団外を追走させており、無理に前を取りに行くことなくしっかりと脚を溜めさせて最後の直線で爆発させた。レース展開的に完璧であり、前も残るし差しも届くフラットな展開でしっかりと実力をみせつけた。能力は間違いなくG1でも通用するのであとはとにかく外目の枠からこの馬の強みを発揮させてやりたい。しかしスプリンターズSなどは内の枠が有利になることが多く、仮に外目の枠を引けたとしても頭を取り切るまでは正直なところ難しいと思わされる側面も強いか

ママコチャ(2着)
ゲート内で少し動いたところでゲートが開き多少後手を踏んだところからリカバリーをして大外枠から好位に付ける。この時点で枠的にもかなりロスがあるのだが最後まで勢いが衰えることなくしっかりと粘りこんだ。相対的に同じような脚質、ポジションだった馬達と比較すれば能力の違いは明確であり、かなり評価できるレースを出来たと言える。少し出負けをしたことが大外だったからリカバリーを出来たとみるか、内枠だったとしたら馬群に埋もれたとみるかはそれぞれだろう。個人的にはスタートはしっかりと切れる馬なので枠はどこを引いてもしっかりとポジションを取れると想定したい。重賞などでは外目の枠から距離ロスをしながら回ってくることが多く、まだ恵まれた競馬というのがほとんどない馬であり、仮に内枠を引いたとしたらかなり評価を上げたい一頭。スプリンターズSも上位候補の一頭だろう

モズメイメイ(3着)
近走充実の一途で一度は掲示板にすら全く届かなかったものの、控える競馬を覚えてからはしっかりと能力を出し切れるようになってきた。今回に関しては最内枠で好スタートを切って楽に控えることが出来たのが好走の要因だろうことは明確だろう。距離ロスを最小限に抑え、追い出すタイミングを明確にしてしっかりと前を捉えて3着に入り込んだ。しかし北九州記念などをみても展開が向いてしっかりと能力を出し切って3着であり、能力的には1200m重賞では頭を取るような力はまだ持っていないと考える。アイビスSDでは勝ち切れたようにメンバーレベル的にもベストは1000直になってしまうかもしれない。まだ4歳であり、今後の成長に期待したい一頭

サウザンサニー
明らかに詰まり通しでノーカンでいいだろう。おそらくスムーズに馬群を捌けていたら3着はあった可能性は高いか。直線は全く追うことが出来ておらず消化不良の一戦となったが馬券の妙味としては期待できる敗戦となった。しかし懸念点は鞍上のコメントが
(菱田)もう少し全体的に流れると思ったけどペースより馬群が固まって他が楽だったと思う。しっかり脚は使っています。
とのことで詰まったという認識よりもしっかり走ったという認識なのは怖いか。映像を見ても道中全く追えていなかったのだが鞍上の認識とのズレがあり判断が難しい面もある。あと一回はしっかり狙ってみてもいいだろう

短評

ピューロマジック・・・ハナを取るもペースを抑えて長い直線を消化するのは不得手か。ハイペースで直線の短い平坦コースで
アネゴハダ・・・前走大外枠で18着の通り枠とスタートと展開が全てだろう。これ以上は厳しい
トゥラヴェスーラ・・・掲示板確保。展開的にもフラットでいい脚を使えたが逆にトウシンマカオとの差を見せつけられたという見方もできる
アサカラキング・・・ポジションを取るために追う時間が長く、短距離での長い直線も得意ではないか。枠もかなり響いた
ヨシノイースター・・・右前脚落鉄か。今回のように長く脚を使わされるレースは合っていない。タフな競馬で粘りこむようなレースで
ダノンスコーピオン・・・中々スイッチが入らず。最後まで伸びながらゴール。1400の方がいい
ジョウショーホープ・・・直線半ばまでは雰囲気あるもそこからの瞬発力が足りず。ここで勝つには武器があまりないか
キミワクイーン・・・洋芝がベスト。他では同脚質に切れ負けする
カリボール・・・大外枠を抜きにしてもそもそも走れていない

京成杯AH

中山芝1600m右B
馬場:良
ペース:スローペース

netkeiba様より引用

レース回顧

まずは外からオーキッドロマンスが押してハナを取り、そこにドルチェモアが競りに行くような形。その後3番手からサンライズロナウド、キャットファイトが続いて隊列を形成。600mで34.2秒と超高速馬場としては落ち着いた流れで、レースとしてはラスト3Fの瞬発力勝負に。コーナーからエエヤンがまず加速して全体的にペースが上がると直線では脚を残していた馬達が続々といい脚を発揮し加速ラップでレースを締めた
1着には外々を回し楽々抜け出したアスコリピチェーノ、2着には外から抜群の脚を見せたタイムトゥヘヴン、3着には内からロスなく競馬をしたサンライズロナウドが入った
レース展開的にはスローペースで終いの勝負となったのだが、前にいたオーキッドロマンスとドルチェモアのペースがあがらずエエヤンに捲られたように外の馬達は多少の距離ロスがあってもコーナーでスピードに乗ることが出来、逆に内にいた馬達は前が遅かったために窮屈な競馬を強いられてしまった面があるか。内にいた馬は馬群が横に広がらず窮屈な競馬となった馬が多く、どんどん加速していった外目の馬に比べると追い出しが遅れており致命的な差となったか
馬場的には内有利の馬場ではあるがレース展開的には外有利のレースとなり珍しい内容だったと言えるかもしれない。もう少し前がペースを上げて縦が長くなる馬群になっていれば内枠の馬達も競馬をしやすい流れとなっただろう

出遅れ・出負け馬

・キタウィング
・タイムトゥヘヴン

netkeiba様より引用

ピックアップ回顧

アスコリピチェーノ(1着)
斤量55.5キロと牝馬としては背負わされたもののレースは完勝。道中から余裕を持って外目追走をし、展開的には向いた面もあるがお構いなしに強さをみせた。ラスト10.9の加速ラップで走っておりまだまだ底を見せずに走り終えた。間違いなく今後のG1戦線を引っ張っていく内の一頭であり、さらなる成長を期待したい。現状で特に弱点などはなく純粋に強い。今回の中山は異常なまでの高速馬場であり、タフな馬場でタフなレースでやるとどうなるかはわからないが基本的に古馬マイルのG1は軽いコースでしか開催されないので心配は無用か

タイムトゥヘヴン(2着)
14番人気からものすごい末脚を発揮し2着。もともと中山マイルでの持ちタイムが優秀であり、好時計で勝ち切った経験がある。外枠から外目を追走出来たのもレースの展開的に恵まれており、ほぼロスなく伸び伸びと脚を発揮することが出来た。やはり広いコースよりも小回りのコースが得意なのだろう。今回は内の馬達が展開的に伸びきれなかったことも向いたか。展開待ちの馬というのは今後も変わらないので馬券の考え方は特に変わらないだろう

サンライズロナウド(3着)
スタートから好位につけほぼロスのない競馬を出来た。しかしコーナーでは前のペースがあがらず外が捲りあがってきた為ポジション的な優位がなくなってしまう状況に。それでも間を割って抜け出ししっかりと脚を使い3着。どちらかというと今回のような超高速馬場ではなくある程度タフさも要求されるコースの方が力を発揮できそうな面もあるので今後にも期待したい。もう少しコーナーからスムーズに抜け出せていればアスコリピチェーノと面白い戦いになっていたかもしれない

ディオ
道中しっかりと我慢して勝負所でじわじわ外にだして抜け出そうとするも完全に蓋をされてしまい全く脚を使うことが出来ずに終わる。レース展開的には十分能力を発揮できる流れだっただけにもったいない競馬となったが評価を落とす必要はないので今後も期待したい。この夏3戦目となり使い詰めなので一つ休ませてあげた方がいいか

短評

セルバーグ・・・スタートいまいちから馬なりで外目追走で展開が向いておりそこまでの評価とはならない
ジューンオレンジ・・・外目から脚を使い展開は向いた。そこまでの評価とはならないだろう
キャットファイト・・・コーナーで前が進まず難しいレースとなったが、直線を向いても手ごたえは悪く能力不足を強く感じさせた。斤量52キロも馬体+20キロで判断は難しい
ディスペランツァ・・・うまく競馬をしたがコーナーでスピードに乗れず直線を向いたころには最後方付近に。外有利の展開で外から競馬を出来ていればもう少し違った結果になったか。総合力が低く難しい馬
コラソンビート・・・外目からうまく競馬は出来たもののコーナーでの加速がイマイチでディオに並ばれ不利を受けて失速。不利が無くてもこの時計に対応できてないか


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