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ひとり出版社1年目日記①年内に1冊!素晴らしいチームで初顔合わせ

2024年3月、ひとり出版社、Studio Kを立ち上げました。美しいアートブックの企画・制作・販売のほか、展示、ワークショップなど、アート関連のイベントを行っていくつもりです。

私自身のことをいえば、本の仕事には長く携わってきたものの、「中身を作る」作業ばかりしてきたので、その先はまったくはじめての体験です。自分の頭の整理と会社でやっていることの発信のために、記録を残しておこうと思います。今回はその第1回目です。


Studio Kの第1作は、木下晃希さんの初画集を予定しています。

木下晃希さんは2000年兵庫県西宮市生まれ。重度知的障害と発達障害があります。幼少の頃から好きな動物や鳥の写真を見て絵を描いてきました。目から入る写真の情報を、まるでプログラミングされたかのようにペンに伝え、下書きせず一筆で一気に描き上げていきます。
 
何かを語りかけてくるような動物たちの姿は、多くの人を魅了し、数々のコンテストで入賞したり、アメリカのアウトドア・フットウェアブランド「KEEN」に採用されたりしています。2023年に上野松坂屋で開催された初個展では、30点の作品が早々に完売しました。

「キッズフェスタ 2024 第23回 子ども福祉展 」のビジュアルにも。


多くの方に期待されている初画集なので、身が引き締まる思いです。その制作に協力していただくのは、永岡綾さん(編集)、守屋史世さん(ブックデザイン)、美篶堂さん(製本)。これなら安心!という方々にお願いできて、心強いかぎりです。

先日、キックオフミーティングを行いました。初顔合わせをした渋谷の老舗カフェ&ギャラリー「ウィリアム モリス」では、おりしも「美篶堂と本づくり」展が開催中。

美篶堂さんは手製本を得意とする長野県伊那市の製本会社。昨年、私が通った製本学校「本づくり学校」を運営する「本づくり協会」の中心も担っています。美篶堂さんが手がけた本は、目にやさしく、手に感じられるぬくもりがちがいます。製本をお願いできるのは、ほんとうにうれしい。

初顔合わせながら、みなさんにいろいろアイデアを出していただきました。もう、素敵な本ができる予感しかありません。これからたいへんなこともあるのかもしれませんが、まずはこの気分を大事にしようと思います。

というわけで、いよいよスタートしましたというご報告まで。ここまでお読みいただいてありがとうございました。これから1年目記録を続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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