ひとり出版社1年目日記⑦第3回打ち合わせで作家訪問&撮影、「青いキリン」秘話
今年3月にできた出版社 Studio K。年内に1冊、木下晃希さんの画集「KOKI ZOO」を出版することを目指し、着々と準備中です。その記録を残す「1年目日記」、今回は第3回打ち合わせとして、編集者の永岡綾さん、デザイナーの守屋史世さんと一緒に作家を訪問したことについて。撮影もしたので、写真も見てください!
炎天下、遠方まですみません……
第3回打ち合わせを兼ねた作家訪問日は8月某日。作家の住まいは兵庫県西宮市。おふたりには、炎天下、東京から遠方まで非常に申し訳なかったですのですが、笑顔でお越しいただき、たいへんありがたかったです。
おりしも、作家の地元の老舗額縁屋さん、絵画教室も開いていらっしゃる「甲風画苑」さんでは、道路に面したショーウインドーで「木下晃希作品展」が開催中だったので、見ていただきました。
甲風画苑さんは、木下晃希さんが絵を描き始めたころから応援してくださっているそう。地元の作家の紹介も熱心にされていて、今回は「甲風画苑から発信のアーティストPart4」として取り上げてくださったとのこと。
そして作家の自宅へ。原画を見ていただいたり、実際、どのような本になるのかの説明をしていただいたりしました。
さらには、「最近、こんなの描いたんですよー」と最新の作品がここで登場して、「これ、入れたいですね!」となり、掲載する作品の入れ替えなども!
作家の作画風景撮影
今回の私の大切なミッションは、作家の作画風景の撮影。これまでに撮ったものもあるのですが、編集者の永岡さんから「本に含める絵を描いている手元の写真」とのリクエスト。というのは、木下晃希さんは、同じ写真を見て、同じ絵が描けるという特技(?)があるのです。
もっともまったく同じというわけではなく、その都度、色や表情が変わるのがまた面白いのですが、せっかくお願いするなら、本の中でもポイントになるオオハシ(上の写真に出ています)を描いてもらおうということに。オオハシは作家がよく描くお気に入りのモチーフでもあります。
ただ、描くシチュエーションには強いこだわりがあるそうです。たとえば月2回のペースで通っている先生のアトリエでは大きな水彩画、作業所では小さいポスカ画というように。今回もそれに合わせて撮影しました。
作画風景はモノクロでいきたいとのことだったので、カメラは、持つだけで安心する愛機、CONTAX645。フィルムは最近慣れてきたILFORD DELTA400。
4カット、セレクトして提案しました。さて、どれになるでしょうか?
「青いキリン」秘話
話は作家訪問をした時のことに戻りますが、そこで、ご家族からこんな話が出ました。
「3歳か4歳くらいだったかな、ある日、突然、キリンを描いたんですよ。青い色鉛筆で。ええっ?と思って。教えたこともないのに」
「まだ、その絵、とってあるんですよ」
セロテープでとめられた跡がある、青いキリンの絵。
不思議に思いながらも「もしかして好きなんやったら」と、ノートと色鉛筆を持たせたその日から、木下晃希さんはどうぶつの絵を描き続けています。
この絵は、「KOKI ZOO」のプロフィール部分に入れられることになりました。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。1年目日記、まだ続きます。よろしくお願いいたします。
宣伝です! 木下晃希さんが取り上げられる報道特集、これを書いている本日、9月7日放送です!(後日、TVer、YouTube でも見られます)
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