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#20 ママ山、落馬す(1/2)~夏休み野外トレッキングにて~

わーい夏休み

娘が小学校からもらってきたチラシ。
『夏休み乗馬体験』

埼玉県のとある公園内で行われるらしい。

特にライセンスは必要なく
馬に乗った経験のない人でも参加できるイベントだったので、家族で参加することにしました。

プロテクター着るか着ないか
運命の分かれ道

「持ち物は特に必要ないですよ」とのことでしたが、念のため、安全ベストを3着持っていきました。(エアバッグプロテクター)
クレインさんでは着用が義務付けられているもの。

落馬時に、鞍に取り付けてある「伸縮ワイヤー」(メス)、とベストのピンが外れると、瞬時にエアバッグが膨らんで体を守ってくれます。

しかし…

鞍に取り付ける伸縮ワイヤーを忘れてしまったのです。
(クレインさんではすでに鞍に取り付けてあるのでうっかりしてしまいました)

「ワイヤー、1本ならあるよ」と乗馬クラブのオーナーさん。

「(エアバッグ)無くても全然大丈夫よ。でも心配なら着た方が良いよ」というスタンス。

さて。

はて。

これを誰の鞍に付けようか。

誰かに付けたとして…

もし!

付けていない誰かが落ちたら!

「ああやっぱり誰それに付けておけばよかった」と後悔するのもイヤで、結局3人とも着ないことにしました。

馬、明らかに不穏

乗馬クラブから公園に行くまでは、ある程度、起伏のある山道を抜けていきます。
クラブ→公園→クラブに戻るまで2時間の行程です。

オーナーの後ろに4頭がついていき、車が通れる道に関しては、後ろから軽トラがゆっくりついてきてくれます。

オーナーは本当に馬の扱いが上手で、まさに "プロ" という感じでした。馬たちも喧嘩する様子もなく、仲良くのんびり歩いていました。

しかし、ママ山のお馬さんは、道中の草を食んだりしている時から不穏でした。

坂道を勢いよく駆け下りたりして、「おとなしいから大丈夫」と言われている割には、"制御できない感じ" がありました。

列をなして進んでいるし、「降りたい」とはちょっと言いずらい状況です。

降りたところで、そのあと、馬をどうしたらいいのかもわからないし。。
(逆に引いて歩くには足場が悪く、ヒトの足では難儀しそうな道でした)

こちらは超ビギナーです。

そう伝えてあるし、うちの馬は大丈夫、と言っているし、そんな"高度な会”には参加していないはずだから、きっと大丈夫。

そもそも乗馬をしたことのない小学生に配られたイベントのチラシです。

(大丈夫な はず

そう思って進むことにしました。


山道から景色がひらけ

うわ。これ やっば…

と思ったのが "道路の横断" でした。

みんな順調に渡っていきます。

3番目のママ山が渡ろうとしたとき、ベンツが勢いよく走ってきました。

横断する手前で一旦、馬を止めました。

渡ってからオーナーさんに
「ダメだよ止まっちゃ!」
「馬は仲間を追いかけようとして飛び出すよ!」
「車が止まってくれるから」と、ちょっと怒られてしまいました。

でもな。

そのベンツ

全っ然

止まる気配

なかったのよ。


(どうしよう。このまま乗り続けるのは不安だなあ)という気持ちで進んでいくと、田んぼのあぜ道にでました。

つづく…

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