ドラマ感想文「教場Ⅱ」
ドラマ「教場Ⅱ」とは
2021年1月3日と4日に前後編として、フジテレビにて放送されたテレビドラマ。
2020年の正月に「教場」が放送されており、その続編にあたる。
警察学校に入校してきた生徒達を、木村拓哉演じる教官が一人前の警察官にするべく指導していくというストーリー。
警察官になるためのカリキュラムというより、校内で起こるトラブルや人間関係のもつれを解決していく部分にフォーカスしている。
緊張感あふれるシリアスなシーンが多く、裏の裏をかくサスペンス的な要素も見どころ。
原作は、長岡弘樹氏の小説(2013年~)。
このドラマを観た理由
2020年の前作ドラマを観て、その続編ということで楽しみにしていた。
なかでも、もっとも印象に残ったのは木村拓哉演じる風間教官。
良くも悪くも「クセが強いキムタク」というイメージがあって、受け付けない人もいるかもしれないが(僕も正直苦手な部類ではあった)、この教官役はとにかく「強さ」だけが特出して目立ち、良い意味でのインパクトしか無い。
一言で言うなら冷徹な鬼教官というキャラに見事にハマっている。
これだけでも観る価値があると言っていい。
ココに刺さった
作中、生徒に対し「些細なことでもいいから報告してくれ」という風間教官のセリフが何度も登場する。
で、その些細な報告から、緻密な観察力によって学校で起こるトラブルを解決していく。
「些細なこと」って、警察官じゃなくても実はけっこう大事なんだよね。
人は、たいていいろんな「些細なこと」に気づいている。
でも気づいていても、口にはしないし、指摘もしない。
見て見ぬ振りをするか、すぐ忘れるか。
何故なら「些細なこと」だから。
でも、それをあえて口にすることによって、気づくことや大事に至らないことって多々あるはずだ。
身体の不調からの病気の発見もそうだし、機械の不具合も事前にいつもと違う挙動や症状が出ていることがある。
ネガティブなことばかりではなく、髪型の変化を褒めることで機嫌を良くしてもらうなんてのもよくある話。
「些細なこと」でもわざわざ口にする、この優先度を上げてみようかなと思った。
このドラマを観終えた後
一つ腑に落ちないことがある。
教室内に「教場旗」が飾られており、「瑞美悠潤」という言葉が書かれていたのだが、どういう意味なのだろうか。
「四文字熟語」で検索しても見つからないので、造語にあたるのだろうか。
仮に四文字熟語風の造語としたら「瑞美」と「悠潤」でそれぞれ言葉としての意味がありそうだが、そうでもなさそう。
となると、単体でそれぞれ独立した漢字四文字組み合わせた造語なのだろうか。
「瑞々しく美しく永久に潤う」みたいな意味?
あまり物語にマッチしていないような気もする。
公式ツイッターでもでかでかと紹介しているくらいなので、もっと深い意味が有りそうな気もするのだが……。
ちなみに前作では「竜吟虎嘯(りょうぎんこしょう)」と教場旗に書かれており、「同じ考えや心をもった者は、相手の言動に気持ちが通じ合い、互いに相応じ合うこと」だそう。
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