映画「護られなかった人たちへ」を観た
田舎の映画館はいつだって快適さ
映画は、都会と地方で格差のない娯楽のように思えるんだよね。
どこで観ても内容は同じだし、料金も同じ。
むしろ混んでいない分、地方のほうがお得感はあるかも。
忘れもしないのは2006年、
とうじ流行ってた「デスノート」の後編を観ようと映画館に行ったら、
「満員では入れません」
みたいな張り紙があり、門前払いをくらったときは、
かなりカルチャー・ショックだった。
映画館に入れないなんてことがあるのか?
と。
映画を1000円で観る裏技
ちなみに僕はイオンカードで、
イオン系の映画館なら1000円の割引料金になる裏技で映画を観ている。
田舎の娯楽の強い味方、イオンの嬉しいサービス。
ちなみに東京23区で、この割引を利用できる映画館は1つしかないようだ。
都会ではイオンの居場所がないのかも。
とはいえ興行としては圧倒的に不利
ただ上映作品に差があることは否めない。
予算規模の少ない映画などで、
SNSでひそかに火がついた、といった映画(ヒットする前の「カメラを止めるな」のような作品)は田舎じゃなかなかお目にかかれない。
2008年「闇の子供たち」は、少し遅れて全国展開になった。
2020年「彼女は夢で踊る」は、金沢では上映劇場も少なく、上映期間も短かく、観逃した。
2021年「えんとつ町のプペル」のハロウィン限定上映は、北信越では新潟の1劇場のみ。その理由に関しては西野さんがVoicyで説明しており、興行という観点から、成果が出なかった地域での再上映はむずかしくなるとのこと。つまりは1回目の通常上映時に人が入らなかったのだろう。否、金沢的には人は入ったのかもしれないが、単純に人口規模的に採算が取れなかったのだろう。絶対数が少なければ、最終値も少なくなる。
「護られなかった者たちへ」感想
ところで「護られなかった者たちへ」は、かなり観応えあり。
社会の矛盾であり、狭間であり、エア・ポケットのようなみぞおち部分をえぐられるようで、
答えのない問題を突きつけられた気がする。
しかし、「護られなかった者」=「声の小さい弱者」は、
今後も永遠に護られないように思えてしまう。
原作が中山七里(しちり)さんということで、まずハズレなわけがない。
もしこの映画がおもしろいと感じらた、中山七里さんの『連続殺人鬼カエル男』シリーズ、『さよならドビュッシー』も読んでみてください。