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【Designshipレポ】#0 ここがすごいよ!まとめと感想

2020.10.24(Sat.) - 10.25(Sun.)に開催された、「業界の壁を越えた、日本最大級のデザインカンファレンス」Designshipに参加してきました。
公式サイト:https://design-ship.jp/

今年はオンライン開催ということで、「中止にならず開催されるんだ!」という嬉しい気持ちと「他のイベントみたいにオンラインならではのトラブルにならないかな」「お祭り感味わえるかな」という不安な気持ちとが混ざりあった複雑な感情での参加となりました。

そんな感じでいざ当日。

ビジョンとコンセプト、そしてそれらを体現するビジュアルに持ってかれました。全然いいじゃんむしろ最高じゃんDesignship。

このオープニングから始まり、各セッション、SNSでの盛り上がりなど、蓋を開けてみれば今年一番のイベントになったと感じました。

こういったカンファレンス、イベントのおもしろさって、多様な立場と思いを持った人々が一同に会し特別なことをする、つまりお祭り感だと想うのですが、見事にオンラインで実現していた。オンラインならではを利用し、オフラインを超える部分すら沢山あったと感じています。

今後自分がイベントを開催、運営する上で沢山の学びになった部分があったので備忘録的に振り返っていければと思います。

なお、各セッションのレポートも書かせて頂いたのでよかったらどうぞ。(随時更新中)

【Designshipレポ】#1畑違いを強みにする - AI・ロボット新規事業のUI/UXデザイン

ただし文章と写真では伝わらない生感を少しでも感じて頂くために、是非11/1に公開されるアーカイブを購入してください。


ここがすごいよ①コンセプトの体現がすごい

デザインの価値の一つに、コンセプトやビジョンなど「見えないものを形にすること」があると思っています。

先程のオープニングも圧倒され一気に引き込まれましたが、それ以外のクリエイティブも…なんというか…軌跡や意図が見えるんですよね。私たちにどうなってほしいのか、現状をどう捉え、どんな未来を想像しているのか、根底にある思いは何か…

一貫したコンセプトがあり、それを体現する力がある。

ここで言う体現する力とは、デザインスキルに加え、オンラインカンファレンスを実施するテクニカルスキルも含みます。3面LEDスクリーンステージや、配信専用の特設サイト、没入感を上げる撮影、参加者のトラブルが発生した際のサポートなど、これ実現するのめちゃくちゃすごいことだなあと思いました。

コンセプトの軌跡がnoteで公開されていることも大事なことな気がします。私はこのnoteを読んでいたことで、想いに相乗りさせて頂き今年のDesignshipを自分ごと化できたと想います。


ここがすごいよ②一体感がすごい

オフオフ問わず、イベントにおいてはTwitterなどSNSを利用した一体感の醸成はよくトライされていると思います。「#イベント名でつぶやいてね!」というやつ。

ただしオンラインイベントはなかなか呟きにくい環境にあるなーと思っていました。恐らく理由としては以下2つ。

①ガイドラインが分からない。呟いていいか分からない
オンラインイベントになると、Twitterに上げる画像は画面のスクリーンショットになってしまします。スクショはどうしても抵抗感があるという人は多いんじゃないかなと思います。
Designshipはルールが非常に明確でした。

②呟きがいのあるシズるシーンがない
Twitterに呟く心理として「面白いからシェアしたい」「いいねほしい」「共感してほしい」気持ちは少なからずあるものだと思います。オンラインイベントになると、zoomで登壇者の顔面アップがひたすら映るだけ。全然映えないバズらない!Designshipでは、先の3面LEDステージや後でお伝えするmiroなど思わずスクショしてシェアしたくなるコンテンツが豊富でした。発売してすぐ売り切れてしまったプレミアムチケット特典のオリジナルグッズの呟きを発見したときは、思わずいいねを押してしまいました。(欲しかったナァ)

以上の取り組みもあり、イベント当日はTwitterのタイムラインがDesignship一色に染まる事態となり、「離れていても心がつながっている」一体感を得ることができました。

Twitter以外のコミュニケーションツールの使い方も秀逸でした。例えばこのようにmiroが「思考の交流の場」として参加者に公開され、グラレコや感想、登壇者への質問が集まり、インタラクティブなコミュニケーションが発生していました。これはオフラインではなかなか実現できないことなのではと思います。

オンライン上ではありますが、視覚的にも物理的にも一体感が生まれていました。有名デザイナーさん(のカーソル)が私の隣にいらっしゃる…とテンション上がりました。

同じこと考えている人がいました。

ここがすごいよ③細部に神が宿っていてすごい

撮影、配信のテクニカルな部分、カスタマーサポート、あらゆる場面で「絶対に事故らせない」「いい体験を作る」気概を感じました。

例えばこちら、2日目の灰色ハイジさんのセッションの約1時間後のツイート

仕事が早い。

その他miro上での情報整理の速さ、参加者からの質問へのリプの速さなど、ストレスを全く感じることなく参加することができました。

スクリーンショット 2020-10-26 18.41.08

セッションではUDトークを使用し字幕がつけられていた点も素晴らしいと思いました。
字幕はハンディキャップをお持ちの方だけでなく、PCトラブルで音が聞こえなくなってしまったり、工事の音がうるさかったり、移動中であったり、誰にとっても嬉しい仕様です。

個人的に胸を打ったものは、行動規範の明記です。

ビジネスカンファレンスではない有志のイベントではありますが、zoom上でDMナンパされたという話を友人から聞いたことがありました。オンラインでのイベントは、オフラインで開催されていたときよりこういった危険性は高くなるのではと思っています。(顔が見えない、名前など互いの情報を手に入れやすいなど)

どんなに注意したとしても拭えない問題であるので、主催側の行動規範として明示されていたことはとても安心である、参加しやすいと感じました。例えトラブルが発生したとしても、「この人たちなら対処してくれる」と思えることは重要だと思いました。

これらのあらゆる手段でハードルを下げ、ストレスを無くすことはとても難しい、けれどデザインの民主化という観点でも非常に大事なことだと思います。初めてのオンライン開催という中それを実現できたのは今までDesignshipを開催する中培ってきた、本質的な知と一貫する想いがあったからなのかと思います。

さいごに

いかがでししたでしょうか?私のようなぺえぺえデザイナーの書きなぐりレポでは、まだまだ拾いきれていない知見がありそうです。(ぜったいあるしもっと体系化するべき箇条書きに逃げるな)

Designshipはまだまだ終わりではなくて、11/1のアーカイブ配信や

Cocoda!とコラボで開催する「デザインの越境」をテーマとしたデザインコンテスト

エキストラステージも。こちらは無料です。

イベントに一度参加したら終わりではなく、知見として蓄積し、越境する。私もこれで終わりではなく、Designshipを自分の仕事の、人生の糧にしたいと思います。

補足

Designship主宰の広野萌さんこともえちゃん(@hajipion)と現AmazonのPMでFOLIOを萌さんとやっていたぴかしさん(@pika_shi)のYouTubeチャンネルが面白いです。更新頻度がエグい。
▼一番バズったやつ

▼最近で一番好きだったやつ


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