私がおじさんになっても


大学を卒業した

この4年間で
自分とは全く違う境遇の人
お節介すぎる優しい人
趣味も嗜好もとても合う人
自分よりもできるひと
何も考えずナチュラルに居られる人
好きな人
不器用だけど可愛い人
自分を貫き通す人
なんだかほっとけない人
味も、笑いも、ノリも最高な人
に出会った

自分の想像よりも
そんなに悪くない自分や
どう考えても
見るに堪えない自分
まあでもいいやと思える
おおらかな自分
にも出会った 

卒業式を終え、帰りの電車では
仕事終わり、1週間の疲れを酒に流した大人たちが仕事のこと、将来のこと、人生のことを
あてどなく話している

きっとこれから
今までと同じように
平行に、
自然に、
自由に、
自分や人や物を見ることは難しい

頭は硬くなっていくばかりだし
残り時間は少なくなり
選択肢も減っていくのだろう

だけど
私がおじさんになっても
会いたいと思う人が、
思い出したい時間が、
この4年間にはある

きっとそれは
必死に書いた卒業論文や4年間でとった単位、
卒業証書よりもよほど価値がある

マッキーのように
昔は良かったなんて口にしながら生きていくのは本当に嫌だけれど、

それはこの4年間の良かったこと、楽しかったこととはなんら関係ない

4年間ありがとう

どうかこの文章をいつまでも笑顔で読めますように


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?