井上尚弥vs.ルイス・ネリ【プロボクシング 世界スーパーバンタム級 4団体タイトルマッチ】

 プロボクシングで1990年2月11日のマイク・タイソンvs.ジェームス・ダグラス戦以来、34年ぶりとなる東京ドーム興行が2024年5月6日に開催され、メインで王者・井上尚弥(大橋)と挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)による世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチが行われた。

 過去にドーピング陽性、体重オーバーでの王座剥奪と悪行を働いてきたネリは、計量をクリアし試合が成立するまで気を揉ませたが、いざゴングが鳴ると井上に左フックを打ち込み先制ダウンを奪取。会場を凍りつかせる。

 キャリア初のダウンに面食らった井上だが、ここを冷静にしのいでダメージを回復させ、2Rには左フックでダウンを挽回。徐々にペースを握り、4Rに手を下げての挑発を見せると、5Rには再び左フックでダウンを追加する。

 これで完全に試合を自分の流れにすると、最後は6R 1分22秒、右アッパーからの右ストレートでネリをTKOし、勝利。ドーム大会を大団円で締めくくった。

「1R目のサプライズ、たまにはいかがでしょうか」
と試合後のインタビューで照れ笑いを見せた井上は、
「日本、東京ドームでルイス・ネリと試合ができたことに感謝します」
と話し、ネリと握手。
次戦は9月ごろ、サム・グッドマンとの防衛戦を希望し交渉に入ると今後について語った。

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