矢継ぎ早に52階まで
早く


秘書からの伝言と聞き受けていたが
なんとも最後は艶かしく聞こえる女の声となった 馨はなんとも言えぬ疑いをかんじた。

お急ぎのようなので、お待ちしておりますわと声をかけるや否や

何 ほっとけばいい
と 野沢

でも と馨は口をはさもうとした

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