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婚礼、葬礼、その他

大好きな津村紀久子さんの小説のタイトルになってしまったが、私に起こったことの順番を正しく言うなら「その他、葬礼、婚礼」である。
(津村さんの「婚礼、葬礼、その他」読んだのはだいぶ昔だけど面白かったと思う。)

7月末、職場で泣いた。頭がボーっとして、混乱して何も考えられなかった。心療内科にもいけないくらいパニックだった。やっと受診できたのは8月。「診断書出せますよ」。何をどうしたら良いのか未だにわからず、結局診断書はもらわず、職場に行っている。ただその間も1回突発的に休んだ。頑張りたいと辞めたいが上下して毎日つらい。正直、このまま働き続けることに不安がある。教えてくれる人に対しても申し訳ない。業務量も減らしてもらっている。辞めたい、って言えないから延命だけをし続けている。でももう、他の人に来てもらった方が会社にも迷惑をかけない気がしている。カウンセラーさんにもお医者さんにも「もっと自分を大事にして、周りに迷惑かけるとかそんなこと思わんと休養すべし」と言われている。どうしよう。辞めたら無職のアラフォーに逆戻りである。どちらを選んでもつらいなら、耐えるべきか。そのまま束の間のお盆休み前。

そんなことを考えながら食堂で昼食を取っていたら、母からのLINE。
「〇〇おばちゃんが今朝亡くなりました。お通夜は〇日、告別式は〇日です。」え、まじか。と思った。正直かなりびっくりした。入院していたとかそういう話を聞いたことは無かったし、突然だった。九州にお通夜だけでも行くべきか、帰宅後かなり迷った。小さい頃も大人になってからもずっと可愛がってもらっていた。しかし、この世はお盆である。新幹線は完全予約制、そして私はお盆の途中に仕事がある。そして、お盆の後半には九州で結婚式に呼ばれている。この短期間で2回も遠方へ行くのは、少なくとも今の自分には体力が持たない…その日と翌日は泣いて過ごし、通夜・告別式への参列は母に託して、弔電を打った。涙が止まらなかった。安らかな旅立でありますように。天国でおばちゃんが会いたかった人に会えますように。

今日は結婚式用の準備をした。ご祝儀を準備し、ドレス類をパッキングした。それでもやっぱり仕事のことを考える。本当はやめたいと思っている。辞めますって言えない自分。辞めるというと、いろんな人を傷つけてしまうであろう自分。お金がなくなる自分。周りから冷たくされたりするんだろうな、とかね。今までもいろんな仕事をやめてきた。明日は心療内科。週1ペースになっている。仕事から帰ってきたあと、パワーがなくて本当に何にもできない。動けない。家事はほとんど夫任せ。出かける気持ちにもならないから、もうやっぱりだめなのかも。誰か決めてほしい。でも、自分で決めないと。正しい判断が出来ない。正しい判断って何?

一番は自己保身だ。責められたくない、怒られたくない、嫌われたくない、迷惑をかけたくない。その一心で会社に行っている。でももう、それ自体が迷惑かも。

この前、一度だけ「こころの相談ダイヤル」的なところに電話をかけた。その時、ぼんやり「消えてしまいたい…」と思うことがあり、とにかく誰かに話しを聞いてもらいたかった。何回かけても全然繋がらなかった。こんなに悩みを抱えている人がこの世にたくさんいるのかと思った。死にたい、とまでは思わない。思わないけど、苦しいなって思うことはたくさんあるし、いろんなことが自分を傷つけてくるような気がする。全部夏の暑さのせいだったらいいのに。元気なころの自分に、会いたい。

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