東京〜大阪 はじめての自転車旅3(〜掛川編)
川! 川! 川!
3/19”おにぎりのまるしま”を出て一路掛川へ
ここからは安倍川〜朝比奈川〜葉梨川〜瀬戸川〜青木川〜東光寺川〜大津谷川と
たくさんの川を渡る静岡ってこんなに川が多いなんて今まで思ったこともなかった
予定外の”まるしま”のお母さんのおもてなしにまだまだお腹はいっぱいだけど
静岡で是非食べてみたいものがあったのでそこでお昼休憩を取ることに
”プロペラ?”
それは何とも謎のネーミング”プロペラ麺”
バナナマンのせっかくグルメで見てから近くに行ったら絶対食べてみたかった
お店は静岡の方ならみんな知ってる”カナキン亭本舗”
ルート沿いに島田店があることを調べてまずは念願のプロペラ麺に会いに
到着してみるとスーパーの駐車場に小さな売店のような建物がひっそり
営業中か心配になったけど先客が一名よかったこれで食べられる
入り口すぐにある券売機で食券を買い
何もかもがしずかな店内でカウンターに座りその瞬間をじっと待つ
「おまちどうさま」
目の前に現れたのはいろんなものが賑やかに盛り付けられたラーメンだった
「どこにプロペラ...」
がっついてしまったのでちょっと辛いスープを飲んだ時にむせてしまいそうで
咳が出そうになるのを我慢するのが大変だった
スープは宮崎の辛麺かはたまたニュータンタン麺?そんな感じかな?
美味しくてむしゃむしゃ食べちゃった
そんな島田店は3月末で閉店だそうで僕の後に来たお客さんもそれを聞きつけてやってきたと話していた
このタイミングで来れてよかった
どんなことにも出口は
大井川を渡ると今日の目的地掛川まではあと 21Kmほど
この頃には脚が痛くならないためにはどんな位置でこいだら良いか
色々試しながら進んでいたけど少し気になり
ドラッグストアに寄って今夜の湿布と冷却スプレーを買い脚に吹いてみた
ここからこの旅の難関”小夜の中山峠”
急に山道に入りしかも歩道がなく曲がりくねっているため
まずは自転車を降りて押して進むことにした
前を見るのも辛い坂道足元を見ながらとにかく歩き続ける
「次はゆったりと右に曲がるんだな」「左に曲がってすぐ右に曲がって」
ナビで見るとそんなだけど歩いてみると全然進んでいないことにもゾッとしながら
それでもいつか登り切ると信じて
徐々に日が傾き始め暗くなる前に何としても峠を越えなくちゃ
どんなに焦っても歩き続けなくちゃ解決しないし
これを乗り切らなくちゃ先には進めない
でもずっと先を案ずるよりも足元の一歩一歩の積み重ねが大切なんだって
自分に言いきかせ「あとすこしあとすこし」「かならずゴールはあるはずだ」
そんなこと言いながら登り続けたなぁ
途中で軽トラを停め話している二人のおじさんがいたから
「後どのくらいで頂上ですか?」って思わず
「あと300mくらいかなぁ随分兄ちゃん小さい自転車だなぁ まぁがんばれがんばれ」と笑われながらも後少しなんだって嬉しかった
この辺りが頂上なのかなぁ?分かれ道の看板が出てきて右側には会社?も
その手前の自動販売機でお水を買って
荷物下ろして汗を拭いてここまで頑張ってきたことようやく先が見えてきたことに
ほっとしたのを覚えてる
「もう下りが続きますように」汗が引くとあたりは薄暗くなり始めていて
少し肌寒くもなってきていた
それでもまだ続く峠道しばらく行くと子育て飴の看板
その先が道が分かれていて不安になりお店の方に聞く
「掛川方面へ行くにはどの道を使えば良いですか?」
「向こう側に歩道あるよ」
何も買わないでごめんなさいまたいつか飴を買いに帰ってきます
今はとにかく暗くなる前に街へ降りたい一心で
トンネルを越えるとここまでの苦労を忘れるような下り坂が続く
ただここで気を緩めると転んだりしてしまいそうで
もう一度気を引き締める
もう少し早く来れたら
やっとの思いで峠を越え掛川に入った
すこしはしると何だか見たことある風景
「ここって」そう昨年銀杏の葉でレイを作らせてもらった事任八幡宮が
”事のままに願いが叶う”と言われているこちら
いままた来れたことに意味があるのだろう
ここまで来れたことみんなの安全へのお礼を伝えに立ち寄ることに
前回来た時は丁度七五三で賑わっていた境内も
この時間だとひっそりと静まり返り人の姿もなかった
お参りをした後 大楠の木にも力をもらう
やっぱり玉チャー
ここまでくればあと一息
ペダルをこぐ足取りも軽く感じる
レンタル自転車で走ったこともあるこの道
「そうだったそうだった」
過ぎて行く景色にひとつひとつそんなこと言いながら走って行った
駅前に近づき目指すはあの赤い看板”十八番”の”玉チャー”
ApBankFesのとき初めて食べてから毎日通った思い出の味
静岡に来たなら絶対食べたくって
「こんばんは」「あらひさしぶり」
いついっても満席に近い大人気の十八番もコロナの影響があるようで
すこし寂しそう「玉子チャーハンおねがいします!」
今日はいろんなところでいっぱい食べてしまったので餃子はガマン
今日1日この景色を思い浮かべて頑張ったその瞬間が今まさに
チャーハンの上に少し甘いフワトロの卵焼きが帽子のように乗っている
初めて見た時はひっくり返ったけど
食べてみると甘いとしょっぱいのバランスが最高
今この記事を書いていてもまた食べたくなってしまう
初めて食べた時は美味しくってその後4日連続で通ってしまった
そしてここにくる時もいつもお土産にレイを
そう朝編んだスミレのレイはこちらのお母さんに
でもいつも忙しそうなお母さんに着けてもらって写真をと言い出せずに
いつも手渡すどまりで今日もチャンスはあったのに言い出せずに
その後どんなふうに楽しんでくれているかはわからないけど
喜んでくれていることくらいはちゃんとわかっているつもり
「ごちそうさまでした」
「いつもありがとうね」
「また来ます」
いつもと同じやりとりがありお店を出る
今日1日のやり切った爽快感と玉チャーの余韻に浸りながら
明日も頑張ろうって思った
今日の走行距離83.7Km
道中買った湿布を貼り低周波治療器をつけたまま寝ちゃってた
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