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U Tunes Track 13:チュパカブラ
早いもので今年もあと1か月ちょっと。
ハロウィンが終わり、流行語大賞の候補ノミネート、紅白出場歌手発表、商業施設に飾られた大きなクリスマスツリー、街中のイルミネーション、年末調整の作業、来年のカレンダーを頂く・・などの情報や情景を目にすると、怒涛の如く年末に向かっている気がする。
社会・経済・政治・エンタメなど外部環境や流行は変化しても、季節や時間の流れは変わらないものだ。
さて、本題であるUMAについての話だが、ここ最近はその時々の季節や時期に関連したUMAを選んできたが、ここから数回は我々UMA CREW PROJECTがnoteで連載中のSF小説との連動企画と銘打って、同小説に登場するUMAを紹介していこうと思う。
今回は11/19配信回のストーリーで登場した巨大生物兵器の元ネタとなったチュパカブラをピックアップ!
チュパカブラ
この生物によって家畜の血が吸われたという報告が相次ぎ、スペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」と、「ヤギ」という意味の「カブラ」から、「チュパカブラ(ヤギの血を吸う者)」と呼ばれるようになった。
1995年2月頃に初めてプエルトリコでその姿が目撃され、チリやメキシコ、アルゼンチンなどの南米各地、さらにはアメリカにまでその目撃例がある。
体長は約1~1.8メートル、全身が毛に覆われていて、赤い大きな目をしており、牙が生えていて、背中にトゲ状のものがある。驚異的なジャンプ力を持つ。ヤギをはじめとする家畜や人間を襲い、その血液を吸う。血を吸われたものの首周辺には、2箇所から4箇所の穴が開いている。
Gotan Project
写真:Wikipedia
チュパカブラと言えば、南米での目撃情報が多数あり、南米の音楽と言えばアルゼンチンのタンゴということで、チュパカブラが音を立てずに忍び寄る不気味なシチュエーションに流したいBGMとして、タンゴとエレクトロニカを融合したクロースオーバーサウンドで、世界に知られているフランス・パリ発のGotan Project(フランス、アルゼンチン、スイス出身の3人組)の1stアルバムより、「Santa Maria」をチョイス!
このアルバムはタンゴの本家、アルゼンチンで100万枚以上のセールスを記録したとか。
「タンゴ meets ダンスミュージック」という、一見違和感を感じる組み合わせだが、タンゴの持つ情熱性、叙情性、哀愁にクールさが融合した気持ちよくも新しいサウンドが新鮮。タイトなリズムに、ヴァイオリンとバンドネオンが退廃的な要素を持ち合わせつつ、儚くも妖艶で甘美な世界観を醸成する。この絶妙なバランスがたまらない。
2000年代前半に、Gilles Petersonの「Worldwide」で取り上げられ、当時J-WAVEで放送していた「United Future Organiation」のラジオでも紹介されていた。当時はとにかく異国感・違和感を感じながらも、何故か親近感を覚えたような記憶がある。
ちなみに、日本が誇る世界的なバンドネオン奏者と言えばこの方。
肌寒い時こそ、アゲていきたい
朝晩寒くなってきた晩秋には、お酒でも飲みながらこんな曲はいかが?
John legend / Ordinary people
グラミー賞を10回以上獲得する世界的アーティスト、John Legendの代表曲。ピアノ弾き語りがメインのシンプルな構成なのだが、とにかく人の心を揺さぶる、高ぶらせる。何々が素晴らしいとか、そういう形容詞はもはや不要だ。
John Lusian / Listen Love
1974年のブラジリアンフュージョンの傑作。高速でグルーヴィーなリズム隊に、軽やかに踊るピアノ、疾走感を加速させるスキャットに、甘くダンディーで哀愁ある歌声のマッチングが最高。夏は過ぎても、こういう雰囲気のブラジリアンは秋冬にもオススメ。
Pharoah Sanders / You've Got to Have Freedom
ジョンコルトレーンの系譜を受け継ぐ、テナーサックスの巨人による踊れるジャズの名曲。クラブシーンではもはやクラッシックとなっている。バンドメンバーが生み出すグルーヴに加え、とにかく吠えまくるサックスにノックアウト!
一方、ヒップホップとの相性も抜群で、下に紹介するカバーはオリジナルより体温若干低めながらも、フロウと女性コーラスが都会的なフィーリングを与えてくれる。こちらもフロアキラーな一曲。
Outlines / Just a Lil' Lovin
サラ・ヴォーンのジャズ名曲"Just A Little Lovin'"をサンプリングし、トラックを再構築して作り上げた高速ブレークビーツで、キレのある疾走感を演出。正直元ネタは知らなかったが、当時渋谷のレコード屋で視聴して即買いした1枚。
Soul Central / Strings Of Life (Danny Krivit Re Edit) (Mixed)
最期はハウス。1980年後半のテクノアンセムをSoul Centralが、カバーし大ヒットを記録したが、それをさらにハウスミュージックのレジェンド:Danny Krivitが再構築した一曲!テーマ後の鋭いピアノのバッキング、よりリズムが強調されたアレンジが、フロア仕様でとにかく踊れる。当時、ハウス系のクラブではアンセム化していたのを覚えている。
あとがき
今回は、【チュパカブラxタンゴエレクトロニカ】、【この時期踊りたくなる音楽】の2本立てでお送りしてきたが、いかがだったろうか?
12~2月は寒い季節となるが、なるべく選曲に変化をつけて、皆さんに楽しんでもらえるようにしていきたい。
さて、次回は12月中旬頃、年内最後の投稿をお楽しみに~。
UMA CREW PROJECT【スマホアプリ バージョンアップしました!】