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<UMA遺産 第3回>「クッシー」が棲むと言われる日本最大のカルデラ湖~北海道・川上郡弟子屈町(てしかがちょう)屈斜路湖エリア

ミステリアスなエリアを、UMAの聖地として、「UMA CREW PROJECT」が独断と偏見で選定、紹介する「シリーズUMA遺産」。第3回目は・・・・。

昔から巨大な生物が棲むといわれ、北海道ではサロマ湖に続く第2位の広さを誇る屈斜路湖は、北海道の東部、弟子屈町(てしがかちょう)に位置する自然湖であり、日本最大のカルデラ湖(火山の活動によってできた湖)である。

1970年代、この屈斜路湖の湖面で巨大生物の目撃情報が相次いだ。目撃情報を総合すると、当時からのオカルトブームでも話材となったネス湖の「ネッシー」に似たUMA(未確認生物)で、屈斜路湖の名前から「クッシー」と名付けられた。

1973年8月、中学生約40名による同時目撃情報の信憑性で全国ニュースに…

クッシーの名前は既に北海道だけでなく、全国的に有名だと思わるが、クッシーの存在がここまで広く、今の時代まで伝えられるきっかけとなったのは、1973年8月、北海道北見市の北見中学校の生徒と先生達が遠足に来ていて、約40人全員が湖面に出現した巨大生物らしきものを目撃したとの情報に端を発する。40名という人数としかも全員が目撃したという情報がその信憑性を物語る。当時、大きくニュースや新聞等を賑わせたという。その後も、屈斜路湖の大生物の目撃報告が相次いだという。

1972年から約30年に渡る「クッシー」目撃情報の歴史

1973年の中学生約40人による目撃情報で一躍全国区となったクッシー目撃情報だが、その前からも目撃証言があった。クッシー目撃情報の歴史を集約してみた。

◆1972年11月

屈斜路湖畔の国道を走っていたドライバーが、湖の岸に向かって動く黒い物体を目撃、ボートの底面のようなものが一定のスピードで動いていたという。このドライバーは、1974年にクッシーの写真を収めており、この写真は見たことにある方は多いのではないだろうか。

1974年クッシー

1974年に目撃撮影されたクッシー

◆1973年8月
北見中学校の生徒約40人が藻琴山への遠足中に目撃

◆1974年7月
付近を通った家族が湖面を移動する二つの黒い物体を目撃。

◆1974年9月18日
湖面に三角形の形をした二つの恐竜のコブのようなものが目撃される。コブの全長は10〜15m程、ヌメヌメと光っていたという。モーターボート程度の速さで移動しながら水中に沈んでいった。約15人がこの光景を目撃している。

◆1974年9月
地元の北海道放送のカメラが湖面に浮かぶ正体不明の丸い物体を捉えた。1カ月を費やしてダイバーを湖水に潜らせるなどの調査を実施したが、確たる存在の証拠は見つからなかった。

◆1975年7月5日午前9時半頃
林業を営む男性が、馬を引き連れ湖畔での木の切り出し作業を行っていた。馬が何かに脅え始めたので、湖面の方を見ると50mほど先に、馬の頭よりも大きい、銀色の目を光らせたこげ茶色の顔が見えたという。そのうちこの怪物は湖の水面の中に姿を消した。
土産物販売店の店員によると、「夜中に湖の方から『ダッポン、ダッポン』という大きな音が聞こえた」と証言している。

◆1979年8月2日
屈斜路湖を訪れた一家が、湖面を水すましのように走る物体を目撃、写真に収めている。写真については、当時湖で水上ボートが走っており、当日は多くの観光客がいたにもかかわらず目撃者がこの一家だけであることから、誤認の可能性が濃厚となった。その後、湖から首を出して泳ぐクッシーと見られる写真が公表されたが、その真偽は不明。

◆1988年
地元でレストランを経営する男性が目撃後、モーターボートで追跡し、15m程まで接近できた情報も出回る。クッシーの背中はイルカのように黒ずんでいたという。

◆1990年
美幌峠から写真が撮影されている。撮影者によるとヌメっとした馬の首のような物体を見たという。

◆1997年6月24日
地元弟子屈町の消防職員一家が砂湯の沖でクッシーを目撃。約100m先の沖に、全長20m程のグレーメタリック色の怪獣が、水面から頭を出していたという。背びれがあり、ハモのような帯状の身体がはっきり確認できたそうだ。

◆2002年5月27日
バスの乗組員による目撃情報が地元のラジオ局に投稿された模様。
これを最後にクッシーの目撃情報はない・・・。

 1972年から約30年の間、クッシーの目撃情報は断続的に続いたが、2002年を最後に約20年ほど目撃情報はないが、UMA愛好家や地元では今でもクッシー伝説が根強く言い伝えられ、我々、人間の常識を超えたUMAの存在が実しやかに囁かれている。

そんな中、我らが「UMA CREW PROJECT」のクルーが実探検に乗り出した。

「UMA CREW PROJECT」村木クルーの実探検レポート

2021年5月、数あるクッシー目撃情報を検証しようと、我らが「UMA CREW Project」札幌市在住の村木クルーが屈斜路湖に実際に探検に出かけた。

5月4日、ゴールデンウィーク真っ只中の祝日の屈斜路湖は曇りだった。湖畔の弟子屈町にある砂湯温泉は、湖岸の砂を掘ると温泉がわき出るという。砂湯温泉にあるレストハウスの脇には、やはり屈斜路湖エリアの象徴のごとく大きさ5〜6mほどのクッシーの模型が展示されていた。

レストハウス内では、クッシー関連のお土産がたくさん陳列されていた。クッシーのぬいぐるみ、Tシャツ、菓子類など関連商品も多い。昭和48年の新聞記事をはじめ、1970年代のものもあり、クッシー目撃情報で日本を賑わせた当時をリアルに体感することができる。

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屈斜路湖 砂湯温泉と湖畔
撮影:UMA CREW PROJECT 村木クルー

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砂湯温泉レストハウスに展示されているクッシー像
撮影:UMA CREW PROJECT 村木クルー

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レストハウスにある当時の新聞記事 1

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レストハウスにある当時の新聞記事 2

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レストハウスにある当時の新聞記事 3

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レストハウスで販売中のクッシーのぬいぐるみ

湖面に目を向け、村木クルーはクッシーの出没を密かに願い、湖面を皿のように見廻すこと6時間…やはりその姿を目の当たりにすることはできなかった・・・。

時折、激しく波打つ雰囲気がそれこそクッシーの存在を知らせるかのようだ。あいにくの曇りの天気でもあり、写真の通り全体的にグレー色に染まった視界が、想像以上にミステリアスであり、この深い湖底の奥底のどこかにクッシーは隠れているのだろうと、誰もがイマジネーションを膨らませることだろう。

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激しく波打つ屈斜路湖畔
撮影:UMA CREW PROJECT 村木クルー

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夜明け前の幻想的な屈斜路湖
撮影:UMA CREW PROJECT 村木クルー

比較的最近では、米軍が自衛隊に屈斜路湖のクッシー調査を依頼して、自衛隊員が水中カメラで撮影に成功した後、そのクッシーに食べられてしまったという噂まで出回っており、ネットでも写真がいくつか上がっているなど、真偽の程は定かではないが、謎の多いエリアであることは間違いない。

ちなみに、我らが「UMA CREW PROJECT」がプロデュース、野愛におしさんに描いて頂いたクッシーはこちら。是非ご覧頂きたい。
https://twitter.com/CrewUma/status/1370585410154360832

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野愛におし@ジャンプ+「ベランダに猫(?)が来た」毎週土曜連載中!
https://twitter.com/nioshi_noai

最後に

今回、「UMA CREW PROJECT」村木クルーも実際に探検の際に実感した湖面一体から醸し出される神秘的なベールに包まれた空気感こそが、数々の謎を生み出しているのかもしれない。謎が謎を生み続ける、ある種神がかったミステリアスな屈斜路湖エリアを、「UMA遺産」の第3弾として選定することとしたい。

UMA遺産3_屈斜路湖MAP


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