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ユネコン 2021.12.8 ROADSHOW

■スクリーン1:モンスターパニックムービーのすゝめ

スライド1

2003年公開 アメリカ映画
「ドリームキャッチャー」
配給:ワーナー・ブラザース映画
https://eiga.com/movie/1370/

メイン州の小さな町に住む4人の少年たちは、ある日いじめにあっていた少年ダディッツを助ける。4人はその時に彼の持っている不思議な力を分け与えられる。
時が経ち、職業も住まいもばらばらになった4人が、久しぶりに冬の山小屋に集まる。森で出会った人間や動物には赤いアザが現れ、徐々に奇妙な出来事が起こり始める…

スティーブン・キングの同名小説を原作とした映画で、ミスターグレイと呼ばれる地球外生命体から人類滅亡を阻止するため、特殊な能力を持つ仲良し4人組が奮闘する姿が描かれている。
ミスターグレイの外見は名前の通り宇宙人の「グレイ」のような姿をしているが、真の姿はヒルのようなおぞましい外見となっている。
また、序盤に出てくる幼体も同様で、山小屋での登場シーンも含め、生理的嫌悪感を抱くこと間違いなしだ。

少年時代の仲良し4人組ということで、同氏の原作である「スタンド・バイ・ミー」「IT」シリーズを彷彿させるような構成で、これらの映画が好きな方には是非お勧めしたい。
また、NETFLIXの大人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」にも「仲良し4人組」「超能力」「モンスター」など共通点が随所にみられ、この作品が好きな方も是非チェックしてみてほしい。

主演は同氏の原作である「ミスト」でも主役を演じた「トーマス・ジェーン」で、逞しく力強い演技に注目してほしい。
「デイープ・ブルー」ではサメと闘い、「パニッシャー」では、マフィアと激闘を繰り広げたという印象もあり、「ジェイソン・ステイサム」と同様に、死ぬ姿が想像できない役者の一人に間違いない。

■スクリーン2:ホラーゲームからの移植系映画 探索

スライド3

2005年公開 アメリカ/イギリス/
ドイツ/チェコ合作映画
「DOOM」 配給:UIP
https://eiga.com/movie/52951/

時代は近未来。
ある日、火星の研究所から救援要請が届く。状況把握と安全回復を任務とし、主人公含む精鋭部隊が、火星の研究所に赴くが…

「FPS(一人称型シューティングゲーム)」の元祖である「DOOM」シリーズを原作とした映画で、原作同様にグロテスクなモンスターとの激しい戦いが描かれている。
また、随所にゲームをリスペクトするようなシーンがあり、ゲームの映画化のお手本のような作品となっている。特に、物語後半の一人称(FPS)でのバトルシーンは、臨場感もあり一見の価値ありだ。

主演は「ワイルド・スピード」シリーズや、「スコーピオン・キング」シリーズで活躍する「ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)」と、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでエオメル役を演じた「カール・アーバン」で、出演作品の影響もあると思われるが、精鋭部隊の配役がかっちりはまっている。

本作は興行収入があまり振るわなかったためか、長らく続編の製作はされていなかったが、2019年にリブート作品として「DOOM/ドゥーム:アナイアレーション」が公開されている。
リブートではあるが、DOOM特有の世界観はそのままとなっているため、気になる方は、是非こちらも視聴してみてほしい。

■スクリーン3:動物 × 人間 Heartwarming Films 特集

スライド5

2016年公開 イギリス映画
「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」
配給:コムストック・グループ
https://eiga.com/movie/87050/

ロンドンでストリート・ミュージシャンをしながら暮らす、ホームレスの青年ジェームズ。
薬物中毒から抜けだすことが出来ずどん底の生活を送っていた彼のもとにある日、一匹の野良猫が迷いこむ。ケガをしたその猫を有り金をはたいて助けたことをきっかけに、ふたりはどこへ行くにも一緒となり、次第に世間の注目を集めるようになる。
ジェームズの人生が徐々に好転していくが、彼らの前に次々と試練と困難が立ちはだかる…

ホームレスの青年ジェームズと野良猫のボブの運命的な出会いと絆を描いた作品で、原作は書籍「ボブという名のストリート・キャット」という、ノンフィクション作品である。ちなみに出演している猫はボブ本人で、ジェームズ本人もカメオ出演している。

今まで誰にも必要とされなかった自分が、初めてボブに必要とされることで、徐々に責任感が生まれてくる過程が、丁寧に描写されている。物語後半以降、自分ではなく何よりもボブを優先する姿は感涙ものだ。

話が逸れるが、イギリス、ストリート・ミュージシャン、ホームレスと聞くと、シンガーソングライター「Ed Sheeran」が連想される。
彼も10代の頃に同様の生活をしており、しかも猫好きである。本作の続編である「ボブという名の猫2 幸せのギフト」が、2022年2月25日に公開予定であるが、筆者としては作品の主題歌としてEd Sheeranの「Homeless」を推したい。
こちらはEd Sheeran本人が、ホームレス時代の経験を作詞・作曲したもので、映画の主題歌にはぴったりだ。気になる方は映画と同時にチェックしてみてほしい。




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