絶対衝激全話レビュー
どうも、馬秩太郎です。
スロットの絶対衝激2が出てから8年、遂に新作の絶対衝激3が出ると知った。
絶対衝激2をちょろっとしか打った程度の知識ではあるが、ここで一度予習を兼ねてOVAが見たくなった。
原作を見たら更に面白くなる台ってあるじゃないですか。
と言うわけで早速ですがどうぞ。
1話
高架下でスチュワーデスと巫女が素手喧嘩(ステゴロ)をしている。スッチー対神職。言うなればエイリアンvsプレデター、ハブVSマングースくらいの好カードだろう。多分。
トーナメントと言う単語が出てくる、ここで格闘技の大会である事が分かる。街中で出会ったら戦い、さながら刃牙の死刑囚編。
主人公である綾とその友人、棗が道端を歩いていると、先程のスチュワーデスと巫女の対決に遭遇する。
「喧嘩、なんであんな格好で...」こっちのセリフである。
先程から「送ってやるよ、空の上の天国にさ!」などと飛行機に絡めたジョークを放つスチュワーデスに辟易していると、神職が大麻(おおぬさ)と言う紙のついた棒で攻撃をする。
スチュワーデスの服が破け、乳房がまろび出る。
ここで思わず笑ってしまった。
折り紙で作ったのか、この服は。
まあ、ここら辺はアニメの特色だろうから、突っ込むだけ野暮だ。
神職が絵馬を変形させると手裏剣になる。
「巫女さんが絵馬を粗末に扱っても良いのかい!」
うん、そりゃそうだ。
ここで新たな単語、プラトニックハートが出てくる。
あっ!パチスロで聞いた単語が出てきた!
どうやらソレを手に入れると願いが叶うらしく、神職の願いは“友達を作る事”らしい。
スチュワーデスは「そう言うのは自分で作るもんだろ!」とド正論をぶちかます。
何だかんだ劣勢に追い込まれた神職を綾が助ける。
場面転換、綾と棗の二人で話している。
綾の母親は格闘家なので必然的に綾も強い、子供の頃にプラトニックハートと言う物が存在すると言う噂話があり、女の子限定で手に入れられる...などという話をしていた。
しかしそれを手に入れるには厳しい試練を乗り越えねばならず、失敗すると闇の世界に連れて行かれるらしい。
噂話らしい、抽象的な話である。
途中から神職も話に参加、メールが届いたのでトーナメントに参加したらしい。
プラトニックハートは王冠の様な形をしている。
昔打った絶対衝激2のプラトニックボーナス図柄がまさにこれ。
なんだかんだで綾と棗が美子(みこ)と友人になる。
願いが叶ったと涙を流して喜ぶ美子。
帰り道、棗の兄である治基に出会う。
綾の赤面ぶりを見るに、綾は治基に気があるのだろう。
綾が一人で家に帰っていると、メールが届く。
願いを叶えたい美子がプラトニックハートを辞退した為、綾が参加資格を得たらしい。
スチュワーデスがやって来てバトル開始。
治基を人質に取っている。
なすがままに殴打され、綾の服がビリビリに破れる。
しかし隙を見て治基を助けた綾が反撃を始めると、スチュワーデスの片乳が音速でまろび出る。そのまま敗北。
綾が美子の家に行くが美子はおらず、部屋が荒らされている。
1話終了。
感想:OVA故に乳房が大解禁されており、ブラジャーやパンツなどは当然のようにさらけ出されている。
スロットでは規定上、下着が出ないので色々と面食らうが、お色気バトルアニメとしてはコレで良いのだろうと思われる。
スロット版が基本的に和やかな雰囲気だったのに対して、OVAは全体的に不穏な感じがする。
2話
開始1分にわたりシャワーシーン。乳首が出ている。
シャワーが終わり、美子を探しに行くもそんな子は存在しないと言われる。
ダメ押しで乳首。
吉田が出てきた、吉田は知ってるぞ俺。
ジャージ姿の小太りメガネ、ゲーム数大量上乗せする大チャンスの奴だ。
綾は3度遅刻をしている為停学かブルマでランニングかを選ばなくてはならない...のだが、担任である須磨先生の助け舟によって回避。
......ブルマでランニング?
そんな折、メールが届く。
対戦相手が現れたとの情報で現地に向かうと、相手は須磨先生だった。
職員会議があるのでバトルは中断。
帰り道、棗の家に寄ると母親が出てきた。
首に傷があり、喋る事が出来ないので手話をしている。
日付が変わって先生とのバトル、先生は両手足に防具を装着しており、そこにはO、Hなど、元素記号が書かれている。
先生が水!と言えばH2OなのでHである右足の蹴りが2度、Oの右ストレートが1度来るのだ。
突っ込みは無用である。
先生は必殺のC4H8Cl2S(マスタードガス)を繰り出す。
負けそうになる綾だったが、美子との記憶を思い出し覚醒する。そんな付き合い長くないだろ。
須磨先生は乳房がまろび出て敗北。
多分この勝負は乳房が出たら負けなのだ。
2話終
3話
OP終了後、いきなり新キャラとバトル中。
一瞬1話飛ばしたのかと思った。
女子高生ディスを連続で放ちながら攻撃するツナギ姿の女性。
女子高生が羨ましいだけだろと反論して攻撃する綾。
下腹部に膝蹴りを放つとその衝撃でツナギの尻部分が破け、顔を殴るとその衝撃で服が破れブラジャーが飛び、乳がまろび出る。
乳が出るのは最早様式美だが、膝蹴りで尻の部分がビリリィ!と破けた所で爆笑してしまった。
勿論乳首が出たので綾の勝ち。
3話目で確信したが、このアニメは乳首が出たら負けだ。
場面転換、病院から須磨先生が消えたという。
思わず感情的になる綾は棗と仲違いをする。
パチスロでの仲良し具合が嘘の様なギスギスさである。
棗が綾をプールへ誘うと仲直り。ギスギスパートは速攻で終わった。
治基も伴ってプールへ。
プールと言えば水着だが、棗の尻が俺よりプリケツな事に気付く。
治基と綾の距離が近付き始めた所でプラトニックハートの参加者である婦警が登場。
プールに合わせてタンクトップに似たシャツと短パンではあるが、何故かネクタイを付けたままなので意味不明な格好に思える。
綾を攻撃すると水着がはだけるが、肩に掛かっていたタオルで上手いこと乳首が隠れる。このアニメ、乳首が出ていなければ負けではない。
なんとか婦警を下すと、2人の女性が出てくる。
婦警は三姉妹の三女だった。戦闘は中断。
夜中に埠頭へ行くと、三姉妹は主催者側の人間で、綾を主催者側に引き入れようとしていた。
三姉妹は敗北した美子や須磨先生を消したと言う。
憤る綾が誘いを断ると、三姉妹がコンビネーションで綾を潰しに掛かる。
翻弄される綾だが、乳首が出ていないので負けではない。
コンビネーションの隙を突くと、婦警の乳首がまろび出る。一人撃破。
コンビネーションが崩れたので長女と次女を攻撃、長女は乳首が出たのに対し、次女は乳首が出ていないが負け。
婦警である三女がパトカーで攻撃するが、綾は膝蹴りでフロントガラスごと婦警を一閃。
そのまま海に落ちていく婦警を助けに行く長女と次女、浮かんで来たのは三姉妹が持っていた物だけだった。
すると、綾の元へ一台の車がやって来る。
やって来た女性はプラトニックハートで三姉妹を雇った側だと言う。
後部座席の窓が開く、なんと主催者は治基だった。
3話終
4話
浮かない顔の綾。
前日の事を棗に聞いてみるが、棗はそんな筈が無いと言う。
プラトニックハートからメールが来る。
どうやら準決勝が始まるようだ。
準決勝の場所に向かうと、そこはメイド喫茶だった。
メイドアイドルである広石倫との対戦。
観客が全員広石の味方な為、完全アウェーの状態に苦戦する綾。
服が破けた為、着衣室へ。
猫耳メイド服に着替えると、観客が寝返る。
ヤケになった広石が攻撃を仕掛けるも、綾の敵では無かった。
乳首が出たので広石の負け。
決勝戦、後3分でこの話終わるが大丈夫か。
人の心が読めるチャイナ服とのバトル。
綾はボロボロだが乳首が出ていないので負けでは無い。
4話終
5話(最終話)
決勝戦の続き。
回想シーンで、棗が見届けに来る筈だったが来なかった事が分かる。
精神攻撃を繰り返すチャイナ服。
綾は闘争に快楽を覚えていると言う。
怒りに震え覚醒する綾、チャイナ服が心を読むと、綾は心の底で全てに憎しみを感じていると言う。
ボコボコにされるチャイナ服、辺りには血溜まりが出来ており、wikiを見ると息絶えたらしい。急にシリアス過ぎでは?
返り血を浴びた綾の元に、消えたはずの美子が現れる。
“優勝おめでとうございます、さあ行きましょう“
綾は問い掛けるが”優勝の願いは私と会う事でしょう?だから叶ったのです“と言うだけである。
美子に付いていくと、そこには涎を垂らし正気を失った須磨先生が居た。
綾が周りを見やると、今まで負けた闘士全員が正気を失った状態になっていた。
美子が言う、プラトニックハートはビジネスで、強い女を集めて負けたらオークションにかけるのだと。
噂には聞いていたが急すぎる展開にビックリである、なんならちょっと引いている。
1話に登場したスチュワーデスは弟が病気で、ソレを治す為にプラトニックハートに参加したが、敗北。
結局弟も亡くなったが、今はそれすら分からない。ある種幸せだと美子は言い放った。
須磨先生は生き別れた父親を探す為に参加した。
他の人間ものっぴきならない事情のために参加した。
美子と綾の前に治基が現れる、美子が言うには、治基はモノにする女の好む整形をしているそうで、治基も綾の知っている治基では無いと言う。
美子は銃で治基を殺そうとするが、3話で出てきた治基の秘書が銃を落とし、美子の首を絞めあげる。
本性を表した筈の美子は綾に助けを求める。
もうダメかと言う所で秘書が後ろから銃撃される。
登場したのは本物の治基だった。
偽物の治基も撃ち殺す。
治基の後ろから棗も登場する。
美子は彼らの仲間のようだ。
棗は言う”綾への復讐を計画していた“と。
美子が4歳の頃に母親が亡くなっており、その原因は暴力を振るう父親と刺し違えた為だった。
そして父親の名字は綾と同じ、つまり美子は綾の腹違いの姉妹だったのだ。
父親はカッとなりやすい性格で、女と見れば手当たり次第...と言う性格で、4歳になった美子にまで手を出そうとしていたそうだ。
さらに続く。
治基は綾と出会う前から美子とデキていた上、プラトニックハートと言うシステムを作り出したのは美子と綾の父親だった。
場面転換、主催者側のボディーガードを殺し、ガソリンを撒く綾の母親。
また場面が変わり、綾の写真に恍惚の表情でカッターを何度も突き立てる棗と治基の母親。
正直もうここら辺で大分イヤになって来たがまだまだ続く。
20年前の大会で綾の母親は綾の父親と繋がっており、そこにとある姉妹が参加していた。
棗と治基の母親と美子の母親である。
綾の母は1対2のハンディキャップマッチを行ったが、それは姉妹の絆を利用して勝つ為の策略だった。
結果美子の母親は綾の父親の愛人にされ、棗と治基の母親は声を奪われた...と言う事らしい。
深いため息が出る。アニメのキャラがでは無く俺が、である。
棗は言う、今までのは全て演技だった。
仲良くしているのは本当に辛かったと。
綾の心を折り倒した所で棗が銃を渡す、私達の為に死んで欲しいと告げる。
綾は逡巡するが、何故自分が死ななければいけないのかと銃口を三人に向けて放ったが、弾は入っていなかった。
三人はそう来ると思っていたとけらけら笑う。
決勝戦の相手が死んだ事を突き付けると綾は頭を抱える。
さっき銃を撃とうとした癖に今頃偽善者ぶるなと、棗は右肩、美子は左足を撃ち抜く。
次はナイフで指を切ろうか、私の母親の様に声を出せなくしてやろうか...と言っていると、周囲が爆発する。
綾の母親が助けに来たのだった。
母親の復讐を子供達にさせるなんてよっぽど卑怯じゃないかと綾の母親が言った事に対し激昂した治基が殴りかかるが首を捻られる。
綾の母が言う、私たちは自分たちの快楽の為だけに犠牲にした訳では無いと。
実は綾の母方父方の祖父祖母は、棗と治基の祖父に殺されていた。
それで罪が軽くなると思っているのかと、美子が綾の母を撃つ。
それを避けた母は腹に一発入れた後首を捻った。
棗も銃を撃つが、避けられた挙句右手首を握りつぶされ首を捻られた。
三人が死ぬまで1分30秒である。
綾の応急処置をした母は、全てを背負った上で生きていけと言う。
燃え盛り、崩れるホテル。
満身創痍の綾が向かう先は棗と治基の家。
ドアチャイムが鳴らされ、棗と治基の母親がドアを開けると驚愕の表情。エンド。
第5話終
感想
なんだ、これは。
最初はただのお色気バトルアニメだと思っていたのに、最終話が余りにも怒涛すぎる。
思わず脚本家を検索してしまった。
絶対衝激と言うタイトルを回収する為に行った事は登場人物の9割が廃人or死亡と言う結果で、誰も救われないし爽快感もクソも無い、ないない尽くしの内容である。
唯一救いがあるとすれば、中身も無い為に一切感情が動かない事だろうか。
そもそも服がビリビリに弾け飛ぶようなアニメで重すぎる設定をぶちかます事に何の意義があるのか。
棗、治基、美子も、最終話のしぶとさ、強キャラ感が嘘の様に鏖殺され、結果キャンキャン喚いただけだし、戦いに敗北した人間が全員廃人になっている上ホテルの火災に巻き込まれて死んだっぽいのがあんまりにも無情である。
結果、作品中で主人公が失った物は余りに多いが、得た物は復讐心だけだった。
ちなみに俺は24分*5話+この文章を書いている時間を失い、虚無を得た。
ここら辺で終わろうとしたが、止めようとする度に不満が出てくる。
何故全員仕事着なのか。
仮にギャグだとすれば、シリアスなバトルものにせずそのままお色気ありのギャグアニメに舵を切るべきでは無かったか。
絶対衝激の名の下に作られたアニメに与えられたのは絶対的な不快だった。
後、何故か最終話の後のエピソードが魁男塾の26話だった。
確かにガバガバ具合は似てるけど。
予習するのは良いけど、見えてる地雷は踏まないに越した事が無い。
それではまた。