忙しい人のための「お金の流れで読む日本の歴史」③〜奈良時代・ついにアイツがやってきた!〜
文字数:1023文字
所要時間:約2分
今回で第3回になります。前回の記事はこちら。
前回のあらすじ
意外や意外!古代日本には、なんと社会保障まであったのかよ!
結構政治って昔から考えられてきたんだな!
時代は進み、奈良時代。
ついに、アイツが海を越えてやってきます!
そう!
B!U!K!K!Y!O!U!
仏教!
これにより、日本は仏教を政治に取り入れていくのですが、実はそのことが財政にも関係してきます。
なんと、聖武天皇が東大寺大仏を作らせたことにより、日本の財政が悪化してしまったのです。そりゃあの時代にあれだけのもの作ったら、国も傾きます。
まあ、現代の社会で巨大な仏像を作って、国財政を悪化させようもんなら、民衆から非難轟々。マスコミに叩かれまくって、Twitterでは毎日炎上するでしょう。
ただ、現代人の我々から見ると、民衆のことを考えていない政策に思えますが、これはもちろん「民衆のため」にやった事なんですよね。科学が未発達の当時では、疫病や飢饉など、悪い事を抑えるには、「仏様の力を借りるしかない!」と思われていたのです。
もちろん、仏教は今でも日本に深く浸透していますし、それによって救われた人は大勢います。しかし、こと経済に関しては、この政策がなかなかの打撃を与えてしまったのも事実なのです。
経済的な視点のみではあるものの、民衆のためにした政策が、民衆を苦しめてしまったとは、皮肉です。
結局743年に、財政を立て直すために「墾田永年私財法」が考え出されました。
でた!声に出して行ってみたい法律No. 1!
墾田永年私財法!(Hey!)
コンデンエイネンシザイHOO !(Hoo!)
これは、「新たに開墾(耕すこと)した田んぼは、自分のものにしていいよ」という画期的な法律でした。
しかし、頼みの綱のこの法律も、結局はお金持ちが得をするだけになってしまいます。
お金を持っている豪族が、大勢の農民たちを雇って土地を開墾させ、私腹をこやして行ったのです。対して、雇われた農民たちは、元々国から分け与えられていた田んぼ(班田)を放棄しました。国の田んぼを自力で世話するより、豪族に雇われて田んぼを管理するほうが楽だったのかもしれませんね。
こうして、豪族の力が増し、朝廷の財源が減るという状況に陥ってしまったのです。
金持ちはますます金持ちに…。いつの時代もそうですね。
そして時代は流れ、日本の歴史上最もいとをかしなシーズンに突入していきます。
次回、平安時代!
乞うご期待!
うまちゃん先生でした!!
アディオス!