ミック・ジャガーのこと
「ビートルズとストーンズどちらが好き?」
と聞かれれば、断然ストーンズ派だった。
曲がかっこいいし、キース・リチャーズもクールだ。
ミック・ジャガーの声も好きだし、なによりビートルズよりバンドとしてのまとまりがあって、ストーンズが歌えばどの曲もストーンズの曲って感じがする。
音楽なんて好みの問題だから反論もいろいろあるだろうけど、やっぱりストーンズはかっこいいと思う。
バンド結成が1962年だから、私が生まれる前からやってるってことだ。
一体、バンドを何年やってるんだ?メンバーはいくつになるのだ?
写真を見れば、みんないいおじいちゃんだし、キースなんてほとんどバケモノみたいだ。
寄る年波には勝てないのか、先日、ミック・ジャガーが心臓の手術でストーンズ公演延期のニュースが流れていた。
で、昨日、手術後のミックが回復後の様子を知らせる投稿を上げたのがこちらだ
— Mick Jagger (@MickJagger) May 15, 2019
これで75歳って、、、
本当のバケモノはキースじゃなくて、ミックかもしれない。。。
アメリカにいたとき、一度だけ、ストーンズのコンサートを観に行ったことがある。
1997.10.8 NY州バッファロー、リッチスタジアム Bridges To Babylon tour
大きな球場のスタジアムはストーンズのコンサートを待ちわびるファンでいっぱいだった。
みんなノリノリで開演を待つ中、なぜか隣のお兄ちゃんはなんだか乗り切れない様子。
「そんなにファンじゃないのかな?」と思って見てたら謎が解けた。
そのとなりでお兄ちゃんのお父さんらしき人がノリノリで騒いでいた。
まあストーンズのコアなファン層って40代、50代だよなあって妙に納得したことを覚えている。
それはさておき、コンサートは本当にエネルギッシュだった。
今から20年以上前だから、ミックもバンドメンバーも50代。
Bridges To Babylon tourで初の試みだったのが、Bステージというものだったらしい。
Bステージとは、スタジアムの真ん中に小さな四角いステージがあって、正面の大きなステージからブリッジでつながれているものだ。
スタジアムのステージって超巨大なんだけど、このBステージはなんだかちっちゃい。
公演の途中で、メンバーがメインのステージから消えたかと思うと、真ん中のこの小さなステージに再登場。
巨大スタジアムを満員で埋めるバンドなのに、その小さなステージで演奏する姿の生き生きしてたこと!
50を過ぎた(チャーリーワッツなんか60近い)おじさん達なのに、まるでバンド始めたばかりのハイスクールの男の子が演奏してるように楽しげに見えた。
見てるこちらもなんだか温かい気持ちになれたのを思い出した。
75歳になったミック・ジャガーが、いまだにあんなダンス踊れるのって、彼が健康オタクだからだとかいろいろあるだろうけど、きっといくつになっても心の中が少年のままだからじゃないかなと思った。
男はいくつになってもどこか少年の心を持ち続けられる。
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