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ハヴユーゴーンアウェイ20の物語 新たなファミリーラインを求めて

こんにちは、UMA&ME(ウマアンドミー)です。
ついに東京オリンピック2020が開催されましたね、競馬ファンの中では馬術競技も注目の的です。私は特にクロスカントリーを楽しみにしています!NHK特設サイトやグリーンチャンネルで観戦できるのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

さて、一口馬主のみなさんは募集馬がクラブごとに少しずつオープンになり寝不足な日々を過ごしているのではないでしょうか?毎年入会チャレンジが話題になるキャロットクラブの募集馬も情報解禁されました。

そんなキャロットクラブの募集リストの中に、レイクヴィラの文字が…そして、なんとも走りそう!これはぜひ調べてみたいと思い本馬の母を深掘りすることに。とても興味深い繁殖牝馬で今回も面白い内容になるかと思います!

父ハーツクライ牝馬のハヴユーゴーンアウェイ20の情報がさらにアップされましたらまた取り上げたいと思います。それでは、偉大な母の物語をご覧ください。

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母は米国GⅠバレリーナステークスの覇者

ハヴユーゴーンアウェイ
Have you gone away 栃栗毛 2011年生 米産(2016年輸入)
USA 27戦 11勝、バレリーナS[G1-D7F]、オノラブルミスH[G2]、Flashy Lady S、American Beauty S、Spring Fever S、Dancin Renee S、Carousel S[LR] 2着、Remington Park Oaks[LR] 3着、Saylorville S[LR] 3着
米国GⅠ勝利の輝かしい実績を持つハヴユーゴーンアウェイは、レイクヴィラファームが初めて輸入した繁殖牝馬になりました。

歴史あるメジロ血統のみならず、これからを見据えたオリジナルブラッドをレイクヴィラは追い求めて行ったのでしょう。現状維持ではなくしっかりと設備投資をする(繁殖牝馬を輸入する)こういった点も岩崎代表の経営手腕であり、ファンを惹きつける魅力と云えます。

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ハヴユーゴーンアウェイは、1400m以下で8勝、1600~1800mで3勝をあげています。アメリカ馬ですが芝1400mでも勝ち星をあげている実績も面白い点です。勝負根性を見せた大舞台での勝利や、直線2頭でのデットヒートなど見応えあるレースを見つけました。こちらからご覧ください。

GⅠバレリーナS(2016年)
https://www.youtube.com/watch?v=OpDtNoYXvgk

GⅡオノラブルミスH(2016年)
https://www.youtube.com/watch?v=HkZMJWogUxQ

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ハヴユーゴーンアウェイの5代血統表(JBISサーチより)

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父Congratsは名馬A.P.Indyの子供

Congrats コングラッツ 米国型
名馬A.P.Indyの息子として2000年に生まれたコングラッツは、通算成績26戦7勝で重賞勝ちはGⅡサンパスカルHの実績があります。産駒にはハヴユーゴーンアウェイの他に、サンタアニタオークス、テストS、バレリーナS、ハリウッドスターレットSの米国GⅠ4勝、通算14戦8勝の名牝Turbulent Descent タービュレントディセント(2008年生)、米国GⅠアルキビアデスSを勝利した牝馬Wickedly Perfect ウィキッドリーパーフェクト(2008年生)がいます。

いわゆる、良い娘を輩出するグッドファーザーということでしょう!タービュレントディセントが勝利した2012年バレリーナSの3年後に産駒のハヴユーゴーンアウェイが同レースを勝利する…すごい種牡馬ですね、Congratulations!

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父父A.P.Indyはボールドルーラー系を代表する名種牡馬

A.P.Indy エーピーインディ 米国型
父シアトルスルー母ウィークエンドサプライズの米3冠馬同士の配合で、BCクラシック、ベルモントS、サンタニアダービーなど通算11戦8勝。北米年度代表馬、最優秀3歳牡馬にも選ばれた名馬で、種牡馬としても2003年と06年に北米リーディングサイアーに選出されています。

産駒にも大物揃いで、牡馬では日のNHKマイルCを勝利したシンボリインディ(母父Danzig 1996年生)やダートで活躍するベストウォーリア、エアアルマス、スマッシャーの父として知られるMajestic Warrior マジェスティックウォリアー(母父Seeking the Gold 2005年生)がいます。

牝馬では、ベルモントS、ケンタッキーオークス、サンタアニタオークス、ラスヴァージネスSを勝利したRags to Riches ラグストゥリッチーズ(母父Deputy Minister 2004年生)がおり、この馬の母Better Than HonourとA.P.Indyの息子Mineshaftをカップリングして生まれたのが米BCクラシック制覇を目指し、ドバイワールドCにも出場したカジノドライヴです。

ネイティヴダンサーから続くミスタープロスペクター系の高いスピード能力を、スピードの持続力勝負に強いボールドルーラー系のA .P.Indyで強化したのがハヴユーゴーンアウェイの父系と考えられます。

続いて母系を深掘りしていきましょう。

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母父Wiseman's Ferryは米競馬を代表する名馬Wise Danを輩出する

ハヴユーゴーンアウェイの母One Wise Cowgirlは未出走の成績で繁殖入りしています。母母母父のHis Majesty  ヒズマジェスティはRibot リボー系のスタミナと底力、大舞台での勝負強さを発揮します。GⅠ皐月賞や大阪杯を勝ったアルアイン、2021年の日本ダービーを勝ったシャフリヤール(ともに父ディープインパクト)も母母母父がHis Majesty です。

Wiseman's Ferry ワイズマンズフェリー 米国型
父ヘネシー産駒で競馬界の超名門オブライエン厩舎で欧州競馬を経験した後、アメリカ競馬に。通算16戦4勝(4-3-2-7)主な勝ち鞍はGⅢウェストヴァージニアダービー(2002年)競走馬成績は目まぐるしいものではありませんが、種牡馬としてとんでもない大物を送り出します。

Wise Dan ワイズダンという馬をご存知でしょうか?ブリーダーズCマイル2回、スティーヴンフォスターH、ウッドバインマイルS2回、シャドウェルターフマイルS2回、メーカーズ46マイルS2回、ターフクラシックSを制覇し通算31戦23勝(23-2-0-6)と勝ちに勝ちまくった歴史的名馬です。約3年間にわたり19連対(17勝2着2回)を達成、2012年13年とエクリプス賞年度代表馬、古牡馬チャンピオン、芝牡馬チャンピオンに輝いています。

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母父父Hennessyが大物排出のキーブラッドか

Hennessy ヘネシー 米国型
父ストームキャット母アイランドキティから生まれたヘネシー。早熟型でGⅠホープフルSを勝利しています。産駒は2歳戦から実力を発揮し、2001年の北米2歳リーディングサイヤーを獲得しています。

代表産駒のJohannesburg ヨハネスブルグは、父ヘネシー母ミスという米国血統。2歳時にフィーニクスS、モルニ賞、ミドルパークSと欧州の2歳GⅠを3連勝、さらにアメリカに渡り、GⅠブリーダーズカップジュヴェナイルに優勝するなど7戦7勝年間無敗と輝かしい成績を残し、カルティエ賞及びエクリプス賞の最優秀2歳牡馬に選出されました。2003年に種牡馬入りし、主な産駒にはScat Daddy(フロリダダービー、シャンペンS)など69頭のステークス勝馬を輩出している。日本での勝ち上がり率もよく、芝ダートともに一定の競争能力を発揮します。

もう一頭の代表産駒Henny Hughes ヘニーヒューズは、父ヘネシー母メドウフライヤーという米国血統。通算10戦6勝の成績で、2歳GⅠのホープフルS、シャンペンSともに2着、3歳時にGⅠキングスビショップS、ヴォスバーグSを勝利しました。主な産駒にはBeholder(ブリーダーズCディスタフ2回など米GⅠを11勝)を筆頭に、朝日杯フューチュリティS勝ち馬のアジアエクスプレス、フェブラリーS勝ち馬のモーニンがいます。同父のヨハネスブルグと比べ、大舞台での勝負強さが際立ちます。

近い将来に大物産駒を輩出も

ハヴユーゴーンアウェイは、父系のA.P.Indyと母系のHennesyを通じてストームキャットやミスタープロスペクター、ノーザンダンサーなどのメジャークロスを生み出すことができます。

これまでも父ディープインパクト(ホウオウマルゴー牝)、父ハーツクライ(ハヴユーゴーンアウェイ20牝)と日本を代表する種牡馬が種付されており、2021年は念願の牡馬がドゥラメンテから生まれています。ドゥラメンテはコルトサイヤー傾向があると言われていますからダービー馬はこの若駒かと胸を躍らせます。

Wiseman's Ferry やJohannesburgを通じて母母父父にHennessyが入る血統は、Jet Setting20(父Showcasing)、スカイダイヤモンズ20(父ハーツクライ)、チリーシルバー20(父ドゥラメンテ)などがいますので注目していきたいと思います。

ここまで深掘りした結果、His Majesty  ヒズマジェスティでも触れたように、もしかしたらハヴユーゴーンアウェイはドバイマジェスティ(GⅠ皐月賞や大阪杯を勝ったアルアイン、2021年の日本ダービーを勝ったシャフリヤールの母)を意識した配合、もしくは輸入の判断材料になったのではないかとふと思いました。

いずれにせよ日本競馬と相性が良いのは間違いなく、近いうちに大物産駒が生まれることでしょう!期待せずにはいられません!

将来の交配相手を妄想してみる

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ロードカナロア
ストームキャットの3x5などちょっとキツすぎるかな?ムキムキのパワフルな馬体ならダート路線でドバイワールドカップなんて妄想も膨らみますよね。

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サートゥルナーリア
少しまろやかにしつつサンデーの血を入れて日本の主流にも対応。セレクトセール2021でも当歳馬が高く評価されていましたから、セリを意識しても良い配合ではないでしょうか?ぜひみなさんのご意見を聞かせてださい。

レイクヴィラファームの新時代を築く

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キャロットクラブから募集されるハヴユーゴーンアウェイ20の母について深掘りさせていただきました。現役時の実績もさることながら、繁殖牝馬に欠かせないのは血統であり、少しでも若駒の評価を得るために生産者は血統から、育成などあらゆる面で最善を尽くします。母のキャリアや血統背景を知ることで、さらに愛馬への愛情も膨らむはずです。

レイクヴィラファームが初めて輸入した繁殖牝馬
ハヴユーゴーンアウェイとその子供たち
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UMA&ME


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