パンデリング20の物語 ライオンのクラブ史に名を刻め
こんにちは、UMA&ME(ウマアンドミー)です。
今回はサラブレッドクラブライオンの募集馬ラインナップが発表され注目を集めているレイクヴィラファーム生産のパンデリング20をご紹介します。
セレクトセールで7,000万円で落札された超良血馬。
少しでも本馬の魅力が伝わればと、思いを込めて書いていきたいと思います。
パンデリング20 牡
2020年3月7日生 栗毛
父:ドレフォン
母父:キングカメハメハ
厩舎:栗東 矢作厩舎
生産:レイクヴィラファーム
育成牧場:ノーザンファーム
募集額:8,400万円
一口:84,000円(1000口募集)
クラブ:サラブレッドクラブライオン
現2歳が初年度産駒となる父ドレフォンと、超良血で新進気鋭の母パンデリング(父キングカメハメハ)。この2頭のカップリングは未知の魅力に溢れています。母は未出走ですが、GⅠを8勝したアーモンドアイ(父ロードカナロア)の1つ上の半姉。しかも、キングカメハメハとロードカナロアは父子ですから、非常に近い血統構成の姉妹と言えます。さらに4代母のセックスアピールはトライマイベストとエルグランセニョールという2頭の名馬を輩出した名繁殖牝馬。その血を引くアーモンドアイ以外の活躍馬を挙げれば、近年では昨年のJBCスプリントを制したサブノジュニアが代表格。
他にもヴァルディゼールやライオンボスなど枚挙にいとまがなく、芝ダートに距離と縦横無尽。本馬も大リーガー大谷選手のような二刀流の活躍が期待できるかもしれません。現時点ではいかにも未完成の体つきですが、逆に言えば伸び代はたっぷり。父の名を高める馬に育ってくれることを信じて疑いません。(レイクヴィラファームHPより)
フサイチパンドラの産駒の成績が芳しくない時代に1歳のパンデリングをノーザンから預託。骨疾患で競走は厳しいけど、いい馬だったので頼み込んで売ってもらいました。その直後妹アーモンドアイが爆走り。この子も叔母くらいの活躍を!(レイクヴィラファーム岩崎さん Twitterより)
雄大な馬体のドレフォン産駒です。母パンデリングは、幼い頃からの愛称『パンちゃん』と、とあるドーナツドをミックスした、可愛らしい名前です。レイクヴィラスタッフで名付けました。(レイクヴィラファームTwitterより)
シルクホースクラブ、キャロットクラブ、DMMバヌーシーと各一口クラブ募集馬ラインナップの中で注目を集めてきたレイクヴィラファーム生産の若駒たち。牧場のみなさんから本当に愛されて育って来たんだなと、いつも胸にくる物があります。屈指の名トレーナー矢作先生が認めた逸材がついに募集されます。
母パンデリングはGⅠ8勝アーモンドアイの半姉
父キングカメハメハ、母フサイチパンドラ。名馬アーモンドアイ(父ロードカナロア)が生まれる1年前の2014年にノーザンファームで生まれました。半姉にあたるパンデリングは肢が悪くデビューすることが出来ませんでしたが、妹の活躍と超良血な血統構成から繁殖入りすることができ、いまでは愛情深く子育てをしっかりしてくれるママさんでとスタッフの方は語ります。
初仔の牝馬ロジネイア(エピファネイア)は10戦0勝と勝ち上がることはできませんでしたが、2着のレースが2回とあと一歩のところまで期待を抱かせてくれました。芝1,200〜1,600mを中心に使われています。2番仔の牝馬ナンヨーアゼリア(ハービンジャー)は今年の8月新馬戦芝1,600mで5着の実績。
兄弟からはまだ活躍馬は生まれていませんが、初仔の牝馬、デビューしたばかりの2歳馬では繁殖能力を疑うのは時期早々でしょう。生産牧場待望の牡馬、活躍を実証済みの父ドレフォン、セリの高額落札額から募集価格1位の一連の流れはまさにサクセスストーリーと言えるでしょう。
父ドレフォンは米国チャンピオンスプリンター
ドレフォンDrefong 鹿毛 2013年生 米国産USA 9戦 6勝、ブリーダーズCスプリント[G1-D6F]、キングスビショップS[G1-D7F]、フォアゴーS[G1-D7F]を勝利し、2016年エクリプス賞チャンピオンスプリンターに選出されています。ライバルホースには、G1ドバイゴールデンシャヒーンを2勝したマインドユアビスケッツ Mind Your Biscuitsがいます。
実は、ドレフォン産駒のレイクヴィラっ子はまだまだ注目馬がいます。DMMバヌーシーから募集されているストラスペイ20と、キャロットクラブから募集されているメジロシャレード20です。父ドレフォン産駒の特徴やレース展望についてまとめていますので、こちらもチェックしてください。
産駒のジオグリフが無傷の2連勝で札幌2歳Sを勝利
父ドレフォン、母父キングカメハメハのジオグリフから早速父に重賞初勝利をプレゼントした。レース内容も東京芝1,800mと札幌芝1,800mを勝利しており、短距離ダートでチャンピオンになったドレフォンのイメージを覆す大活躍を見せています。
本馬もジオグリフと同じ血統構成で、同じくMr. Prospector5x4、Raise a Native5x5のクロスを持っています。さらには母母がGⅠエリザベス女王杯勝ちのフサイチパンドラですから距離も持つ可能性があります。またNureyev5x4のクロスも価値があると思います。
デビューした3頭のうち勝ち上がった1頭がこのジオグリフ。いかにも大物感漂うパフォーマンスに同配合の本馬は期待せずにはいられません。
また、祖母フサイチパンドラ、母ピュクシスの近親馬ファンタジア(父ハービンジャー)が2021年9月20日のデビュー戦を見事勝利しました。ぜひパンデリング20にも頑張って欲しいですね。
名牝の想いを受け継ぐ活躍を
父が大活躍中のドレフォンや母の半妹が名牝アーモンドアイなど、いかにも走る材料が揃っている本馬。それだけではなく、素晴らしい馬体の出来と芝ダート問わず活躍がイメージできる点など出資意欲が非常に湧く一頭です。
新しいレイクヴィラブラッドを作る一頭として迎え入れられたパンデリング。牧場待望の牡馬である本場には期待しかありません。競合必須の注目株です。
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UMA&ME