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【最新版】大腸がん問題集

※2023/12/25改定:
資料を最新内容に改訂いたしました。

こんにちは、調剤薬局勤務しているおはなです。
今回はがん認定資格を取得される方のために大腸がんに絞って問題集を作ってみました。


記事内容

  • 問題集説明

  • 参考問題(問題集より)

  • 解答解説について

  • 販売価格について

  • 最後に


問題集説明

問題は全て大腸がんに関する内容で構成されており、
問題数は全55問(内、症例問題4問)です。

認定試験と似せて、5つの選択肢うちから適したものを選ぶ選択問題です。
内容は第6-9回受験者の声を参考に必須基礎レベルとなるように作成しました。

問題は全てどなたでも活用できる以下のような公的文書を参考にしました。
・大腸がん治療ガイドライン 2022年版
・添付文書
・インタビューフォーム
・緊急安全性情報、安全性速報

参考問題(問題集より)

参考として3問ほど下に問題・解答を掲載します。
実際の問題・解答解説は太字部分が赤シートで隠せるようにしてあります。


Q.切除不能進行・再発大腸がんの1次治療で標準的に行われる治療法はどれか。1つ選べ。
×)イリノテカン+セツキシマブの2剤併用療法
オキサリプラチンベースの一次治療以降に使用する
×)5-FU+オキサリプラチンの2剤併用療法(FOLFOX療法)
切除不能進行・再発症例では分子標的薬を併用する
×)エンコラフェニブ+セツキシマブの2剤併用療法
BRAFV600E変異陽性の二次治療以降に使用する
)5-FU+イリノテカン+ベバシズマブの3剤併用療法(FOLFIRI+BV療法)
FOLFOX+BV療法よりも下痢が起こりにくいため、有害事象を考慮して選択する
×)5-FU+イリノテカン+ラムシルマブの3剤併用療法(FOLFIRI+RAM療法)
ラムシルマブは二次治療以降で選択肢に入る薬剤である

Q.大腸がんについて正しいものはどれか。1つ選べ。
×)2021年死亡数は男性で3位、女性で2位となっている。
男性で2位、女性で1位
×)2019年罹患数は男性で3位、女性で2位となっている。
男性で2位、女性で2位
×)ピロリ菌感染により、大腸がんを罹患する症例が多い。
ピロリ菌がリスクファクターになるのは胃がん
×)最も同時性遠隔転移を起こしやすい部位は腹膜である。
同時性遠隔転移を起こしやすいのは肝臓、肺、腹膜の順である
)がん胎児性抗原(CEA)が陽性であっても、大腸がんの確定診断とはならない。
腫瘍マーカーは全て確定診断とならない

Q.カペシタビンとの相互作用のうち、記載が正しいものはどれか。2つ選べ。
×)カペシタビンが肝チトクロムP450(CYP)に影響し、フェニトインの血中濃度を低下させる可能性がある。
フェニトインの血中濃度が上昇する可能性がある
)カペシタビンが肝チトクロムP450(CYP)に影響し、ワルファリンの作用を増強する可能性がある。
)カペシタビンの血中濃度が上昇する可能性があるため、テガフール・ギメラシル・オテラシル配合剤(S-1)中止後7日以内にカペシタビンを投与しないこと。
×)クラリスロマイシンのCYP3A阻害作用により、カペシタビンの血中濃度が上昇する可能性がある。
クラリスロマイシンとカペシタビンの相互作用について添付文書による記載はない。
×)プロトンポンプ阻害剤等の胃酸分泌を抑制することでカペシタビンの溶解速度が低下し、血中濃度が低下する可能性がある。
PPIによるカペシタビンの吸収率変化はないとされている


いかがでしょうか。
知識定着度を確認するにはもってこいの内容となっています。

解答解説について

解答解説については問題同様、添付文書やガイドラインを参考に作成しました。私見を交えずに記載してありますのでご安心ください。


最後に

私たちのような医療者は実臨床にかかる時間も多く、学習時間を確保するのがとても難しいと思います。また、薬剤師国家試験のように過去問がないためか合格率が4割程度と合格率の低い資格となっております。

そのため、この問題集で一人でも多くの方が、学習時間の短縮および効率よく知識取得していた抱きたいと思います。

私の記事を読んでいただいた皆様と共に臨床の場で活躍できることを心から願っております。

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