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不完全な私たちと、これからの(ポジティブな)インターネット

急ですが、今日は私が働いてる音声プラットフォーム「Voicy」での企画をきっかけに考えた、これからのインターネットとの付き合い方みたいなことを書き残しておきます!

9月23日に「Voicy」は、サービスローンチ5周年を迎えました。
そこで、20日からサービス内で #Voicy5周年 という企画を行い、音声コンテンツとの出会いのきっかけやリスナーさんとのエピソードなど話していただきました。(参加してくださったすべてのパーソナリティさんに感謝です!)

その中でも、私は伊藤羊一さんの放送内で出た言葉がとても心に残りました。

それは「ここ(Voicy)に来ると、なんとなくポジティブになれる(中略)ポジティブだっていうのはエネルギーの源になる」というもの。

伊藤羊一さんの放送はどれも元気が出るので、ぜひ聴いてほしいです!

なぜ、私がこの言葉が印象に残ったのかと言うと、「インターネット」と「ポジティブ」という言葉がイコールで結ばれなかったからです。

TwitterやYahoo!ニュースでは誹謗中傷が飛び交ったり、Instagramではキラキラした日常を投稿しないといけないようなプレッシャーにユーザーが疲れてしまったり、インターネット上の多くのSNSやサービスでは、ユーザーがネガティブな思いをすることがほとんどではないでしょうか。

でも、伊藤さんが話しているように、Voicy上で配信される放送はどれもポジティブなものばかりだし、コメントも建設的で、炎上もほぼなく、パーソナリティさんもリスナーさんもヘルシーな関係でコミュニティを築いています。

TwitterもInstagramもVoicyも同じ「人」が使っているのに、どうしてこんな違いが生まれるんだろう?と。

いろいろと違いは考えられるけど、Voicyのリスナーは今までのSNSよりも受信者が主体的であることが関係しているのではないかと、私は考えました。

もしかしたら、Voicyを始めとする音声コンテンツは、新しいインターネットとの付き合い方の始まりなのかもしれないのです。
(私が知らないだけで、音声サービス以外でもこうした動きが始まってるのかもしれないと思うと、めっちゃワクワクする)

そんなことを考えているうちに、最近始まったNewsPicksの音声番組「a scope」で深井龍之介さん(COTEN代表)が「既得権益に対して意義を唱える人が増えると内部から爆発する。その時に必ず一緒に起こるのが、社会とは何か、人とは何かをもう一回再定義することが起こる」という話をしていたのを思い出しました。

#03と#04、何度聴いても面白いです。これからの更新も楽しみです。

その中で、今は誰もが世界に好奇心を持てる時代だから、本を読んだり旅をしたり人と会ったりすることで、新たな視点を獲得することが必要なんだよねという話も出てきてまして。

音声コンテンツって、一番手軽に誰かの話が聴ける(会いに行く感覚にも近い)メディアじゃん?と思ったんです。

音声コンテンツの特徴の一つに、発信者と受信者が接触する時間が長いというのがあります。

TwitterやInstagramは一瞬で情報が見れるから、多くの人をフォローしていろんな情報をインプットすることになる。
でも、音声は10分の放送であれば10分間、その放送を聴く必要がある。
だから、リスナーは自分の時間を、誰の話を聴く時間に使うかを考えてフォローしている。つまり、リスナーは主体的に情報を取りにいってるんですよね。

これは、深井さんが言う新たな視点の獲得の話にも繋がるし、受信者がより主体的に情報をインプットすることで伊藤さんの話すポジティブな感情にも繋がっているんじゃないのか?と思ったんです。

ちょっと話が音声から逸れるけど、これからは多様性の時代とも言われています。
いろんな人がいろんな意見を持っていて、それをそれぞれが受容する時代。

「多様性」には、「人それぞれの価値観がある」というのはもちろんだけど、「同じ一人の人の中にも多様な要素があることを知ること」も、これからはとても大切なんだと思うんです。

簡単に言うと、その人が話していることだけがその人のすべてじゃないし、自分が見えている世界だけがすべてじゃない、ということ。

私たちは、元気な時もあれば元気じゃない時もある。間違うこともあるし、間違えてもいい。
それを受け入れていくことが、私は大事なのではと考えています。

音声はそれを知るのにもすごく相性がいいなと思うんです。
なぜなら、音声での発信はかなり素に近い状態で発信することが出来るからです。

Voicyでも、タイトルコールがいつもより元気だったりするとリスナーはちょっと嬉しい気持ちになるし、毎日放送していたパーソナリティさんの放送がないと、クレームじゃなくて体調を心配するようなコメントが届くこともある。(そういったコメントが来ることもあって、パーソナリティさんも「リスナーさんに嘘はつけない!」と言っていたりもする)

毎朝経済ニュースを放送しているDJ Nobbyさんが、喉の不調でお休みした日の放送には、40件ものNobbyさんを心配する暖かいコメントが届きました。

もともと人って不完全なものなんですよね。
だけど、そこが一番の魅力だなとも思うんです。

私自身、学生時代はそんな風に考えられなくて、失敗することがすごく恥ずかしかったし、何でも完璧じゃないとすごく落ち込んでいたりもしました。

だけど、年を重ねていくにつれて、どう足掻いても出来ないことは出来ないし、それでも私は私のままでいいんだと思うようになりました。ちょっと開き直りっぽいけど。

で、自分を許せるようになると、周りの人のことも許せるようになっていくんですよね。
そうなると、今まで何となく感じていた生きづらさから解放されて生きやすくなっていったりする。

…え?何の話でしたっけ?という感じになってしまったけど、そういう新しい視点との出会いや、人らしさを再認識するためのメディアとして、音声コンテンツは多くの人に愛されていってほしい!と、音声市場に携わる人間の一人として切に願う。し、そういうふうに広めていかないとならないと決意を新たにしました、というお話でした。

同じ時間を使うなら、少しでも前向きになれることに時間を使ったほうがいいですよね?と。

というわけで、6年目のVoicyも引き続き応援よろしくお願いします!


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