C Compiler PRO-68Kのインストール
C Compiler PRO-68K ver2.1をインストールしてみましょう。
例によって、X68000 LIBRARY に丁寧な補足説明があります。
それにしたがって、準備しましょう。
準備
インストールディスクの準備
今回は無償公開されているディスクイメージを使ってインストールします。
自前FDからコンバートしたxfdファイルは壊れているようで、利用できず…
残念。
ボリュームがありません D:\C_Compiler_PRO-68K.1
4 ファイル 0K Byte 使用中 2097120K Byte 使用可能
ファイル使用量 1120K Byte 使用
XC2101I LZH 545710 11-10-03 11:06:16
XC2102I LZH 340862 11-10-03 11:06:16
XC2103I LZH 258839 11-10-03 11:06:16
ちなみに、XC2101I.LZHの中身を見てみると、
Listing of Archive : XC2101I.LZH
ファイル名 日付 時刻 サイズ 書庫 圧縮比 属性 形式 CRC
======================= ======== ======== ========== ========== ======== ===== ===== ====
XC2101.XDF
00/04/13 20:38:42 1261568 543023 ( 43.0%) -arw- -lh5- 66C7
許諾条件.txt
00/04/01 12:00:00 4353 1811 ( 41.6%) -arw- -lh5- 4FE5
補足.txt
00/04/15 12:00:00 1136 662 ( 58.3%) -arw- -lh5- E52F
======================= ======== ======== ========== ========== ======== ===== ===== ====
3 files 11/10/03 11:06:16 1267057 545496 ( 43.1%)
となっております。
とりあえず、解凍してみる。
lha x XC201I.XDF[Enter]
他のLZHファイルにも$${\fbox{許諾条件.txt}}$$や$${\fbox{補足.txt}}$$が含まれているようなので、DISK1,DISK2,DISK3フォルダを作成し、その中で解凍することにします。
md DISK1[Enter]
md DIXK2[Enter]
md DISK3[Enter]
move XC2102I.LZH DISK2[Enter]
move XC2103I.LZH DISK3[Enter]
それぞれのフォルダ内で解凍します。
cd DISK2[Enter]
lha x XC2102I.LZH[Enter]
cd ../DISK3[Enter]
lha XC2102I.LZH[Enter]
それぞれの補足説明を読むと、何が削除されたか書いてありますね…
ただし、DISK3のサンプルプログラムについては全く触れてありません。
なるほど、なるほど…
削除ファイルの復活
ということで、zonbie.xを使って削除ファイルが復活出来そうです。
ただし、具体的な手順を書くことはNGっぽいですね。
ここでは作業結果だけでご容赦を…
あとは、自由研究としましょう。
X68000 LIBRARY の丁寧な補足説明のファイル名を見れば、なんとなく予想がつくかもしれません。
イメージディスクのボリューム名変更
説明に従い、各イメージディスクのボリューム名を変更します。
vol XCシステム#1 /S[Enter]
vol XCシステム#2 /S[Enter]
vol XCライブラリ[Enter]
インストール
DISK1を0、DISK2を1にセットし、リセットします。
$${\fbox{Y}}$$キーを押します。
$${\fbox{ハードディスク}}$$を選択し$${\fbox{Enter}}$$キーを押します。
$${\fbox{ドライブC}}$$を選択し$${\fbox{Enter}}$$キーを押します。
$${\fbox{OPMDRV3用}}$$を選択し、$${\fbox{Enter}}$$キーを押します。
$${\fbox{Y}}$$キーを押します。
$${\fbox{Y}}$$キーを押します。
$${\fbox{Y}}$$キーを押します。
コンパイル
とりあえず、簡単なBASICプログラムを作成し、コンパイルしてみます。
X-BASICを起動します。
basic[Enter]
起動したX-BASIC画面で、以下を入力します。
10 i$ = 0[Enter]
20 for i$ = 0 to 10[Enter]
30 print "X68000"[Enter]
40 next[Enter]
10,20,30…が行番号と呼ばれるもので、スペースを空け入力します。古典的なBASICではこんなめんどくさい入力をしていたのです。
もっとも、X68000ではエディタで行番号無しBASICプログラムを書いて、ロードできたと思います。が、それは別の機会で。
runします。
run[Enter]
0から10のループなので、11個表示されます。
saveコマンドでプログラムを保存します。
save "D:\test.bas"
exit()でX-BASICを終了します。()が必要ですので注意。
exit()[Enter]
Human68kに戻りました。
Cコンパイラの環境設定バッチを実行します。
C[Enter]
X-BASICのプログラムをコンパイルします。
実はこの時代、BASICをコンパイルできるのは画期的だったりするのです。
D:[Enter]
cc test.bas[Enter]
無事実行ファイルtest.xが出来たか確認します。
dir test.*[Enter]
ありますね。
では、test.xを実行してみます。
test[Enter]
しまった、速すぎてすぐ終了しましたね。目視確認できなかった…
まぁエラーとなっていないからよし。
無事インストールできたようです。
X-BASICに違和感を感じた方へ
若い人は(行番号はともかく)load,saveに違和感を持ったんじゃないかと思います。
これは8Bitパソコンと16Bit以降のパソコンのプログラミングスタイルの違いが原因です。
8Bitパソコン(というかマイコン)の時代はメモリに対してプログラムをするというスタイルでした。
対して16Bitパソコンは、ディスク(フロッピーディスクやハードディスク)にプログラムするというスタイルに変化していきました。
この感覚伝わるかなぁ…
なので、8Bit時代はプログラムを「打ち込む」と言ったものです。
対して、現代においてはプログラムを「書く」と言いますよね。
X68000やPC98は、プログラミングスタイルの移行期に存在したパソコンです。DOS(ディスクオペレーティングシステム)を持っていますが、両方の特徴を持っていたりするのです。
若い人にとっては、まさに古代言語・古代遺跡を発掘し読み解くような話でしょうね…