【最強】ガンプラをはじめるとき、ニッパーと一緒に絶対買って欲しいモノ
執筆:北見工業大学 井野敢太
お世話になってます。北見工業大学の井野です。
問題です!
突然ですが。
「初めてガンプラを組み立てるから、必要最低限の道具を一緒に買いに行って欲しい!」
と友人に言われたら、あなたは何を選びますか?
旧キットや、あるいはMG以上のデカいキットではないですよ?
そうですね、比較的最近のHGということにしましょう。
たとえばこういうやつ。
(たまたま出荷も販売もAmazon.co.jp の商品だったので。ストフリにした深い意味はないです。)
天下のガンプラですから、接着剤はいらないですね。
最近のHGともなれば、パーツの色分けも凄まじいので、塗料も必要ないでしょう。
つまり、パーツを切り出すためのニッパーさえあれば、ガンプラは組める。
そう思った方。
ごめんなさい、75点です。なぜでしょうか。
正解は……!
正解は「ニッパー」と「部品分解ツール」です。
さきほどの「必要最低限」の条件の中に、なぜパーツセパレータが入ってくるのか。疑問に思った方もいるでしょう。決して安いものでもないのに。
それは、他の道具と違って
「あとから買っても後悔する」から!!
どういうことでしょうか。
そもそもパーツセパレータとは?
パーツ分解ツール、もとい、パーツセパレータ。
これは、僕の愛用している童友社さんのパーツセパレータのページです。
ここを見てもらうのが一番早いとは思いますが、パーツセパレータとは、差し込んだパーツを分解することに特化した工具です。間違って取り付けてしまったパーツを分解したり、いちど仮組みしたプラモデルを分解するのに使ったりします。
ナイフのように薄くなった部分があり、ここでパーツの隙間をこじ開けるのですが、「切る」つまり「傷つける」ためのナイフとは違い、「傷つけない」ための工具なので、パーツを極力傷つけることなく分解することが可能です。
別に使わなくてもよくね?
僕は実際、ガッチリ組み付けられたパーツを分解するために
「腕力」「爪」「デザインナイフ」
すべての手段を使ったことがあります。どうなったと思いますか。
「腕力」を選んだアナタ
誰も太刀打ちできないジャムの蓋を開けたことがあるような、腕力に自信のあるあなたは、パーツを分解するために腕力を使うことに決めました。
最初はパーツへのダメージを考慮して慎重に力を加えていましたが、埒が明かないため全力でパーツを握り、引っ張りました。
その結果、パーツは大きく歪んでしまいました。
BAD END
「爪」を選んだアナタ
誰も太刀打ちできないレゴブロックを外したことがあるような、爪の鋭さに自信のあるあなたは、パーツを分解するために爪を使うことに決めました。
最初は爪へのダメージを考慮して慎重に爪を立てていましたが、埒が明かないため全力でパーツの隙間に爪を立てました。
その結果、パーツの端には傷がつき、あなたは爪を怪我してしまいました。
BAD END
「デザインナイフ」を選んだアナタ
カッターナイフで誰も太刀打ちできない物体をデザインナイフで切ったことがあるような、デザインナイフの切れ味に信頼を置いているあなたは、パーツを分解するためにデザインナイフを使うことに決めました。
刃をパーツの隙間に押し入れた結果、パーツの端はボロボロになってしまいました。
BAD END
いかがでしたか?
ふざけているようですが、これらは全て僕が体験したことです。
いや、まあふざけてはいたか……。
あとデザインナイフルートだけ手抜きとか言わない。
じゃあ必要になったら買えばいいじゃん
必要なのはわかったけど、分解が必要になってから買えばいいじゃん。
そう思った方もいるでしょう。俺もそうでした。
しかし厄介なのは、
「買わなくても、できなくはない」
ということなのです。
例えば、塗装は塗料がなくてはできませんよね?
マーカーにしろ筆にしろエアブラシにしろ、塗装は「やりたくなったら買ってこれる」、それと同時に「やりたくなったら買ってこなくてはならない」のです。
これは他の作業に関しても同じです。ヤスリがけをしたくなったらヤスリを買ってこなくてはならないし、スミ入れをしたくなったら塗料や溶剤、綿棒を買ってこなくてはならない。
けれどパーツ分解はどうでしょう。特に、間違ってパーツを組んでしまったとき。
本来ならば(ミスがなければ)ニッパーだけで完成させられるはずだったガンプラが、自分の組み間違いという要素だけで、すぐには完成しなくなってしまった。けれど、パーツを分解さえすれば完成させられる。
この状況で、ガンプラを作る手を止めて、模型店にパーツセパレータを買いに行く人がいるでしょうか。
あるいは、パーツセパレータを後日買うまで、目の前のパーツはそのままにしておこう、となる人がいるでしょうか。
断言します。いません。
本来パーツセパレータを買わなくても完成させられたはずなのに、自分のミスで追加費用がかかることになってしまった、となったとき、一度冷静になって客観的に判断し、素直にパーツセパレータを買ってからにしよう、となる人間などいません。
そして後悔するのです。手や爪やデザインナイフでパーツ分解に挑み、パーツを傷つけてしまったあとで。
BAD ENDもうええわ
どうせいつかは必要になる
もちろん、セパレータなしで綺麗に外せるパーツもあります。しかし、だからこそ。「別にすぐ買わなくてもいいか」と思ってしまい、そして後悔するのです。パーツを傷つけてしまったそのときに。
特に、塗装をしないうちは「塗装のために分解する」ということがなく、組み立てミスさえなければ必要にならない、という考えの方もいると思います。しかしプラモデルを続ける限り、組み間違いをゼロにすることは決してできません。
だからこそ僕は、ガンプラを始める人にパーツセパレータを授けたい。
きっとその白銀の輝きが、貴方の創造を照らす光になる。
過去に別の分解ツールも使っていましたが、童友社のこの1本が最強だと思います。おすすめ!
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