借金まみれのシンガーソングライターをやっていた話【前編】
こんにちは、ウマイカです。
今日は、前回の自己紹介を少し掘り下げて、
大学在学中にシンガーソングライターとして活動してた頃のことを書こうと思います。
片想い中の同級生に向けて曲を書いた、高校3年の夏
遡ること8年前・・・
私は高校時代、軽音楽部に所属していました。
シンガーソングライターのYUIに憧れて、弾き語りをしたい!と思い入部したものの、
基本的にバンドを組まないとダメだと言われて結局バンドを結成しました。
活動としては、自分たちのやりたい曲をコピーして定期ライブで演奏するという感じ。
バンドではギターボーカルを担当していましたが、ギターはお飾り程度の腕前・・・
コードもろくに弾けなかった私に、転機が訪れたのは高校3年の夏でした。
顧問の先生に、
「最後の文化祭、アコースティックライブ一人で出てみたら?もともと弾き語りやりたいって言ってたし」
と提案されたのです。
その当時、私には片想いしている同級生がいました。
そこで、何を思ったのか「ちょうどいい、彼のことを曲にしてライブで歌おう!」と決意して、1から曲を作ることになります。
コード(いくつかの音を重ねた和音のこと)が分からない私は、鼻歌からメロディーを作って、コード表を見ながらそれっぽいものを当てはめていくという感じで曲作りを進めていきました。
おかしいところは顧問の先生に修正してもらって、何とかカタチにしました。
あまり人のことを褒めない先生でしたが、
「下手なアーティストよりよっぽどいいわ」
という個人的にかなりの誉め言葉を頂戴した時のことは今でも鮮明に覚えています。
そして来たる文化祭当日。
晴天の下、中庭で始まったアコースティックライブの客席ど真ん中には想いを寄せる彼の姿が・・・
漫画見たいですよね、このシチュエーション。
でもちゃんと実話なんです。
この甘酸っぱい感じ、懐かしくて恥ずかしくて文字にしながらムズムズしてるなうです。
結果を申しますと、ライブも成功したし、片想いも実り、晴れてお付き合いをすることに!!!!(受験疲れが原因で4か月くらいで別れました_(:3」∠)_)
恋が成就したこともそうなんですけど、何より嬉しかったのは曲に対しての周囲からの反応がめちゃくちゃ良かったことです。
全然喋ったことない子から「あの曲めっちゃよかったです!」って話しかけられたりして。
このことがきっかけで、大学に入ったら本気で音楽をやろう、シンガーソングライターになろうと思うようになりました。
60万の契約金を払って入った事務所、シンプルにヤバかった
大学生になった私は、とりあえず事務所に所属しようと思い立ちます。
理由は、事務所に所属する=会社が売り出してくれるものだと信じていたから。
なんて浅はかな考えなんだ・・・と思いますが、当時は本気でこんなことを考えていたんですから若さって怖いですよねー
初めて所属したのは、設立したばっかりの芸能事務所でした。
音楽ができると聞いて入ったものの、気づけばレッスン費を払ってダンスやお芝居を勉強したり、無賃エキストラに参加する日々。
私は何をやっているんだろうと、半年ほどで辞めました。
それからしばらくは、ネットで「シンガーソングライター オーディション」と調べまくっていました。
ある日、某音楽番組のエンディングテーマを決めるオーディションを見つけ、応募しました。
最終選考まで進むことができたのですが、その段階で、オーディションを主催していた事務所から「うちに所属しないか」と声をかけられます。
この時私の脳裏によぎったのは・・・
「この誘いを断ってオーディションに落ちてしまったらどうしよう」でした。
その後、「ボイスレッスンもあるし仕事もあげられるよ」と、うまーく口車に乗せられて所属することを決めたのですが・・・
「契約金で60万かかっちゃうんだけどさ」
ろ、ろくじゅうまん!?ちょっと待ってください!!!!!
ってなりますよね、普通。大学生には大金すぎて。
「でも、この契約金さえ払ってくれれば、レッスン費とかいらないんだよ?大手事務所だったら養成所スタートだし、100万とかもっとかかるとこもあるよ?それに比べたら安いもんだと思わない?」
オーディションに落ちてしまう恐怖、今後の可能性・・・
この世界はそんなに甘くない、ということを知らない純粋無垢な私は、
60万と未来への希望を天秤にかけて後者を選んだのでした。
もちろんこんな大金、自分で払えるわけもなく、
大学在学中に返済することを条件に親から借金しました。
一大決心も束の間
事務所からの待遇は悲惨なものでした。
まず、あれだけ期待していたオーディションの選考ですが、
知らない間に終わっていたのです。
というのも、1週間後くらいには結果が出ると言われていたのに1か月経ってもそのことについての連絡がなく、
「あのオーディションってどうなってますか?」
とこっちから尋ねると
「あ、もう終わったよ~連絡してなっかったか!ごめんごめん、残念だったね」
という言葉が返ってきました。
また、ボイスレッスンなんぞいうものは存在せず、一度も仕事が舞い込んでくることはありませんでした。
今考えれば当然のことです。
そんなトントン拍子にいくわけがない、何を落ち込んでいるんだ。
大馬鹿者だなと。
でも当時は必死でした。
そしてこの経験から、
「本気で夢を叶えたいなら、人を頼ってはダメだ。人の言葉に振り回されてはダメだ。自分で行動を起こさなければ」
ということを学びました。
これがクソ高い勉強代を払って導き出した自論です泣泣
ちなみに後々この事務所について調べたら、詐欺事務所だのぼったくりだの散々なことが書かれてて、私が辞めてまもなくして、なくなっていました☆
この後の快進撃については【後編】で語っていきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
またね。
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