かれのなぞをとく
ある夏の日のことです。
高校野球の予選をテレビで見ているとちょうど、打者がアップでうつったところでした。
彼の打率は.579。
しかし何打数何安打なのか、見落としてしまいました。そこで、それを求めることにしました。という事で暗算のはじまりはじまり。
まず、解く前に思ったのは3つ。それは
1. 試合数から考え、打席数は2桁ではないか
2. 打席数も安打数も素数ではないか
3. おそらく割りきれない値だろう
ということです。より具体的にいうと、打席数は20前後だとおもいました。なので、3から23までの素数を組み合わせて分数を作ることにしました、試みに。分子を軸に式を作っていきます。
まず分子が3の場合です。このとき3/5がつくれますが、これは彼の打率より大きいうえ、割りきれてしまいます。分子が5のときは5/11などがありますが、いずれも彼の打率にはなりません、云々。
そうして11にさしかかった時、なにかピンとくるものがありました。
安打数=11,
打席数=19
がいいのではないかと式が出てきたのです。案の定、計算すると無事
11/19≒0.579
となり、ほっとしました。これで安心してまた試合の続きを見れるようになりました。
数たちは陽の目をあびるのを待っています。みなさんの身の回りにはどんな数がひそんでいるでしょうか。