家のハードボイルド
こんにちは。ゆりりうすです。
いや―、久しぶりに倒れました。
本当は、今日は母の所に行くはずだったのですけど、朝から何か調子が悪い。ちゃんと真っ直ぐ立っていられない感じ。
なので、母の所に行くのは急遽取り止めにして、調子が戻ったら行くことにします。
下手に具合が悪いのに、無理して行って母に何か移したらまずいしね。
月曜日に銀座の教文館ナルニア国で、トークライブをやりました。色んな所で宣伝させてもらったので、知っている方もまあまあいるかな。
そこで、沢山話しました。まず私がトークライブをやるに辺り、母の福音館で出した初期の作品のリサーチから始めました。
みんなのトラウマ本は「ねないこだれだ」なのですけど、一番大人に賛否両論が別れるのは実は違う本なんですね。
「いやだいやだ」なんですよ。それで、自分なりに考えてみて、よし、一つこの絵本でせなけいこを擁護してみましょう、と「いやだいやだ」論を展開しました。
おかしな構図ではあります。モデルにされてひどく迷惑したのは私なのですから。
でもね、たぶん母が考えたこととせなけいこを嫌いな大人とはずいぶん意見が乖離していると思ったので、皆さんと母の間にある意識の差の解き明かしをやりました。
最後、スゴいところに結論を着地させたからね。
まあ、それはその場にいたお客様だけ知っています(笑)
それと、トークライブの掴みはどうしようかな?と思って、家の毒舌娘さんの憂き目にあった服を着て行きました。これで掴みはOKでした。
さて、今回やってみて分かったのは、せなけいこという人のイメージが皆さん、あまり分からないということでした。
そうですね。母はあまりメディアに出たがるタイプではないので、ほとんどミステリアスなイメージだったよう。
全然、違うんだけどね~。
変わり者だし、独善的だし、常識的ではないし。
で、ゆりりうすは気が付いてしまいました。
以前、家の母と父はパンクスだったよ~!って叫んでいたけど、確かに父はそうだと思うけどね、母にはもっとピッタリなのがありました。
せなけいこは、ハードボイルドである。
これです。
理由を言いましょう。
スパイ好き、ミステリー好き、殺し好き、北方謙三さんは読まなかったけど、それより前の内藤陳さん好き、ハンフリー・ボガート、つまりボギー好き、酒好き、そして極めつけが、格好をつけるのが好きなんです(笑)
皆さんの中に「ねないこはわたし」を読まれた方は、あの中の話は8割方、格好をつけています。別に文藝春秋さんの営業妨害をするつもりはないけど、本当に読んでそう思いましたから。
あの本は、見所は絵です。文章は全部鵜呑みにしないように。
格好をつけています(笑)
私が母について本を書く時はタイトルは「いやだいやだのせなけいこ」にするんだ、と思うゆりりうすなのでした。