金の無垢(むく)を持っているか
こんにちは。ゆりりうすです。
この間、何かで絵本作家に向いている人とは、どんな人か?という文章を読みました。
なんでもですね。
①子供の心を持っている人
②子供が好きな人
③絵本が好きな人
だったかな?この3つがあげられていました。
その通りだと思います。
しかし、その通り過ぎて、イメージし辛くないですか?
私は、何でもどんなイメージかを考えるので、皆さんに私がイメージする絵本作家に向いている人を紹介します。
あのですね。こんな話があります。
子供って基本的に体が小さいですよね?
その体が小さいうちは、子供というのは、金の無垢(むく)、つまり純金で出来ているっていうのです。
この無垢(むく)という言い方は、母が好きな言葉だったので、使いました(笑)
何も入っていないチョコレートを、無垢(むく)のチョコレート、とかね。
あっ、話がずれた。
それで、子供の頃は金の無垢で出来ているのだけれど、大きくなりますよね?その時に泥が混じるのです。それで体が大きくなるのです。
つまりですね、純金では大人になれない、というお話なんです。
でもですね、絵本作家に向いている人というのは、泥混じりではありますが、全部泥でもないんです。
少しでもいいんですけど、手の中に金をちゃんと握り締めている人が、絵本作家に向いている人です。
言い切りました(笑)
でも本当にそう思います。
大人になると、ずっと泥の部分が多い、または泥だらけで、すっかり泥で出来ている人もいる。
それでも十分だし、生きていて、何の不便もありませんが、少なくとも絵本作家になりたいのであれば、金を残していなければいけない、と思っています。
見た目は、泥々でも手の中に金をちゃんと握り締めている人。これがなければこの仕事には向いていません。
中には、すっかり金を手放しているのに、絵本作家をやっている人がいます。
だけど、そういう人は分かります。匂うんです。臭い、と言ってもいいかも知れない。
何の匂いなのか?「打算」という匂いがしますね。
これ、誤魔化せると思うでしょう?
大人は、わりと誤魔化せるんです。だけど、子供はまず、誤魔化せませんね。
子供ってとても鋭いんです。
だから、今、絵本作家で売れている人でも、10年先、20年先にはどうなっているか?
ちょっと分かりませんよね?
ゆりりうすは、金なのかどうか分からないけど、子供の部分が多いので、この手のことは大体分かります。
本当ですよ。
2年前に亡くなったNHK でやっていた「できるかな?」のノッポさんこと、高見のっぽさんは、子供を「子供」とは呼ばない人でした。
「小さい人」と呼んでいました。その言葉は希望を持った人が使うものに思えました。
大人がよく「チビッ子」とか「ガキ」なんて言ったりしますけど、彼はそんな呼び方は絶対にしませんでしたね。
私が考えるに、ずいぶん金の無垢が沢山あった人だと思います。
まあ、絵本作家って言いましたけど、自由業を選んでずーっとやっている人は、みんなお持ちではないのかな?
この金の無垢に憧れた天才達はいっぱいいますよ。
葛飾北斎だって、ピカソだって、クレーだって、マチスだって、みんな子供の絵を描けるようになりたいって、有名になって歳を取ってから言っていましたものね。
きっとすごく難しいんだと思います。
みんな、子供の頃は金の無垢だったのにね。
子供にリスペクトの気持ちがいっぱいの、ゆりりうすは、そう思いますね。