その子がいつ咲くかなんて本人でもわからないのですよ
こんにちは。ゆりりうすです。
本日はね、皆さんあまりご存知ではないかも知れない人をご紹介します。
皆さんは、大阪府出身の児童文化研究家の、吉岡たすくさんという方をご存知ですか?
2000年に惜しくも亡くなられた人なんですけど、とても面白い人でした。
ゆりりうすが20代の初め頃、吉岡たすくさんのテレビ公開講座を見たんですね。
その時に、とても印象的なことを言っていたので、今でもよく覚えています。
吉岡たすくさんは、こう言ったんです。
「花に咲き時があって、春咲く花、夏咲く花、秋咲く花、冬咲く花ってあるように、子供にも1人1人咲き時があるんですよ。例えば、春咲く子供ももちろんいて、その子達は例えれば、チューリップや桜ですよね。春咲く子供は分かりやすいんです。学校に入ってからも、すぐに勉強や色んなことが出来るようになる。ところが、子供というのは面白いもので、他の季節に咲く子供も沢山いるわけです。
例えばね、お母さん。あなたのお子さんが春咲く子供ではなくて、夏や秋の子供だとします。夏ならひまわりとか朝顔とか、秋ならもみじとか菊とかですね。それをね、春になったのに咲かないからと言って、「春咲け~、春咲け~!」って叩いても咲きませんよ。その子は春咲く子供ではないんですから。
だからね、無闇矢鱈に子供を追いたてるようなことはしても駄目なんですよ。」
どうですか?素敵なことを言う人ですよね。
私は、とても感動してしまいました。
本当にね、子供たちは色々でみんなが咲けるんだけど、その季節はその子供によって、違うんですよ。
この事を、非常に分かりやすく説明して下さいました。
そして、その講座に出ていて笑っていたお母さんに
「ほら、あなたはそうではないですか?子供の咲き時が違うのに、『咲け~、咲け~!』ってやっていませんか?」
そこで、お母さん達から笑いが起こるわけです。
楽しいですし、そういう言葉を児童文化研究家の人に言ってもらうと、安心しますよね。
大した人だなあ、と20代になったばかりの、ゆりりうすはひたすら感心をしました。
家の長男が、初めて保育園に入った時も、先生に
「お母さん、子供は待ちですよ。その子が動き出すまで、待ってくださいね。」
と言われました。
こちらにも辛抱がいりますけど、大事な言葉を教えてもらいました。
私には子供が3人いますけど、本当にどの子も全く違って、面白いくらい違って。
なるほどなあ、子供が動き出すのは、こんなにも違うものなんだなあ、と実感しました。
だから、私達夫婦は、2つだけ、決め事をしました。
とにかく、子供が動き出すまで待とう。
それから、矢鱈に子供をいじくるのはやめよう。
この2つだけ、守って子育てをしました。
もちろん、そんな悠長なことをしている親は、私達の時でもあまりいなくて、まあ、色々言われました(笑)
でも、子供に何かあった時は、ここぞ、とばかりに子供を守りに行きました。
特に学校によく行きましたね(笑)
今、子供達の数も少なくて、なかなか余裕がないかと思いますが、どうか子供には咲き時があると言うことを、覚えていて欲しいと思います。
今、咲いていない子でも待っていれば、いつかは大輪の花を咲かせる日が来ますよ。
まず、子供を信じてあげてください。
まあね、ゆりりうすもかなりな遅咲きで、この先もしもお婆さんになってから大輪の花を咲かせたら、それはもう狂い咲きだと思いますが(笑)