Tight ropeがリフレインする
ある日ひどくぶつけて腫れ上がり、痛みがひいても太くなったままの僕の左手の薬指。
外した指輪は机の引き出しの中
きっともう元には戻らない
誰もが想い描くようなサザエさんの幸せに、憧れてる時点でもうはみ出しているんだって、なぜ早く気がつかなかったんだろうか
次こそは上手くやろうと熱が出るほど考えるけどまた同じことを繰り返すのは諦められないから?
そう僕は対岸の見えないロープを渡るサーカスの曲芸師
ロープから落ちて、割れた僕の破片は
君に刺さったまま?
それとも
もうとっくにゴミ箱の中?
免許取り立ての頃、親父の車の8トラックカーステレオでリフレインして聴いていたレオンラッセルの「Tight rope」を思い出す
俺は綱渡りのワイヤーを歩いてる
片方は氷 もう片方は火
それは俺たちのサーカスゲーム
俺は綱渡りを続けてる
一方には憎しみ もう一方は希望
だけど君に見えるのは頭の上の帽子だけ
そしてこのロープだけが俺の居場所
間違えだらけの喜劇
そして落ちていく....
君は野次馬のように俺の過去を覗き込む
本当のことは何も見えちゃいない
俺はスポットライトを浴びている
そいつは気持ちいいかい?
君のためにショーを見せるよ
俺は綱渡りのロープの上
命と火葬場が並んでる
君のためにショーをやろう
俺じゃない俺を観ている君のために
読んでくれてありがとう
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